初日に3尾4100gを持ち込んだ江口俊介選手が暫定首位、3尾3745gの小森嗣彦選手がその後を追う展開で朝を迎えた第33回Basser Allstar Classic最終日。選手がボートを下す朝の湖面は凪いでいたものの、この日は9時過ぎから風が強まる予報が出ていた。嵐の展開を予感させる静けさのなかスタートしていく選手たち。
北大祐選手が史上5人目のV3! 予想のつかない勝負をシラウオパターンで制す
サイト・ビー=まとめ
初日に3尾4100gを持ち込んだ江口俊介選手が暫定首位、3尾3745gの小森嗣彦選手がその後を追う展開で朝を迎えた第33回Basser Allstar Classic最終日。選手がボートを下す朝の湖面は凪いでいたものの、この日は9時過ぎから風が強まる予報が出ていた。嵐の展開を予感させる静けさのなかスタートしていく選手たち。◆初日レポートはこちら
2日目の競技スタートです‼️
— Basser編集部 (@Basser_editor) March 21, 2020
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この日のファーストフィッシュをキャッチしたのは初日ゼロ申告で悔しさをにじませた橋本卓哉選手。7時30分~40分に1㎏アップを2連発して2018年W.B.S.年間王者の意地を見せた。この時間帯は並木敏成選手、小野俊郎選手もファーストフィッシュをキャッチした。
風が吹き始めたのは9時半ごろ。2時間ほど沈黙していたsiteB特設ページの釣果速報に次の一報が入ったのもこのタイミングだった。利根川の沖田護選手が1㎏フィッシュをキャッチ。不思議なことに遠く離れた北浦の小野選手もグッドサイズを2尾キャッチしてリミットメイクを達成。
その後急激に強まった南西の風で多くの選手がエリアの変更を強いられるなか、小野選手と同じ白浜エリアをシェアしていた北大祐選手の連発劇が始まった。同船生中継のAbemaTVのカメラがとらえたのは飛び交うカモメの下でグラスのスピニングロッドを次々と曲げていく北選手の姿。ついにこの場所でシラウオが捕食され始めたのだ。一方の小野選手もただでは引き下がらない。900gと1kgフィッシュを追加し、2回の入れ替えに成功している。
別のエリアでも沈黙が破られた。橋本選手が1200gをキャッチすると、田辺哲男選手も800gクラスをランディング。清水盛三選手も伝家の宝刀Dゾーンで1300gをキャッチ。そして初日首位ながらここまで苦しい時間を耐え抜いた江口選手のテキサスリグにも1200gがヒット。
初の湖上7カメラ生中継で状況を伝えるAbemaTVに多くのファンがくぎ付けとなった。スタジオの鬼形毅さん&秦拓馬さんと取材艇レポーターの関和学さんの解説は、選手の釣り方だけでなくエリアの特性や状況を踏まえた各選手のねらいまでも視聴者に伝えてくれた。
siteB特設ページの暫定スコア表では、勢いに乗る橋本選手、北選手、小野選手の3名が追い上げを見せているものの、初日のリミットメイク達成者・江口選手と小森選手が1尾を追加すれば優勝に王手がかかる。勝負の行方がまったく分からない状況でウエイインがスタート。
橋本卓哉選手は3尾3895g、朝イチのシャッドから強風下のスピナーベイトへのローテーションで2日目の単日トップウエイトを持ち込み5位入賞。
小野俊郎選手は3尾3265gをウエイイン。2日間トータル4尾4470gで4位。タイミングをとらえるために待ちに徹することができるエリアの選球眼とシラウオパターンへのマッチ・ザ・ベイトが光った。
小森嗣彦選手のスコアは1尾1060g、トータルは4尾4805g。悔しいミスはあったもののX-80でグッドサイズを絞り出し、初日の周到なリミットメイクとあわせて実力を見せつけた。
1325gのナイスフィッシュをキャッチした江口俊介選手が今大会準優勝。2日間トータルでは4尾5425g。目まぐるしく状況が変化するこの季節に5kgの大台に乗せてきたのは見事というほかない。
そして優勝は北大祐選手! この日カメラの前で見せてくれた巻きの釣りで3尾3855gをウエイイン。2日間トータルは5尾5690g! オールスター史上5人目のV3達成者となった。
順位 | 選手 | 初日 | 2日目 | トータル |
---|---|---|---|---|
1位 | 北大祐 | 2尾1835g | 3尾3855g | 5尾5690g |
2位 | 江口俊介 | 3尾4100g | 1尾1325g | 4尾5425g |
3位 | 小森嗣彦 | 3尾3745g | 1尾1060g | 4尾4805g |
4位 | 小野俊郎 | 1尾1205g | 3尾3265g | 4尾4470g |
5位 | 橋本卓哉 | 0尾0g | 3尾3895g | 3尾3895g |
6位 | 木村建太 | 2尾2355g | 1尾1265g | 3尾3620g |
7位 | 並木敏成 | 1尾1015g | 3尾2460g | 4尾3475g |
8位 | 沖田護 | 1尾935g | 1尾1250g | 2尾2185g |
9位 | 田辺哲男 | 1尾940g | 1尾870g | 2尾1810g |
10位 | 青木大介 | 2尾1720g | 0尾0g | 2尾1720g |
11位 | 清水盛三 | 0尾0g | 1尾1380g | 1尾1380g |
12位 | 三原直之 | 1尾1290g | 0尾0g | 1尾1290g |
13位 | 村川勇介 | 1尾1085g | 0尾0g | 1尾1085g |
14位 | 沢村幸弘 | 1尾910g | 0尾0g | 1尾910g |
15位 | 菊元俊文 | 1尾875g | 0尾0g | 1尾875g |
16位 | 五十嵐誠 | 1尾810g | 0尾0g | 1尾810g |
17位 | 早野剛史 | 1尾730g | 0尾0g | 1尾730g |
18位 | 片岡壮士 | 0尾0g | 0尾0g | 0尾0g |
18位 | 河辺裕和 | 0尾0g | 0尾0g | 0尾0g |
今大会でオールスター出場引退を宣言された田辺哲男選手には花束を贈呈させていただきました
今大会の全選手の戦いぶりは4月26日発売のBasser6月号にてレポートします。また当サイトではプレスアングラーのメモをもとに一挙手一投足を記録したフットステップ記事を順次公開していきます。Basserとあわせてご覧ください。秋開催の2018年大会(Basser2019年1月号掲載)と各選手の戦略の違いを比べてみるのもたいへん興味深いと思います!
北大祐選手優勝記念Tシャツ緊急発売!
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巻物系ルアーのスペシャリスト、北大祐がもっとも得意とするクランクベイトを徹底解説する本作。
昨今のよくあるビッグフィッシュのインパクトだけを狙った映像とは異なる。釣果に直結する使い方や理論を分かりやすく解説する。
これを観たら今までなんとなく選んでいたクランクベイトをシステマチックに使えること間違いなし!
出演:北 大祐
価格:本体3,600円+税
DVD-145分
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北選手は力強くこう言います。「やってきたことは無駄じゃない。考え方次第だ!!」。バスフィッシングをもっと深く楽しむための、必読の一冊。
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2020/3/24