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つり人編集部2026年3月24日

可変フォールでサクラマスを魅了。人気ジグ「マスラッシュ」の真価と新作の正体

道内のサクラマスジギング・シーンで存在感を高める、クマタニトラスト『マスラッシュ』。扱いやすさと可変フォールを武器に各地で実績を重ね、今回の取材でもその真価を示した。一方、潮流の激しい海域を見据えたニューモデル『マスラッシュ武威』の開発も進行中だという。定番としての完成度とさらなる進化、その両面に迫る。

著者:North Angler’s編集部

写真と文◎North Angler’s編集部

北海道での釣りをメインに、北海道の自然を体感するキャンプの情報や、フィールドを守るための環境問題にも光を当て、多角的な視点からアウトドアライフを提案している「North Angler’s」の編集部。

サクラマスジギングの必携ジグ「マスラッシュ」

北海道のサクラマスジギングで今もっとも注目されているジグの一つに、クマタニトラストの『マスラッシュ』がある。2024年末より店頭に並び、各海域で実績を積み上げ、瞬く間に“必携ジグ”の仲間入りを果たした。羅臼沖はその最たる例で、記者が見る限りほとんどのアングラーが一本はタックルボックスに忍ばせている印象だ。無論、昨シーズン中に複数尾のキングサーモン(マスノスケ)を射止めた功績も、要因として大きいだろう。

誰にでも扱いやすく、可変フォールも武器

『マスラッシュ』の特徴を一言で表わすならば、「誰にでも扱いやすいジグ」だ。よい意味で使い手を選ばないジグともいえる。極めてセンター寄りの絶妙なリアバランス形状が安定したフォールアクションを生み出し、ジャークも速めのショートピッチからスローまで、対応の幅が広い。また実際にシャクってみると、水中での動きが手もとに伝わってきやすいことが分かる。要するに潮流の感知能力に長けており、サクラマスジギングで重要なアタリダナ、あるいはヒットパターンをつかむ際に有利。さらに、生みの親である熊谷隆志さんは次のように話す。

「“可変フォール”とでもいいましょうか、沈下の最中に突如ストンと落ちるタイミングがあって、これがサクラマスの捕食スイッチを入れるケースも多いです」

マスラッシュ
マスラッシュ:近年のサクラマスジギングは各海域でさまざまなパターンが確立されつつあるなか、『マスラッシュ』が得意とするのは上げを意識したジャーキングと、限りなくセンター寄りの絶妙なリアバランスによって実現した可変フォールアクション。今シーズンはラインナップに130gが加わり、エリアを問わず使い込める布陣がそろった
・サイズ:130g、150g、180g

羅臼沖の実釣レポート!ホッケ(ピリカ)の猛攻をかわし本命手中

1月中旬、遊漁船『第八十八 英人丸』に乗り込み羅臼港を出港。まずは知円別沖・水深150mのポイントで釣りを開始した。60m以深はゲスト(ホッケ)の巣窟と化しているらしく、「50m前後から上のタナを探ってみてください」と船長の指示が入る。

「ピリカ(羅臼地方でホッケの幼魚を指す名称)だ~」

案の定、出だしからサオを曲げるのはホッケ。ベタナギも相まって、「今日は苦戦するかも……」。そう同船者の誰かが口にする。結局1時間弱ねばったが本命は姿を現わさず、船は松法海岸沖へ移動した。

ここで僚船より、「34mでマス」との情報を得る。サクラマスの回遊があると分かれば、人事を尽くして天命を待つのみだ。俄然、皆さんのロッドを握る手に力がこもる。そして午前9時15分、口火を切ったのは神奈川県横浜市から来ていた大橋信之さん。

「50mくらいまでジグを落としてシャクり上げ、45mでヒット。ホッケかと思いきやサクラマスでした」。ちなみに昨年同時期の取材時も、船中ファーストキャッチは大橋さんだった。結果を先に述べるが、大橋さんはそのままペースをつかみサオ頭となったので、銀鱗を引き寄せる運の持ち主なのだろう。

