ウッドグリップ、必要充分の深さのラバーネット、そして専用ケース。三つぞろいがうれしいインスタネット。
ウッドグリップ、必要充分の深さのラバーネット、そして専用ケース。三つぞろいがうれしいインスタネット。
まとめ◎編集部
ラバーネットを折り畳んで携行しよう
できるだけ魚を傷つけたくないと考えるアングラーが増えた結果、この数年でトラウトルアーの世界にラバーネットの利用は広く浸透した。しかし、「これだ」という決定版と言えるアイテムがまだ誕生していないと感じているアングラーもまた結構多いのではないだろうか。クレモナネットに比べて鱒釣りらしさに欠けること、平らな岸に置くとラバーがごわついて魚が落ち着かずまともに撮影できないこと、そしてまた背中に吊るすと重くて肩が凝ることなど、ラバーネットが本格的なブレイクスルーを遂げるためにはまだ改良すべき余地がだいぶ残されている。
しかし、そもそもウッドフレームにこだわらない「ラバーネットをインスタネットタイプで使いたい派」には1つの答えが出たかもしれない。これまでも自前でインスタネットのラバーネット化にトライするアングラーはいたが、その際に必ず突き当たるのがホルスターの問題だった。シリコンラバーはクレモナに比べてずっと厚みがある素材なので、市販のインスタネットに付属する純正ホルスターには収まらないのだ。
メジャークラフトのエデン・インスタネットは、ナチュラルウッドグリップ、必要充分の深さのあるラバーネット、そして専用ケースの3要素を備えた製品。このパッケージを入手すればウエーディングベルトを利用して折り畳みラバーネットを携行することができ、そのうえグリップ形状もストレートとカーブの2種類から選択できるという充実ぶりだ。また、折り畳むのに難儀しない程度の適度な硬さがフレームにあるため、ランディングの際に手を差し出した水圧でフレームが曲がり、ネットインを何度も空ぶって慌てる機会もエデン・インスタネットなら劇的に減らせると思われる。縦内径35cmのMと縦内径30cmのSの2サイズがそろっているのもいい。
価格も手頃で初めてのラバーネットにも最適。魚を傷つけないうえ、ネットイン後のフック絡みからも解放される快適なランディングをこの製品で味わってみてはいかがだろうか。
しっかりとしたつくりの専用ケース。縦横上下の4方向の装着に対応する。
※このページは『鱒の森 2024年7月号』を再編集したものです。