編集部2018年2月26日

モノの舞台裏 スティーズスピナーベイト

Basser バス釣り

「釣れるスピナーベイト」とはどのようなものだろうか。飛距離やスイミング姿勢、ブレードのフラッシングと波動の質など、さまざまな要素がある。

巻いた瞬間「釣れる」と確信できる引き心地

Basser編集部=文


「投げ続けられる」という性能


 「釣れるスピナーベイト」とはどのようなものだろうか。

 飛距離やスイミング姿勢、ブレードのフラッシングと波動の質など、さまざまな要素がある。しかし、比較的強い存在感でヤル気のあるバスだけを拾っていくのがこのルアージャンルの身上とするのであれば「一日中投げ続けられる」という要素も重要なのではないか。

 その意味では、「スティーズスピナーベイト」は間違いなく「釣れる」スピナーベイトに分類されるだろう。

dsc_1631 スティーズスピナーベイト
3/8oz。8色展開。タンデムウィローとダブルウィロータイプをラインナップ。それぞれ1100 円+税。2018 年4月発売予定


 記者はこの連載を書くにあたって、撮影用にメーカーから借りたサンプルを実際のフィールドで使うことがある。

 私事で恐縮だが、試投に赴いたフィールドでは一日中ワームでカバーを撃つつもりで、このルアーは数投して引き感を確かめる程度にするつもりだった。

 しかし結果として、このスピナーベイトをかなり多投している自分がいた。何が言いたいかというと、このルアーはアングラーを「心地いい」「巻いていて楽しい」という感覚にさせてくれるということだ。

 何が「心地いい」のかといえば、これまでスピナーベイトでは感じたことのない質の巻き感覚である。カップの深さなどで多少の違いはあるものの、一般的にウィローリーフのスピナーベイトはバイブレーションが弱く、コロラドブレードのものはバイブレーションが強い。記者は手もとにしっかり振動が伝わり集中力が持続するコロラドブレードタイプが好みだ。

 しかしコロラドブレードは引き抵抗が強く速巻きも苦手なため、ロングキャストでサーチベイトとして使うのにはしんどいのも確か。そうなると引き抵抗が抑えられるダブルウィローかタンデムウィロータイプを使うことになるのだが、これらはやはり「ヴゥー」というのっぺりとし引き心地で、違った意味でやりきれなくなってしまうことが多かった。

 それに対して「スティーズスピナーベイト」の引き心地はコロラドブレードタイプよりもエッジが立った明確なバイブレーションでありながら、引き抵抗は弱すぎず強すぎないちょうどよさ。理屈抜きで、「このままずっと巻いていたい」と思えるほどのもの。

 残念ながら魚を掛けることはできなかったのでそこから先の性能を体感することはできなかったが、その引き感だけで今後のスピナーベイトローテーションの1軍入りは確定。先発投手筆頭になることは間違いない。

 これに関しては、テスターとして開発に意見をフィードバックした赤羽修弥さんも同様の手応えを感じていたという。

「バイブレーションが明確なのに引き抵抗が重くないから、とにかく集中して巻けるよね。去年のW.B.S.クラシックなんか、このルアーばっかり巻いてた。1㎏アップが3尾も釣れてこれは釣れるルアーだということを確信したね」と赤羽さん。

開発に意見をフィードバックした名手・橋本卓哉さん


 スティーズスピナーベイトに関して意見をフィードバックしたのは、スピナーベイトやクランクベイトなどのファストムービングルアーを得意とする橋本卓哉さん。

 なぜこのような巻き感覚が得られるのか、そしてどのような点にこだわっているのか伺ってみた。

「やはり最もこだわったのは明確なバイブレーションを発生させること。そうすることでアングラーが巻きやすいのはもちろん、振動がヘッドやスカートにも伝わってルアー全体が震え、中層で泳がせた際にバスを引っ張って食わせる力が格段に高くなる。構造上の話で言えばテーパードワイヤーがとくに機能してるね」

 スティーズスピナーベイトのブレードは、ヘッド側のアッパーアームからブレード側のローアームにかけて、肉眼ではわかりづらいレベルではあるが、やや細くなっている。この細いローアームの効果でブレードのバイブレーションが増幅されるのだ。

「自分で開発してみてわかったけど、ワイヤーベイトを作るのって本当に大変。クランクベイトとかのほうが数段楽かもしれない。

 なぜならスピナーベイトはヘッド、スカート、アーム、ブレードといったふうに、ルアーを構成するパーツが多いから、それらが総合的にバランスを取れるように設計しなければいけない。理想のブレードができたと思ったらスイムバランスが崩れてワイヤーの設計をやり直して、ワイヤーをいじったらヘッドのバランスが取れなくなって……以下略。みたいな(笑)。その証拠に、ベストなバランス出しができたのはまだ3/8ozだけ。本当は1/4ozと1/2ozも同時に出したかったんだけど、もう少しかかりそうだね。でも、水面下40~60㎝がスピナーベイトのメインレンジになる霞ヶ浦水系なら、最初に出す3/8ozがベストチョイスだから使ってみてほしいな。

 他にもコンパクトで飛距離が出たり、水平に近いスイム姿勢でフッキングがよかったり、トータルで最高得点のスピナーベイトになるようこだわったけど、引けば『釣れる』っていうのがわかるから、まず投げてみてください」

dsc_1634 トレーラーフックを必要としない#4/0 の大型フックを搭載。製品版では「Saq Sas(サクサス)」のフッ素加工が施され、刺さりも抜群に

ダイワ 

2018/2/26

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