相模湾のキハダマグロ釣りはただいまシーズン真っただ中!! マグロと渡り合うために必要な太糸は結びの勝手も当然異なります。糸が潰れず弱点のない接続はどうするのか? ビギナーにはハードルの高い極太糸の結び方を、クロマグロをはじめとする大ものを周年手にしている大杉季史さんに教わりました。
ミチイトの強化ループは編み付けがキモ
大杉季史 ◎講師
相模湾のキハダマグロ釣りはただいまシーズン真っただ中!! マグロと渡り合うために必要な太糸は結びの勝手も当然異なります。糸が潰れず弱点のない接続はどうするのか? ビギナーにはハードルの高い極太糸の結び方を、キハダマグロをはじめとする大ものを周年手にしている大杉季史さんに教わりました。今回はビミニツイストです。
◆マグロ釣りの結び方
・ビミニツイスト
・ハワイアンフックの接続
・坂本結び
ビミニツイストの結び方
▼ミチイトPE6号を15~20cmにカットした強化チューブ(φ1.5mm)に通す。この際PEが通りにくい場合はナイロンをPEの先に結びつけてから通すとよい
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▼強化チューブを通してからPEを40~50cm折り返す
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▼強化チューブの真ん中で折り返すようにし、PEをループにする。Aの本線(リール側)を重石などで固定し、Bの端糸を左手(利き手と逆)で持ちながら右手の指を入れて輪をねじるようにしてヨリを掛ける
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▼20回以上ヨリを掛けて……
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▼ヨリの上にBの端糸を重ねるように折り返す。この際本線Aをピンと張っておくのがミソ。右手の指を広げるようにしながらヨリを縮めて、Bをループ方向に張りながら下げていくとヨリの上に重なっていく
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▼ヨリの上にラインを乗せて10回ほど重ね指で抑える
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▼指で抑えた部分からBの端糸を編み付けていく
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▼上下交互に糸を回しながら編み付け
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▼強化チューブを通した箇所も3㎝くらい編み付ける。この際足の指などに輪を掛けて引っ張っておくと作業がしやすい。この時はペンチの端をループに引っ掛けてぶら下げてテンションを保った
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▼今度は端糸の先端Bをループの上から通して、端糸の根本Aとループの片方を抱き込みながら3回ほど絡めてユニノットで止める
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▼しっかりと絞り込む
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▼端糸をカットしてからライターで焼き玉をつくる
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▼完成。5~10cmのループになればよい。写真はサルカンにぶしょう付けした状態
大杉季史
昭和47年生まれ。神奈川県横浜市在住。46フィートのプレジャーボートを操り、キハダマグロをはじめカンパチ・モロコなどの大ものをねらう。こうした大もの釣りのほか、磯の上もの・底もの、沖堤でのクロダイ落とし込み釣りや親子でハゼ釣りも楽しむマルチなエキスパート。
この記事は月刊『つり人』2014年9月号でも読むことができます。
2019/8/24