バスの口に最初に触れる部分にもっと気を遣えば、低水温期に価値ある1尾を手にする可能性が上がる。ルアーアクションを変化させるものから、フッキング確率を上げる方法まで、フックにまつわる7つの試みを紹介する。
7人のプロがフックにまつわる効果的なチューンを公開!
この記事は『Basser』2022年3月号チューン特集号に掲載したものを再編集しています。Basserのバックナンバーは定期購読をお申し込みいただくとデジタル版バックナンバーが4年分以上読み放題! 詳しくはこちらをどうぞ!バスの口に最初に触れる部分にもっと気を遣えば、低水温期に価値ある1尾を手にする可能性が上がる。ルアーアクションを変化させるものから、フッキング確率を上げる方法まで、フックにまつわる7つの試みを紹介する。
この記事の内容
江口俊介(えぐち・しゅんすけ)
1980年千葉県出身、岡山県在住。少年時代は印旛沼で腕を磨き、18歳の若さでプロ登録。JB TOP50で5回の優勝経験を持つ実力者。2021年末にTOP50から引退を宣言。今後はさまざまな釣りを学びながら、レイドジャパンでの開発に専念する。
スイムベイトをカバーに絡めて使いたい
江口俊介さんは、スイムベイトで使うトレブルフックにガードをつけるチューニングを実践している。「どうにかしてスイムベイトをストラクチャーに絡めて使えないかな、とずっと思っていたんです。立ち木とか、レイダウンとか、橋脚周りでもオダが絡んでいたりする。それを躱せればリアクション要素なども生まれ、もっとチャンスが増えるだろうなと思い、このガードチューンを考えました」トレブルフックのうち2 本を覆うように取り付けられたガード。障害物にコンタクトしたときに、ガードが受け流してくれる
ガードに使うのはフロロカーボンライン。カバーの濃さに合わせて任意の太さを使用するが、ラインの硬さ的に効果が出るのは25~35Lbだという。「速く巻くルアーだとガードってあまり意味がないと思いますが、ゆっくり巻くスイムベイトであれば、これで充分躱せます。それも、バイトはだいたい丸のみなので、バスの口に包み込まれちゃえばポイントはしっかり立ちます。フッキングにもほとんど影響しないですね」
推奨スイムベイト①:OSAKANA SWIMMER 125(レイドジャパン)
ハドルテールを採用したスイムベイト。四角いボディー断面がタダ巻き、フォール、ドリフトなどあらゆる使い方で水を受ける設計。インラインスルーシステム採用でフックのホールド力も高い。フックは#2を使用
推奨スイムベイト②:ビビットクルーズ150(フィッシュアロー)
本来マグネットシステムでダブルフックをつけるスイムベイトだが、アイにベアリングスイベルを装着し、ボディー後方にフッキングポイントを持ってきている。フックは#1を使用
普段からフェザーフックのタイイングなども自分で行なうという江口さん。斬新な発想で、既製品にはないものを生み出していた。「そんなに真似する人はいないだろうな、と思ってこれまであまり公開してこなかったんです。それと、人がねらわないようなところにスイムベイトを通すことができるので、当然シークレット的な意識もありました(笑)。これから2月~プリスポーンにかけて、バスがデカいエサを意識していくようになるので、スイムベイトの出番は増えてくると思います。ぜひやってみてほしいですね」