万が一、船や磯や堤防から海中に転落してしまった場合、命を落とさないためにはいかに早く発見してもらうかが大事になる。救命胴衣を着用していても悪天候や夜間、周囲に船や仲間がいないと発見されにくく転落から時間が経つほど低体温症のリスクも上がる。こうした落水事故に対応する安心ネットワークが誕生したのは何よりの朗報だ。
3つの機能で早期発見と早期救助へ【PR】
協力◎日清紡ホールディングス株式会社
万が一、船や磯や堤防から海中に転落してしまった場合、命を落とさないためにはいかに早く発見してもらうかが大事になる。救命胴衣を着用していても悪天候や夜間、周囲に船や仲間がいないと発見されにくく転落から時間が経つほど低体温症のリスクも上がる。こうした落水事故に対応する安心ネットワークが誕生したのは何よりの朗報だ。
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船長も家族も友人も見知らぬユーザーもあなたを見守る
「アクアラインを使えばすぐなんですけど横浜や横須賀の堤防は意外と行かない。歴史ある野島防波堤も今回が初めての釣行です(笑)」
そう語るのはシマヤ釣具木更津店に勤務する遠藤真一さん。
「11月中旬以降からシーバスが釣れだしますがまだ少し早いかな。潮も下げが有望なんですが、今日は渡るとすぐに干潮の潮止まり。着いた直後ならワンチャンスあるかもしれませんね」
そう語るのは村本海事の関口真一船長。受付場所でそんな会話をした後、ふたりはテーブルの上にスマートフォンとオレンジ色の見慣れないモノを並べた。
事前に無料のアプリをインストールして、あとは必要事項を打ち込むだけ
最後に落水検知ユニットのスイッチを長押しするとスマートフォンとBluetoothにて無線接続され、落水検知、安否見守り、船どこシェアの3つの安心サービスの提供を受けられる
これこそがJM-Safetyの落水検知ユニットだ。事前にスマートフォンに専用アプリ(無料)をインストールしてこのユニット(有料)情報を設定するとスマートフォンとBluetoothにて無線接続され、次の3つの安心機能の提供が受けられる。
①落水検知
②安否見守り
③船どこシェア
落水検知とは、ユニット下部の2つの金属部分が同時に2秒以上浸水するとユニットが落水を検知し、Bluetooth接続された落水者のスマートフォンからJM-Safetyを通じて、事前に登録しておいた見守り先、落水現場の5海里以内にいるJM-Safetyユーザー、所属団体の管理者(管理者ツールが必要)に落水情報(詳しい地図と緯度と経度を表示)が通知される機能だ。
同時に落水者本人にも通知が送られるため、不用意にユニットを浸水させたことによる誤報の場合は自ら通知を解除できるほか、チャット機能を使えば見守り先とメッセージのやり取りも可能。
安否見守りとは、登録した仲間や家族が自身の位置をいつでも確認できる便利な機能。ちなみに今回は遠藤さんの見守り先に関口船長と編集記者のスマートフォンを登録した。
「落水時に限らず釣り人の現在地を知ることができるのは素晴らしい。渡船のお客さんもそうですが、この周辺には貸しボート屋さんが何軒かあり、お客さんのボートが風で流されていないか、自力で戻れない海域まで行っていないかを知ることができるのは非常に便利だと思いますね」
と関口さん。ちなみに、今どこにいるのかを知られたくない漁師さん、あるいは釣り大会の試合中の選手などは、落水時以外は現在位置を知らせない設定にもできる。
船どこシェアとは、リアルタイムで周囲の船(船舶自動識別装置を搭載したAIS船+アプリユーザー)の位置を地図上に表示して船舶利用者により安全な航海をサポートする機能。万が一、それらの船が接近した場合は衝突の危険を予測し、音声・振動・警報メッセージにて通知してくれる。
