最近は小渓流がメインフィールドとなる【ご近所フィッシング】が流行ってきているようだ。 今回は、ご近所フィッシングの実態とウルトラライトタックルのラインシステムについて解説していく。
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近年注目の遊び!ウルトラライトタックル・小型ミノーで、ご近所フィッシングを楽しもう!
昨年から続くコロナ禍において、移動や集まりが制限されてきた影響もあり、最近は小渓流がメインフィールドとなる【ご近所フィッシング】が流行ってきているようだ。
今回は、ご近所フィッシングの実態とウルトラライトタックルのラインシステムについて解説していく。
ご近所フィッシングで質とローカルルールにこだわる
新型コロナウイルスの影響を寂しく思いながらSNSなどを見ていると、ご近所フィッシングはフィールドが近場だけに「大ものを釣ろう!」とか「たくさん釣ろう!」ではなく、「とりあえず自分のこだわったタックルで1尾釣りたい」というなんともゆるいスタイル。
小規模河川ではロッドのレングスは短く、ルアーも小型がメインになる。小型ルアーの選択肢は限られるうえに、近所のポイントだと似たような実績ルアーを選択しがち。
何度か釣り場に行くうちに最初の頃の感動が目減りし、【キャスト→掛ける→リリース】という流れ作業になってしまう人も少なくないようだ。
そこで、使用ルアーに縛りを決めて釣りをするのはどうだろうか? 「40mm以下のミノーしか持参できない」とか「スプーン3g 限定」などの条件を決めることがある。
この縛りがキツイほど、ご近所フィッシングは楽しくなる。おそらく皆さんがメインルアーとしているミノーに限っていえば、サイズを限定しなければ渓流用の小型ミノーは無数にある。それを40mm以下とすると、小型ミノーであっても結構絞られてくる。
ご近所フィッシング・おすすめ小型ミノー!
アンダー40mmのミノーはそれぞれ特徴のあるアクションをする。が、なにせサイズが小さいので、ルアー本体のアクションの差もそれほど大きくはない。
どのルアーでも共通するのは、タダ巻きだけでの使用では少々アピール不足になること。ロッドアクションでミノーを動かし続けるのが効果的だが、いつも同じ方向に操作していてはミノー本来がもつ特徴をきっと出し切れない。
方法としては、ミノー本来が持つ姿勢の反対方向に動かすと効率がよく、これは大きなミノーでも同じことがいえる。前傾姿勢はアレキサンドラやバルキッド、後傾姿勢の代表はスピアヘッドリュウキだろう。
おすすめ小型ミノー
●ラパラ・ジャパン【CD3】
広い河川も余裕で対応する小型ミノー。クランクベイト並の安定感が最大の特徴。
●D-3カスタムルアーズ【ダリア30SS】
大ものを想定し、太軸シングルフック1本と割り切った北海道基準のミノー。
●デュオ【スピアヘッドリュウキ38S】
高比重・後方重心で、フラッタリングアクションによる大きなフラッシングとキャストが容易。
ご近所フィッシングのポイントはラインシステム!
使用するルアーが小型&軽量であるほど、ルアー直前に結ばれているラインの太さがアクションの良し悪しを決める。
ラインが細くなるPEラインは水切れがよいことや、ライン自体の伸びがほとんどないので高感度などのメリットはある。しかし、PEラインはメインラインとリーダーの結束部をちゃんとしたノットで組まなければ、その利点の恩恵はないに等しくなる。
釣りを始めて間もないビギナーにとって、複雑なノットは最初の難関になるはず。
それにご近所フィッシングは手軽さが重要!
それであれば、わざわざPEラインを使わずに、ナイロンやフロロといったモノフィラメント(単糸)ラインを直結したほうがいい。ヤマメやイワナねらいで渓流に入るのなら、スピニングでもベイトでもナイロン4lb(0.8~1号)もしくは5lb(1~1.2号)の直結がおすすめ。
それで不自由を感じることはないはずだ。むしろルアー直近のラインが細いことで軽量ルアーのアクションがよいことに加え、直アップの釣りではラインスラックを大きくつくりながらシェイキングができたりと利点が多い。使用するラインを固定してしまわずに、釣り場や釣り方で【PE orナイロン&フロロカーボン】を選択してほしい。
ご近所フィッシングの釣果報告!
ベイトタックルを片手に近郊河川を釣り歩くD-3スタッフ・札幌市の小林孝平さん。
ブラウントラウトやアメマス・イワナなど多様な魚種の釣果がありました!
DUO×D3コラボカラーの『スピアヘッドリュウキ38S』を、ガッツリくわえた良型のブラウントラウト。ロッドは4ピースの『ブラキストンBKT-411SL4』
小河川なら超ショートロッドが断然楽しい。ロッドは3フィート11インチの『ブラキストンBKT-311ULBC』、リールはダイワのベイトフィネス専用機『スティーズ AIR TW』