全国おすすめ釣り場ガイド。冬の北海道・南富良野町の「かなやま湖のワカサギ」をご紹介します。
北海道のワカサギメジャーレイク「かなやま湖」で楽しむワカサギ釣り
解説◎小林 亮
この記事は月刊つり人2020年3月号の記事を再編集しています
全国おすすめ釣り場ガイド。冬の北海道・南富良野町の「かなやま湖のワカサギ」をご紹介します。
小林 亮
昭和55年生まれ。北海道札幌市在住。好きな釣りはルアーフィッシング全般、アユの友釣り、氷上ワカサギ釣りなど。姉妹誌「ノースアングラーズ」で道内の釣り場紹介記事を担当。釣って食べて浸かって北海道の生活をどっぷり満喫中
北海道・冬の大定番「ワカサギ釣り」
二刀流で快調に掛けていく小笠原さん。正午過ぎに3束達成
ワカサギ釣りは冬のレジャーとして、今も昔も道産子に大人気だ。その理由としては道内各地に釣り場があり、気軽に出掛けられることが大きいが、冬が長く厳しい北国だけに、そんな冬を楽しく過ごせる遊びに積極的な人が多いような気がする。
北海道のワカサギ釣り場のなかで、全国的に知名度が高いのは南富良野町のかなやま湖かもしれない。湖名入りの専用仕掛けが市販されているので、目にしたことがある方もいるのでは? 隣町の富良野市は「北海道のへそ」と称されることで分かるが、立地は北海道のほぼど真ん中。札幌、旭川、帯広のいずれからもアクセスしやすいのも利点だ。
鹿越大橋東側の風景。旅行会社のツアー客向け常設テントなどもあり、銀盤はにぎわう
かなやま湖は水質がよく、ワカサギの食味のよさにも定評がある
「以前は漁協がありましたが、今は管理されていません。漁協解散後、何が要因かは分かりませんが、ある時期を境によく釣れるようになって人気が急上昇しました。ただ、2016年に大きな水害があり、その翌年からやや不調です。実績の高いポイントを登録していた魚探のGPSデータなども通用しなくなりましたしね。でも、年々釣果は上向いています。」とは同湖に明るいフィッシュランド パワーズ旭川永山店スタッフの小笠原慶一さん。
イチオシギア
カツイチマイクロリング極小
電動リールの巻き込み防止ストッパー機能を利用すべく、ミチイトのPEラインに先イトを接続する場合、ガイド抜けのよい極小サイズの丸カンがあると快適に釣りができる
減水シーズンの2月はねらいめ
ポイントは主に鹿越大橋の東側、時計台下の2ヵ所。1月上旬の取材日に入ったのは前者で水深13.5m。同行していただいたのは小笠原さんと同スタッフの伊藤政光さん。午前8時からサオをだす。2人とも電動リールの二刀流。ミチイトはPE0.3号、仕掛けはキツネ1.5号の6本バリがメイン。30cmの段差がある2段オモリタイプで重さは7.5g+1.5g。エサはサシとベニサシ。
仕掛けはキツネ型の1〜1.5号がマッチ。小笠原さんと伊藤さんは段差オモリタイプを多用している
魚のサイズは8〜10cmの良型が多く、最小は6.5cm、最大は13cmだった。タナは基本的に底近くで釣れることがほとんどで、魚探にも中層より上に反応はでなかった。とはいえ、シーズンが進むと状況は異なる。「これから少しずつ減水していき、2月中旬頃には水位が10m程度下がります。そうすると魚の密度がギュッと高まり、4桁をねらえる大釣りのチャンスです。底から表層までびっしり魚がいて、穴を開けたら飛び出てきたという話も聞いたことがあります(笑)。」と伊藤さん。
最大魚は13cmクラス。アベレージサイズも大きいので釣り応えがある
「自分は200尾ずつジップ袋に小分けにしています。こうすると、袋への収まり方で、平均サイズの大小が分かりやすいです」
伊藤さんは氷上に敷くマットに段差をつけている。「前のめりになりにくく、体重が分散して掛かるので、平面よりも疲れにくいです」
南富良野町ではイトウの保護管理条例が制定されている。ワカサギ釣りでもまれに掛かるが、速やかにリリースしてあげたい
フィッシュランドパワーズ旭川永山店
住所=北海道旭川市永山11条4
営業時間=10〜20時(日曜18時まで)
問合先=☎0166・49・2223
かなやま湖
交通●旭川方面からはR237からR38で約100km。札幌からはR274で道東道の夕張IC に入り、占冠ICで下車。R237を北上し、道道465号で鹿越大橋へ