名手・藤原真一郎さんが心底欲しかったライン。それが鮮明なマーキングがされた見やすいエステルラインだ。ラインが見えることでアジングがどう変わるのか。その答えを知るために藤原さんの釣りに密着した。

解説◎藤原真一郎
まとめ◎月刊つり人編集部
1978年生まれ 大阪府在住。アジを求めて全国津々浦々を釣り歩くアジングの名手。サンライン「鯵の糸エステル」シリーズ監修者。
高い染色技術で不可能を可能にした「鯵の糸エステルDayGamer(デイゲーマー)」
サンラインの新商品「鯵の糸 エステルDayGamer(デイゲーマー)」は、その名のとおり、デイゲームでも圧倒的に見えることを目的に開発された、アジング専用の超高視認性エステルラインである。
「新発売なんですけど、わりと早い段階からサンラインさんにリクエストをしていました」
とは鯵の糸エステルシリーズを監修している藤原真一郎さんだ。つまり、それだけ藤原さん自身が欲していた性能のラインということである。
「まさしくそのとおりですね。ただしエステルは素材特性上、着色が非常に難しく、鮮明なマーキングは不可能に近いと言われていたんですが、サンライン独自のVID(Vivid Dyeing)という高い染色技術により、まさしく鮮明なマーキングを実現しました」
これにより、感度・扱いやすさ・視認性のバランスが非常に高いエステルラインに仕上がったという。
アジング用エステルラインに見えるメリットを付与
「鯵の糸 エステルDayGamer(デイゲーマー)」はホワイトベースのエステル素材に1mサイクルのマーキング(白75cm/黒5cm/黄緑15cm/黒5cm)が施されているため日中の逆光や水面反射下でも視認性が高く、わずかなライン変化・テンション変化を視覚的に把握しやすい。
「今回のフィールドもそうですけど夜に釣れるアジはひと回り大きくて、日中は小さめのアジが釣れています。これはどこでもよくある状況ですが、別にアジのサイズが大きいから難しい、豆アジだから簡単ということではないんです。むしろ豆アジのほうがジグヘッドも軽くしてハリやワームも小さくしないと口を使わないことも多いからシビアなことも多いのはご存じのとおりです」
リグがライトになれば当然、メインラインも細くなっていく。その点、「鯵の糸 エステルDayGamer(デイゲーマー)」は細号数でもラインが非常に見やすいためアタリの取りやすさが格段に向上している。ライン変化でアタリを取るエギングのPEラインやチヌ落とし込みのナイロンラインにはマーキング仕様はあるが、アジングで主要なエステルラインにはまだなかった。
「ボクからするとアジングこそ見えるラインが欲しかった」
と言うように、エステルならではの手感度に加えて目感度まで加われば鬼に金棒というわけだ。
柔らかさはシリーズ中間、夜にも使えるバーサタイル設計
見やすいこと以外でのラインの性能についても聞いてみた。
「鯵の糸 エステルシリーズはこれまで両極の性能の「ワンモア」(超高感度で張りが強め)と「ラッシュアワー」(トラブルレスでしなやか)の2種類がありましたが「デイゲーマー」はその中間のバランス型として設計されており、扱いやすくて感度もよく、トラブルも少ないという万能タイプです」
というから、よく見えるという特別な特徴がなかったとしても人気を博したと思える高性能エステルだ。
「そうなんです。見えやすいという特徴だけに注目しがちですが、ラインそのものが非常に使いやすい設計になっています。これまで「ワンモア」では張りが強い、「ラッシュアワー」では柔らかいと感じていた人にはちょうどいい使い心地だと思います」
と藤原さん。もうひとつ絶対に言っておきたいことがあるという。
「それは「デイゲーマー」がナイトで使えないわけではないし、デイ専用というわけでもないことです。「デイゲーマー」を巻いておけば日中に見えやすくて快適な釣りができますし、そのまま夜に突入してもらって全然かまいません。さらにUVライト(NSVなど)を当てると青白く発光する特殊着色が施されていて、夜でもラインの位置が把握しやすい特徴もあります」
デイゲーマーならラインの変化でアタリを取れる
ラインが見えることの本領を発揮したのは朝方だった。アジの気配は感じるものの3~4cmほどの小魚を捕食しているようでワームに対してかなりセレクティブで、なおかつアジのサイズが大きくはないので口に入った瞬間に即アワセを入れないとフッキングが決まらない状況だった。
藤原さんはサイズ的にも素材的にも小型のアジが吸い込みやすいルアーを見つけ、1.2gのジグ単で軽くキャスト。朝日を浴びた海面がまぶしく光る中で次々と確信の即アワセを決めていった。それはロッドや手もとまでバイトが伝わるよりも早くラインに変化が表われたためと、必要以上にラインを張らなくてもマーカーがルアーの沈んでいくスピードやアジが食った瞬間をしっかり教えてくれるから。
「これまでよりもラインを張りすぎなくなって、よりアジが食いやすくなることも「デイゲーマー」の副産物なんです」
こうして休日のアジングがこれまで以上に濃密になっていく。
※このページは『つり人 2026年5月号』に掲載した記事を再編集したものです。




