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つり人編集部2026年3月19日

シマノ「超密巻き」の恩恵とは?最新リールは渓流ルアーを変えるか

近年、テクノロジーが進化し続けているリールの世界。キャスト精度や手元の感度を飛躍させる「超軽量スピニングリール」の優位性や、軽い入力で遠投を可能にするシマノ独自の「超密巻き」など、渓流ルアーにおける最新トレンドをエキスパートが解説。

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まとめ◎宇野章則

季刊『鱒の森』のメインライターとして活躍するフリーランスの編集人。著書に『新渓流ルアー入門 渓流ミノーイングのベーシック丸わかり!』など。

渓流ルアーにおける「超軽量スピニング」の優位性

年々軽量化が進む小型スピニングリールは、渓流ルアー釣りのキャストフィールの向上に大きく貢献している。というのも、ピンスポットを射抜くアキュラシーにはロッドを握る手もとの重量差が少なくない影響を及ぼすためだ。リールが軽ければロッドを振り抜いた際の慣性で手もとが引っ張られにくくなるので、リリースポイントのコントロールがしやすくなる。

2g台の軽量ルアーも正確に撃ち抜ける「手もとの感度」

また、最近流行のスローシンキング設定のミノーや定番の高浮力バルサミノーには重量2g台のウエイトのものが珍しくないため、それらを扱ううえでもリールの軽さはアドバンテージだ。キャスト時にルアー重量がベリーからティップへと抜けていく感覚を、どれだけ正確に捉えられるかがアキュラシーを決定づける鍵。リールが軽いほうが手もとの感度が鋭敏になり、軽重にかかわらず狂いのないジャストなタイミングでルアーがリリースできるようになる。

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ルアーをジャストなタイミングでリリースするには軽量スピニングが有利。手もとが軽くなるほど感覚が鋭くなり、ベリーからティップへと移動するルアーの重さが捉えやすくなる

重心が外側にあるスピニングリールだからこそ軽量化が効く

ちなみに、スピニングリールは手もとの外側にリール本体が位置する仕様であるため、数十gの重量差がより強調されやすい。リール本体を手のひらで握り込むベイトリールよりも、重心が外側にあるスピニングリールは軽量化がキャストフィールに影響を与える道具と言える。

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軽量スピニングの代名詞、シマノ・ヴァンキッシュシリーズ

キャストフィールを劇的に向上させる「超密巻き」のメリット

渓流はキャストが上達するほどより多くの魚と出会えるフィールドであり、キャストフィールを高めてくれる道具にはそれだけで黄金の価値がある。その点、超密巻きスピニングリールはレベルアップを目指す釣り人にイチオシのアイテムだ。

小さな力で遠くに飛ばせるから、ねらいのスポットに決まる

「超密巻き」とは、シマノのスピニングリールに採用されているラインをスプールに整然と、かつ緻密に巻き取る機構のこと。抜けるようなキャストフィールが得られる点が最大の特徴で、ライン放出時の抵抗が大幅に軽減されるため軽量ルアーでもより遠くに飛ばすことができ、そしてまた、低速の飛行でも距離が稼げることからより小さな力でのキャストが可能になる。野球のキャッチボールを想像すると分かりやすいと思うのだが、ルアーはロッドを勢いよく振るよりもゆっくり振ったほうがねらいのスポットに決まりやすくなるので、小さな力で遠くに飛ばせる超密巻きがアキュラシーを高めてくれるのだ。

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ライン放出時の抵抗を軽減できる超密巻きスプール。軽いルアーをより小さな力で、より遠くに飛ばせる

超密巻きのライントラブルを防ぐ使い方とおすすめのPEライン

ただ、超密巻きは従来のリールに比べてライントラブルを招きやすいとも言われており、実際のところ渓流ミノーイングではその傾向が顕著だ。使うリールにかかわらずショートレンジのピンスポットキャストをアップストリームで繰り返したり、あるいは、ラインスラックを利用したトゥイッチを行なうとスプールにイトフケを巻き込むことはよくあるものだが、超密巻きの場合はそれが原因でライントラブルにまで発展してしまうケースが時折起こる。とはいえ、その特徴を前提に注意と準備を怠らなければトラブルは回避可能だ。

何より大切なのはイトフケを巻き取ったと感じたら必ずスプールをチェックし、イトフケがあればラインを出して超密巻きをリセットする手間を惜しまないことだ。それとまた、そもそもイトフケが生じにくいラインを選ぶとライントラブルのストレスは劇的に軽減できる。おすすめは超密巻きとの相性抜群のPEライン、シマノのハードブル8+。これを巻くだけで超密巻きならではの軽快なキャストフィールを、誰でもストレスフリーで味わえる。

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こちらは超密巻きスピニングとハードブル8+の組み合わせで快適な釣りを楽しんだ一例。テンションフリーで水面をドリフトさせるトップウォーターの釣りでも、コシのあるPEラインならトラブルに悩まされることなく1日過ごせる

※このページは『つり人 2026年3月号』に掲載した記事を再編集したものです。

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