パコンッという小気味よい音でルアーが吸い込まれる魅惑のトップゲーム。なぜトップウォーターなのか。そしてどうすれば多くのバイトを引き出し、フッキングに持ち込めるのか。そのA to Z をキャスティング新大宮バイパス店の石川さんに教えてもらった。
水深50㎝の浅場で勝負!
写真と文◎編集部
こちらの記事は月刊『つり人』2022年7月号に掲載したものをオンライン版として公開しています。
パコンッという小気味よい音でルアーが吸い込まれる魅惑のトップゲーム。なぜトップウォーターなのか。そしてどうすれば多くのバイトを引き出し、フッキングに持ち込めるのか。そのA to Z をキャスティング新大宮バイパス店の石川さんに教えてもらった。
左が今回ナマズのトップウォーターゲームを教えてくれた石川さん。右は教わった編集部員クロハ
「トップウォーターでねらう!ナマズ釣り入門 その1」 ◀◀◀前回の記事はコチラ
Q.3 ナマズを釣るのに必要なタックルを教えてください!
A.6フィート後半~7フィートのベイトタックルで、イトは太めが絶対です。
小規模河川や水路は足場が高い場所が多く、長めのサオを使うと足もとまでルアーを引くことができます。一方、日中のナマズは障害物に身をピッタリと寄せるためピンポイントへのキャストが必要です。取り回しとルアーの投げやすさを考慮すると6フィート後半~7フィートのベイトタックルが使いやすいでしょう。
ナマズ専用ロッドであれば万全ですが、M~MHパワーのブラックバス用のサオで代用することもできます。サオをしっかりと曲げてルアーを投げられるように、レギュラー~レギュラーファーストテーパーのサオが扱いやすいです。魚を抜き上げることも多いのでバットがしっかりしているサオが適しています。
イトは太めが絶対。ナマズとのファイトも安心ですし、草にルアーを引っかけてしまったときに回収しやすくなります。私はミチイトにPE4~ 6 号、リーダーにナイロン60ポンドを結んで使っています。ナイロン直結で使うのであれば最低でも20ポンド(5号)以上を巻きましょう。イエローやピンクなど、イトを視認性のよい色にすることによって、ルアーがどこにあるのかを目で確認しやすくなります。磯釣り用のナイロンラインは視認性がよい色が多くおすすめです。
ナマズとのファイトで開かないように、スナップは耐負荷60~90ポンドの強さを使うと安心です。
石川さんの使用タックル
ロッド:999.9 ホワイトウルフ6.11 12lb class(ロデオクラフト)
リール:スティーズA TW1016SHL(ダイワ)
ライン(PE):アバニキャスティングPESMP 5 号(バリバス)
リーダー(ナイロン):オーシャンレコードショックリーダー 60 ポンド(バリバス)
スナップ:ファイターズスナップ#1(マリア)
Q.4 ルアーの使い分けを教えてください!
A.カップ系、ハネモノ系、ウエイクベイト系を使い分けます。
ナマズ釣りで使うトップウォーターは、音と振動で誘う「ノイジー系」と呼ばれるジャンルのルアーをメインに使います。口元にカップが付いている「カップ系」、ボディー両側にウイングが付いている「ハネモノ系」、水面直下を引き波を立てて泳ぐ「ウエイクベイト系」を使い分けるとよいでしょう。
カップ系はアクションの立ち上がりがよいのが特徴です。短い距離で誘いたいデイナマズゲームでは、1投目に投げることが多いルアーです。
ハネモノ系は足場が高い場所で使いやすく、カップ系よりもゆっくりと誘える特徴があります。また、カップ系をダウンで使うと動きが暴れすぎてしまうため、ダウンで誘うときはハネモノ系を使うことが多いです。
ウェイクベイト系は水面直下を泳いで誘うので、ナマズが水面まで出きらないときに有効です。
フックはカエシのない「バーブレスフック」を使います。ハリを外すときにナマズを傷つけないようにするためや、貫通を妨げるカエシがないことによってナマズの硬い口にハリをしっかりと掛けることができるメリットがあります。
石川さんが用意したトップウォーター
上:カップ系:ふく鯰(ダイワ)
右:ハネモノ系:ポコクロ(ダイワ)
左:ウエイクベイト系:デカピーナッツ2SSR ブレードチューン(ダイワ)
次回はルアーの動かし方を紹介します! ▶▶▶「トップウォーターでねらう!ナマズ釣り入門 その3」