これらの設定はいたって簡単で、出船前の10分ほどでふたりともセットアップ完了。あとはスマートフォンを防水ケースに仕舞い、落水検知ユニットはネックストラップなどで首から掛ける。遠藤さんは釣りの動作を優先してショルダーバッグ一体型のライフジャケットから吊り下げた。
落水を瞬時かつ正確に通知
人気の堤防でこんなに根魚が多いのは嬉しくなると遠藤さん。しかもデカいのが混じるからたまらない
渡ったのはドック先と呼ばれる独特な景観の釣り場。特徴的な丸カン側へミノーをキャストすると大型のシーバスがヒットしたが……
「思っていた以上にダイナミックな景観ですね。足場が低くて海面に近いのもルアーが操作しやすくていいです」
渡ったのはドック先。乗り合わせたのは乗っ込み期のマコガレイねらいの投げ釣りファンふたりだった。そのふたりが仕掛けの準備をしている間に、ドック向きのカドから水没する丸カン周辺に向かってミノーをキャストすると、すぐにヒット。「食った、デカい! あっ、根ズレがヤバい……!」
船長のアドバイスに従いワンチャンスをモノにしたかと思ったが、想像を超える底の荒さにリーダーからブレイク。そしてリーダーを組み直したときには潮止まりを迎えてしまった。
その後の上げ潮はジグヘッドリグやジカリグでカサゴを連発。ひとしきりカサゴの引きを楽しんだあと、「そろそろ試してみますかね」と言うと、落水検知ユニットを手にした。
「下向きとはいえ金属部分の電極はむき出しですから、すぐに検知してしまいませんかね?」
そう言いながらバケツに汲んだ海水に片手を浸けてから勢いよくユニットに向かって水を浴びせてみる。
ご覧のように落水検知ユニットに激しく海水をかけてみたが検知することはなかった
下側の凹んだ側にある2つの電極に2秒以上水が浸かると検知する仕組み。なおユニットの価格は税込3,960円(+送料)。スイッチを入れっぱなしでおよそ2年は電池が持つというから年額なら1,980円ほどである
「まあまあ激しく濡らしていますが検知しませんね……」
と、やや不安そうな顔の遠藤さんだったが、その後、ユニットを海面に浸すと、その2秒後に編集スタッフのスマートフォンのアラームが鳴り、画面には「落水の恐れ 2021年11月1日10時24分 遠藤真一」の文字が明示。アプリ内の見守り画面では落水位置情報が確認できた。間髪空けずに船宿に戻っていた関口船長からも電話があり、「たった今、遠藤さんが落水したという知らせが入りました!」と慌てた声。「はい、今、ユニットを海水に浸けたところです」と言うと、「ああ、テストですか、安心しました。場所はドック先の中央付近ですね。ここまでピンポイントで表示されると万が一に救助要請する際も正確な位置が伝えられますから早期発見につながるはずです」と機能の正確さを絶賛した。
左/渡船後の関口船長の見守り画面。遠藤さんが8時14分にドック先に渡り、約20分後も青灯寄りではなくドック寄りにいることが確認できる
中/落水を検知したユニットからスマートフォンを通じて登録者や周囲のユーザーに落水通知が瞬時に届く。こちらも関口船長のスマホ画面
右/緯度、経度とともに地図上でも正確な落水地点を示してくれる。最初はドック先のドック寄りで釣りをしていた遠藤さんが、落水時(ユニットを濡らしたテスト)は青灯寄りにいたこともわかる
村本海事では渡船のほかに乗合船も行なっている。
「釣り船はまだお客さんの安全を常に確認しながら操船できますが、渡船では堤防に渡してしまえば安全確保はお客さんに委ねるほかありません。ひとつの堤防にひとりでは渡さない、救命胴衣を確実に着用してもらう、足元が滑るので履き物が不安な方にはスパイクブーツを貸し出すなどの努力はしていますが、釣り船と違って常に目が届くわけではありません」
JM-Safetyに初めて触れた関口さんだったが、電話越しにもその実力の高さに驚いていることがうかがえた。
下げ潮になった途端、待望のスミイカがヒット!
