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つり人編集部2026年5月15日

釣りは運ではなく腕!釣れない初心者が見直したい上達のコツ

釣りは運だと思われがちだが、隣同士で釣果が10対0になる現実がある。上手な人ほど道具にこだわり、その差が釣果に直結する面もあるものの、それはある程度経験を積んだ人の話だ。初心者が釣れない原因は道具のせいではなく、事前の学習と現場での観察不足にある。本稿では月刊つり人元編集長でつり人社代表の山根和明が、名人に共通する思考法を解説。さらに、カワハギ釣りを例にした「真似る」ことの大切さや、上達に直結する「素直な姿勢」の重要性を紐解いていく。

著者:つり人オンライン編集部

写真と文◎山根和明(株式会社つり人社代表)

つり人社代表取締役社長。日本釣振興会理事。大学在学中にアルバイトとしてつり人社に入り、卒業後に入社。1946年創刊の月刊「つり人」編集部に配属される。
2006年に同誌編集長、2015年に代表取締役社長に就任。釣りメディア一筋で、企画・編集・事業開発までを一貫して手がけてきた。また、釣り文化の普及と次世代育成にも力を注いでいる。2026年4月刊行の著書『カッパのいない川で、子どもは育つか』は、発売2日目でAmazonカテゴリランキング1位を獲得。

連載 「釣りの疑問に全部答える」 について

― 創刊80周年。釣り専門メディア社長が語る「本質」―

つり人社は2026年7月、創刊80周年を迎える。本連載では、釣り専門出版社の社長として、また長年の編集者として釣り人を見続けてきた山根和明が、釣りにまつわる疑問に正面から答える。毎週更新。

釣りは運ではなく「腕」!名人に共通する学ぶ姿勢

世間一般では、釣りは運だと思われがちだ。しかし、それは違う。釣りには全国大会があり、各ジャンルで技術を競う場が存在する。弊社が運営しているYouTube「釣り人チャンネル」では、全国規模の釣り大会「ダイワ鮎マスターズ」や「ダイワグレマスターズ」をライブ配信していて、私が解説を務めることもある。そして、そうした大会では、同じ人間が何度も優勝する。つまり、釣りは運ではなく、腕の世界と言える。

同じ海、同じ場所、同じ時間。隣同士でサオを出していても、釣果が10対0になることは珍しくない。これは偶然ではなく技術の差だ。そして、そうした名人ほど例外なく勉強熱心で、本を読み、人の釣りを見て、常に新しい技術を取り入れている。

一方、初心者ほど予習もせずに釣り場へ直行しがちだ。これは最大の間違いで、釣りは現場に立てばどうにかなるものではない。事前の準備と知識の有無が、最終的な釣果を大きく左右する。

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全国大会には必ず「常勝者」が存在する。釣果には運も関係するが、それ以上に実力が必要なことを証明している

最短で上達するコツは「釣っている人の真似」をすること

では、どうすればいいか。答えはシンプルで、釣っている人の真似をすることが上達への近道だ。「真似るは学ぶ」という言葉は、釣りにもそのまま当てはまる。

船のカワハギ釣りで見るテクニックの違い

たとえば船のカワハギ釣り。エサ取り名人と呼ばれるカワハギは、アタリを出さずにエサをかすめ取る。普通の釣りは「どう食わせるか」だが、カワハギは「どう食わせないか」が重要になる。タタキ釣り、宙釣り、ハワセ釣り、タルマセ釣り。さまざまなテクニックがあり、同じ船で並んでサオを出していても、10対0の差がつくことも珍しくない。

では、どうすれば初心者が釣れるのか。答えは釣っている人の動きをよく見ることだ。その人がサオを激しくシェイクして「タタキ釣り」で釣っていれば、同じように動かせばいい。それだけで釣果は変わる。

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おちょぼ口でエサをかすめ取るカワハギを釣るにはテクニックが求められる。経験や知識の差が釣果に直結しやすい釣りだ

初心者向けの釣り教室で釣れない人の傾向とは?

近年、初心者向けの釣り教室では女性参加者の姿が目立つ。そして興味深いことに、総じて女性のほうがよく魚を釣り上げるのだ。その理由は、講師のアドバイスを素直に聞くからだと考えられる。

一方で男性は、昔のわずかな経験や自己流にこだわり、講師のアドバイスを聞かずに自分のやり方を通そうとするケースも少なくない。

初心者が上達するにあたって本当に必要なのは、ハイスペックな道具ではない。素直に学ぶ姿勢こそが重要だ。

基本を学ぶこと、そしてよく釣っている人の真似をすること。これを意識するだけで釣果は大きく変わるため、ぜひ試してみてほしい。

【発売2日目でAmazonカテゴリランキング1位を獲得!】カッパのいない川で子どもは育つか

✍️ 著者:山根和明 📅 発売年月:2026年5月

子どもの自殺者数が過去最多を更新し、不登校は35万人を超えた。 豊かで安全なはずの日本で、なぜ子どもたちはこれほど追い詰められているのか。 自然体験が、待つ力、やり抜く力、折れない心を育てる。 創刊80年の釣り専門誌『つり人』編集長を10年務め、親子向け魚釣りイベントにも多く携わる筆者が、記者として、父として、水辺と子どもに30年かかわり続けてたどり着いた育て方のヒントとは。 巻末には、政治の側から子育て支援と水辺の環境問題に取り組む、元滋賀県知事で参議院議員の嘉田由紀子さんとの対談も掲載。

魚種別釣りガイド 釣りの疑問に全部答える

月刊つり人 最新号

つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。

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