編集部2017年6月6日

斉藤真也×亀山湖 「本気食い」をねらうフロッグゲーム :第4回

Basser バス釣り

「いかに本気食いさせるかがフロッグゲームのカギ」と話す斉藤真也さんに、フロッグの魅力と求められる技術を教わりました。 バス釣りの専門誌バサーが、バス釣りのテクニックから道具、試合の最新情報、初心者のバス釣り入門までバスフィッシングのすべてを公開しています。

「興味食い」多発時の対処法は?

Basser編集部=写真と文

いかに本気食いさせるか。
それこそがフロッグゲームのカギであり、ロマンだ。
亀山湖でフロッグのロマンを求め続ける男、斉藤真也さんはそう断言する。
フロッグの魅力と、求められる技術とは?
第4回は、取材当日、「興味食い」が多発した状況にどう対処したかを紹介する。


dsc_0004 ●斉藤真也(さいとう・まさや)
1981年生まれ。千葉県出身。千葉県市原市にあるプロショップ「オンリーワン」に勤務するとともにO.S.Pのプロスタッフを務める。2004年の房総チャプターで年間ランキング1位、高滝湖や亀山湖で開催されるローカルトーナメント「SINZANKAI」で優勝多数。2010年JB霞ヶ浦年間優勝。 2015年NBCチャプター茨城第2戦優勝。2014 Kota’s American Dream優勝。

この記事は2011年8月号に掲載されたものを再編集しています。

ロマンと妥協
12バイト1フィッシュ


 取材当日(2011年6月3日)の亀山湖は平日にもかかわらず、5時前にはすでに多くのアングラーが釣り支度を始めていた。3日前の大雨によるインレットが各所に出現しており、水色はいい感じの笹濁り。「条件は整っています。フッキング率7割、10尾キャッチが妥当な目標ッスね」と斉藤さんは明るい。

 しかし、この日は斉藤さんにとって「興味食い地獄」となった。期待特大の朝マヅメ、速いアクションで「本気食い」をねらうがバイトがない。何かがおかしい……。「出なきゃおかしいスポットに入ってるんですが……。ダメダメですが、ちょっと『興味食い』をねらってみます」と言うと、斉藤さんはアクションをスローダウン。するとたしかに出るが、乗らない。

 「ダメ」とわかっていながら「興味食い」をねらうのは理由があった。釣りを始めてほどなくして、ショアラインについたバスの活性が著しく低いことを察したからだ。

 「朝方から、沖のほうでワカサギの稚魚を追いかけ回したバスのボイルが見られました。3日前の雨による濁りが沖の方から先に回復し、ワカサギの稚魚は水がキレイな場所を選んで回遊し、ヤル気があるバスをカバーから引っ張っちゃったんだと思います」

 実際に翌日、亀山湖の友人から聞いた話だと、ショアラインも濁りがとれてカバーでよく釣れたという。

 沖をねらうのもひとつの手ではあったが、それは斉藤さんが求める「カバーの奥で本気食い」というロマンから外れるので却下。しかし当日の状況を冷静に考え、「本気食い」の部分だけは「興味食いでも仕方ない」と泣く泣く妥協した。

 結果、斉藤さんは12バイトを得た。しかしすべてが「興味食い」であり、キャッチしたのはわずか1尾。

dsc_0111 この日は興味食いばかりでミスバイトの嵐だったが、夕方、木の枝にラインを掛けてちょうちん釣りをするとついに乗った! この日は計12バイトがあったが、キャッチしたのはこの1尾だけだった。興味食い地獄! フッキングの直後、バスがブッシュにぶら下がったので迎えに行く

 キャッチに成功したのは16時。折木沢橋周辺のオーバーハングの奥に垂れ下がる竹にラインを引っ掛けてチョウチン釣りしているとパシャ!と出た。「本気食い」を信条としている斉藤さんにとって不本意なバイトではあったが、その1尾からは斉藤さんの経験の厚みが見てとれた。

dsc_01810 タフな1日だったが、技を駆使してどうにか1尾に辿り着いた

 「夕方はチョウチン釣りを多用しました。チョウチン釣りはたとえ『興味食い』でも、フロッグが1ヵ所でアクションするという性質上、ミスバイトが起きにくいんです」

 皮肉にも「『興味食い』がいかに乗らないか」、「なぜ『本気食い』が大切か」が身に染みる1日となった。「本気食い」をさせるためには、正確なキャストとスピーディーな釣り、正しいタックルチョイスが必要だ。6月末~7月はフロッグのベストシーズン。思う存分、「本気食い」を楽しんでほしい。

dsc_8700 今回お世話になった「のむらボートハウス」
住所:千葉県君津市草川原396-1
ウェブサイト:http://nomuraboathouse.la.coocan.jp/
ブログ:http://ameblo.jp/nomuraboathouse/



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2017/6/6

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