ショアジギングでヒラメも釣れていた
昼便で隣の青灯堤防へ移動。風のある日ではなかったが潮が高くなるとご覧のように波を被り、足もとも滑りやすくなる
落水を瞬時かつ正確に通知
午後からは青灯に渡ると、いよいよ潮位が増してきた。当日は風が弱い釣り日和だったが、それでも満潮が近づくとアウトコースはしぶきを被り、所々で波が足もとを洗う。
待望の下げ潮が利くとエギングで400g級のスミイカをキャッチしたところで納竿。
そして無事に船着場に戻ったところで、「念には念を入れて、実際に落水してみましょう」と遠藤さん。実は救命胴衣メーカーのテスターも務めており、こうした落水テストには慣れているという。
船着場横のスロープの横で勢いよく飛び込むと、またもしっかりユニットが落水を検知。関口船長のスマートフォンには時間差なく、また地点の誤差もなく、落水通知が届いたのだった。
帰港後に穏やかな場所で落水してもらった。ドライスーツを着て、なおかつスロープだったので這い上がれたが、これが沖堤防で釣りをしている最中の転落だったら救助要請もままならず、気象や時間等の条件によっては発見することも困難になる
帰港後には乗船場横のスロープをお借りして実際に海へダイブした遠藤さんに、「これは画期的。釣り人側も釣り船側も安心感が増す機能が詰まっています」と村本海事の関口真一船長も目尻を下げた
落水通知が行なわれるためにはスマートフォンが水没してしまわないように防水ケースに入れることが大事になる。しかし密封すればするほど操作はしにくく、落水した状態でスマホを操作してSOSを発信するのは至難の業だ
「今回はドライスーツを着込んでいますけど、実際には寒さで身体が硬直してしまうかもしれないし、不意な転落で海水を飲んだりパニックを起こすかもしれない。その状況で冷静に防水ケースに入れたスマホを取り出して118番に通報して、なおかつ正確な場所まで伝えられるかといえば自分も自信がありません。ましてや今回のような初めての釣り場では場所の説明も難しい」と遠藤さん。
「瞬時に落水した場所まで通知してくれるこの機能は本当にありがたい。助かる命も助からない事態になりかねないのがアクシデント。これは助かる命を確実に増やしてくれると思います」と感心しきりの関口船長だった。
荒磯のヒラスズキ、ウエーディングのシーバスなどワイルド系の釣りも得意にする遠藤真一さん。安全には人一倍気を遣っているが、このJM-Safetyがあれば格段に安心感が増すことを実感した
▼まずは無料アプリをインストール
●動作環境:iOS13.0以上、Android.7.0以上
●Apple、Appleのロゴ、iPad、iPhoneは、米国および他の国々で登録されたAppleInc.の商標です。
●iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
●AppStoreは、Apple Inc.のサービスマークです。
●Google Play、Google Playロゴ、Androidは、GoogleLCC の商標または登録商標です。
落水検知ユニット諸元
●金属部分(電極)が水に浸かった際に設定した時間経過すると落水と判断します。
●通信方式:Bluetooth Low Energy
●最大通信距離:約10m(見通し)
●サイズ:40×43×21(㎜)
●質量:約40g
●電池寿命:約2年(使用状況による)
●動作環境温度:-20~50度
※BluetoothR はBluetooth SIG,Inc.USA の商標または登録商標です
村本海事
神奈川県横浜市金沢区乙舳町1-1
045・781・8736
●交通:金沢シーサイドラインの野島公園駅から徒歩1分。野島橋を渡った左側が乗船場。右側には受付のある店舗。
●渡船料金:日中4000円、半日3000円。8時便、9時便、昼便などあるがすべて要予約。木曜定休
お問い合わせ先
日清紡ホールディングス株式会社
JM-Safetyサポートセンター
0120・666・104
https://www.jmarinesafety.jp/
注意事項
●本サービスは落水事故が起きた時の早期発見と早期救助を支援するものであり、安全を保証するものではありません。
●落水検知ユニットは救命用具ではございません。利用状況や通信状況によっては、完全に落水を検知および通知することはできません。
●本書の内容は、予告なく変更する場合があります。また、アプリのバージョンアップ等により本書と実際の画面とは異なる場合があります。
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