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編集部2022年2月23日

愛知県 南知多町/師崎港出船でねらう伊勢湾のメバル&カサゴ

メバル 全国おすすめ釣り場 愛知 カサゴ

全国おすすめ釣り場ガイド。愛知県 南知多町/師崎港出船でねらう「伊勢湾のメバル&カサゴ釣り」をご紹介します。

春先は伊良湖沖で明快ゲーム

レポート◎伊藤 巧
この記事は月刊つり人2018年4月号の記事を再編集しています

全国おすすめ釣り場ガイド。愛知県 南知多町/師崎港出船でねらう「伊勢湾のメバル&カサゴ釣り」をご紹介します。

伊藤 巧

昭和44年生まれ。愛知県在住。美味い魚を求めて東奔西走。クロダイかかり釣りとアオリイカのヤエン釣り、ビワマスのレイクトロウリングが大好き。今年はサーフの尺アジ釣りに燃える予定。下手釣り集団チーム白馬車&江戸前なめろう隊所属

良型が拝めるメバルは潮が緩まれば鈴なりも

 伊勢湾で盛んな船釣り。知多半島南端の師崎港は大型乗合船が集まる湾内最大の船釣り発進基地として人気が高く、アクセスのよい名古屋圏から一年をとおして大勢の釣りファンが足を運ぶ。そんな知多の船釣りシーンを一層盛り上げようと尽力する『フィッシングドラゴンズ』の佐伯美登志さんが、春先の釣りものとしておすすめするターゲットがメバルとカサゴ。

tba4_04_01カサゴは裏切らない。たとえメバルが食い渋っても元気よく食ってくるので、それなりにお土産分はキープできる。この日は新しいポイントに入ったおかげで良型が連発した

 2月10日、佐伯さんは浅田凡昌さん夫婦を誘ってメバルカサゴ釣りに定評のある七福丸に乗り込んだ。午前7時、師崎港前で出船待機していた何十艘もの遊漁船は、伊勢湾口へ向かって一斉にスロットルを開ける。誰しも胸が躍る瞬間だ。ワラサやヒラメ、フグなど、どのターゲットも潮通しのよい伊勢湾口にポイントが集中しており、あっという間に巨大な船団が形成される。最初にメバルを釣る七福丸はややコースを外れ、水深25mの起伏に富んだポイントで船を止めた。ここからが船長の腕の見せどころ。この日も卓越した操船技術で船を一点に停め、ねらった根や割れについたメバルを釣らせる。メバルはアミエビを使うトリックサビキの釣り。付けエサにイサザ(シロウオ)が配られる。佐伯さんはメバルに効果のある緑のバケを使った6点バリ仕掛けをセット。手早くカゴに近い2点にイサザをつけて投入。すぐに小気味よいアタリで穂先が叩かれて20cm超えのメバルが顔を出した。浅田さん夫妻も良型のメバルをキャッチして満面の笑みを浮かべる。なかなか堤防では拝めない良型を高確率で手にできるのはうれしい限りだ。

tba4_04_05朝一はメバル釣りからスタート。きっちり船を停めて根周りを探り、気配が薄ければすぐに次の実績場へ。潮が速くて鈴なりは難しかったものの有望なポイントに入るたびに1尾ずつ底で食ってきた

 オモリが着底したら根掛かりしないよう1mほど巻き上げてアタリを待つのがセオリーだが、佐伯さんはゆっくり5m巻き上げて、アタリがなければゆっく着底するまで下げるを繰り返した。メバルは潮の動きによって食ってくるタナが目まぐるしく変わるので、いち早くヒットレンジを見極めることが好釣果の秘訣とか。基本的に潮が緩いとメバルは浮く。浮けば縦に長い仕掛けに次々と食いついて鈴なりになるわけだが、この日は潮が速くて何度上下に探っても底でしか食わないので、中層を見切って集中的に底近くを探って釣果を追加した。

tba4_04_07午前8時から9時にかけて潮が緩まるタイミングで釣行すれば、もっとメバルは数が釣れる。釣行日が選べるなら潮汐を重視したい

仕掛けを送り込んでカサゴは連掛け連発

 午前10時を過ぎたところでメバルを切り上げ、水深55mのポイントに移動してカサゴ釣りへ転進。ワラサやブリが回っていることもあって伊良湖水道にはジギング船も多く、さまざまな釣りの船団が形成されていた。その脇に入って岩礁帯を流していく。

tba4_04_11神島と伊良湖岬に間を流れる伊良湖水道は、大型青ものやヒラメ、マゴチ、そして根魚など、いろいろな魚が釣れる東海地区を代表するポイント。ライトゲームタックルとヒラメタックルが1セットずつあれば、ほとんどの釣りをカバーできる

 佐伯さんたちは3本バリのドウヅキ仕掛けに交換。配られたハゼを口にチョン掛けして放り込み、底を取ってテンションを掛けると元気なカサゴが派手に穂先を叩いてきた。佐伯さんはすぐに巻き上げず、仕掛けを緩めて連掛けをねらう。メバルと違って底に張り付いているカサゴは上から落ちてくるエサに反応するので、最初に3本バリ仕掛けの一番下に食ってくる。そこで仕掛けの上部に3号程度の中オモリをセットしておき、アタリが出たところで仕掛けを倒していく。すると上の枝バリにも食ってくることが多く、連掛けがねらえるのだ。

tba4_04_08奥さんの純子さんにも良型メバルがヒット。メバルの引きは強烈なので、電動リールの最大パワーで一気に巻き上げると時おり口切れしてしまう。ゆっくり慎重に巻き上げることが大切だ

 潮が変わったこともあってかカサゴは食いがよく。仕掛けを下ろせばすぐに食ってきた。

「今回はメバルが食い渋りましたけどカサゴで補えましたね。潮さえよければメバルも数釣れるので、船釣り入門として挑戦してほしいですね」とのこと。3月もメバル・カサゴ釣りは続行する。いずれも簡単に釣れる魚だが、ちょっとした工夫や戦略で釣果に大きな差がつく。そんな明快ゲームに熱くなろう。

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tba4_04_13-2メバルはイサザ、カサゴはハゼを使う。いずれも回転しないように口の真ん中にチョン掛けする

イチオシギア

 

ハヤブサ『船極メバル・アジシリーズきらめき&MIXサバ皮レインボー』

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全長2.8mの6本バリ仕掛け。シラスやイカナゴを意識した通常より長いサバ皮が特徴で、ツケエサを使わずとも安定した釣果が得られる。特に緑のサバ皮はメバルに強烈にアピール

 

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フィッシングドラゴンズ

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住所=愛知県長久手市打越1604

営業時間=月〜土曜10〜20時、日祝日10〜19時

定休日=火曜日

問合先=☎0561・63・4151

 

師崎港

交通●南知多道路・豊丘ICを出て県道7号で師崎方面へ。羽豆岬交差点を左折すると、間もなく右手に船着き場

問合先●七福丸(☎ 0569・63・0472)

 

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