聖地・五島列島の福江島に降り立ったプロ野球界のレジェンド、和田一浩さん。釣り人憧れの地は、いったいどんな夢を見せてくれるのだろうか。今回のターゲットは、一筋縄ではいかない大型チヌとマダイ。磯釣りに魅せられた、彼の「夢釣行」3日間を追った。
磯釣りに魅せられたプロ野球界のレジェンドが、釣り人憧れの地で大型チヌとマダイをねらう!
東シナ海に浮かぶ九州最果ての島。
聖地・五島列島の福江島に降り立ったプロ野球界のレジェンド、和田一浩さん。
釣り人憧れの地は、いったいどんな夢を見せてくれるのだろうか。今回のターゲットは、一筋縄ではいかない大型チヌとマダイ。
磯釣りに魅せられた、彼の「夢釣行」3日間を追った。
●和田一浩さん関連動画
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和田一浩、五島を釣る
4月下旬、長崎県五島市、午前8時。滝のような雨がレンタカーのフロントガラスを激しく打ち続けていた。この日を心待ちにしていた和田一浩さんは、せわしなく動くワイパーを見つめ恨めしそうに呟いた。
「現役時代は、雨が降ると喜んだもんです。このままもっと雨脚が強くなって中止になれって。10分置きくらいに携帯の天気予報を見たりして。野球選手はとにかく数字との闘いなんです。毎試合毎試合が勝負。シーズン中は緊張がずっと続くんですが、雨が降ってゲームが中止になった日だけは、緊張がほぐれるんですよね」
長いプロ野球の歴史の中で、セパ両リーグで1000本以上の安打を記録したのは、大杉勝男、落合博満、和田一浩の3人だけ。我が国の球史に名を刻んだ一人が、引退後に最も熱中しているのが磯釣りなのだった。現役時代、束の間の休日に長崎の堤防で釣ったメジナの引き味に魅了され、引退してからは本格的に渡船を利用して冬から春にかけてはメジナ、夏から秋にかけてはイシダイをねらうようになった。釣行範囲も年々広がった。今は佐渡島、神津島、伊豆半島、紀伊半島、南郷水島などに大ものを求めて通っている。
そして今春、満を持して臨んだのが東シナ海に浮かぶ五島列島福江島である。メジナ、クロダイ、マダイ、イシダイ、ヒラマサ、アオリイカといった人気魚種の釣り場として名を馳せ、全国各地から多くの釣り人がやってくる。和田さんはせっかくだからとメジナ、クロダイ、マダイ、アオリイカを全部釣ろうというプランを数ヶ月前から立て、この時を指折り数えて待っていた。
この続きは、好評発売中の月刊つり人7月号にて……