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編集部2017年12月28日

モノの舞台裏 FREE KNOT ボディグリッドジャケット

Basser バス釣り

釣りをはじめ、登山やウインタースポーツなどのアウトドアアクティビティーを快適にするアイテムを世に送り出しているアパレルブランド「FREE KNOT」。

身体が発する熱を反射し少ない運動量でも暖かさが持続

Basser編集部=文


発熱系素材とは異なる「光電子」のメカニズム


 釣りをはじめ、登山やウインタースポーツなどのアウトドアアクティビティーを快適にするアイテムを世に送り出しているアパレルブランド「FREE KNOT」。ここで紹介する「ボディグリッドジャケット」は対水圧20000㎜、透湿性10000gの性能を持つ同ブランドの防水透湿素材「レインブレス」と、株式会社ファーベストの高機能素材「光電子」を採用した防寒・防水ジャケットである。

mono02aa ボディグリッドジャケット
ブラック、ライトグレーの2色展開。サイズはS、M、L、LL、3L。4万1000 円+税


 開発に携わった小畑文希さんに話を伺った。

 「このジャケットは秋~春までの3シーズンの外遊びを天候や気温に左右されずに楽しんでもらうために開発しました。中綿をあまり入れていないのは、インナーダウンなどをレイヤリングすることを前提としているからです。そのほうが細やかな体温調節ができますし、長期間にわたって着ることができます。

 雨風を防ぎ、身体を快適に保つためにいろいろな工夫がなされていますが、暖かさをキープするという点では『光電子』が高い効果を発揮してくれます。真冬におすすめのレイヤードは、厚手のインナーの上にフリースかダウンジャケットを着て、最後にアウターとしてこのボディグリッドジャケットを着るパターン。フリーノットには保温性に優れたインナーやダウン、フリース、パンツなどがすべてラインナップされているので、アウター以外にも光電子を採用した服を着れば暖かさはさらに増しますよ」と小畑さん。

 ウールなどの天然素材を除く保温性の高い化学繊維には大きく分けてふたつのタイプが存在する。ひとつは発熱系素材と呼ばれているもので、多くのアパレルメーカーの冬向けのインナーなどに採用されているもの。この素材は人間の身体から発せられる汗などの水分に繊維が反応して発熱する仕組みだ。

 一方、「光電子」を含むもうひとつのグループは水分ではなく人間の身体が常に発している熱(遠赤外線)を反射して身体に戻すことで暖かさをキープする。発熱のトリガーとしての水分(汗)が必要ないため、真冬のボートフィッシングなどの運動量が少ないシチュエーションでも常に体を保温し続けてくれるのだ。また、発汗した際は水分を素早く外部へ蒸散し、気化熱による体温の低下を防いでくれる。

img_2043 人間が常に発している遠赤外線を反射することで身体を暖かく保つ「光電子」。発熱の際に水分(汗)を必要としないので、運動量の少ない冬のボートフィッシングなどにとくにおすすめだ

適材適所の素材配置で動きやすく


 このジャケットの特徴は、使用する生地の機能だけでなく、その配置の仕方も考慮している点である。たとえば、人間が最も寒さを感じやすいとされる体幹部分(背面中央)には毛並みの高い保温性に優れた起毛素材を採用。対して肩、腕周りなどにはインナーとの摩擦が起きにくい、短めかつ滑りのよい起毛素材を配置し、動きやすさを向上している。

 また、細部へのこだわりも抜かりない。袖口は雨水の浸入を防いでくれる二重ライナー構造になっており、フロントジップやポケットのジッパーは止水仕様。口周りのライナー部にはレーザーパンチング(細かい穴)が空けてあるので、ジッパーを完全に上げた状態で着用しても蒸れにくくなっている。

「高機能素材を採用するだけで満足せず、その使い分けや各パーツの快適性にこだわって作り上げたジャケットです。ぜひこれを着て冬の外遊びを楽しんでください」

ハヤブサ 

2017/12/28

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