サクラマス
船中ファーストキャッチは大橋さん

トレンドカラー「ミドキン」が炸裂

午前9時半頃、横山竣汰さんと佐々木翼さんがほぼ同時に45m近辺のタナで掛けた。しかし時合突入への期待と裏腹に、群れは通り過ぎてしまったのか、アタリが途切れてしまう。そんななか午前10時前に2尾目を釣りあげ、打開策を見出したのは、またしても大橋さん。

「50mで当たりました。昨日のアタリカラーがグリーンゴールドだったと聞き、今日は最初からマスラッシュのミドキンを選択。やっぱり直近のトレンドは信じてみるものですね」

そう言った後、すぐに3尾目を(しかもジグの回収中に)ヒットさせていたのには驚かされた。

大橋さんのパターンを見て、佐々木さんも『マスラッシュ』のカラーをミドキンに変更。すると間もなくサクラマスからの反応が返ってくる。

「42mの“ヨーヨー釣り”で一度アタリがあってフッキングせず、再度落として誘い直したらまた食ってきた感じです」

熊谷さんも続く。「今日は完全にこの色がハマっていますね」。待望の本命を導いたカラーは、もちろんミドキンだ。

クマタニトラスト代表・熊谷隆志さんが釣ったサクラマス
クマタニトラスト代表・熊谷隆志さんもミドキンで続く

エリア名を冠した「ラウスチャート」でも連発

一方、ラインナップで唯一エリア名を冠した「ラウスチャート」もよく効いた。納竿まで残り1時間を切ったタイミングで、鈴木健太さんが連発。いずれもフォール中にラインが止まる当たり方だったそう。熊谷さんいわく「ラウスチャートは“透過チャート”を採用し、表面に光沢を持たせています。ミドキン同様、フォール時の強いフラッシングがサクラマスの捕食本能を刺激したのでは」とのこと。

マスラッシュ・ラウスチャートカラーで釣れたサクラマス
終盤戦はラウスチャートで連発

リアバランスの新作『マスラッシュ武威』を開発中

ところでクマタニトラストは現在、津軽海峡のように速い潮流や二枚潮などといったタフな場面が頻発する海域を想定し、新たなテールヘビー・ジグ『マスラッシュ武威(ブイ)』を煮詰めているという。構想自体は『マスラッシュ』発売時から温めてきたもので、実際の開発に着手したのは昨年12月から。早くも同月上旬には羅臼沖を皮切りに、プロトモデルで実釣テストを重ねている。

潮のキツいエリア以外にも、ジグを横に向かせてじっくり見せるとゲストばかりが掛かってしまう状況において、リアバランスのジグが重宝することは今更いうまでもないだろう。

マスラッシュ武威でキャッチしたサクラマス
『マスラッシュ武威』は現在進行形で鋭意テスト中。Photo by Takashi Kumagai

操作への追従性を高めた設計

ただ、熊谷さんは「マスラッシュで築いたイメージを損なわず、“クマタニトラストらしさ”をどう落とし込むかには頭を悩ませました」と語る。

オリジナルモデルがレベルフォールから不意にストンと落ちる特性でサクラマスの捕食スイッチを入れるのに対し、『マスラッシュ武威』は操作への追従性を高めた設計。横を向けたり素早く落としたり、アングラーの意図を反映させやすい“マニュアル感覚”が持ち味だ。

「ビギナーが使っても充分に釣れますし、上手い人ならよりポテンシャルを引き出す操作感を楽しめるはずです」と熊谷さんは話す。

マスラッシュ武威
マスラッシュ武威(プロトモデル):潮流の激しい海域を見据えた新たなテールヘビー・ジグ。ジグを横に向かせてじっくり見せるとゲストばかりが掛かってしまう場面にも最適。オリジナルモデルが可変フォールでサクラマスの捕食スイッチを入れるのに対し、『マスラッシュ武威』は操作への追従性を高めた設計。アングラーの意図を反映させやすい“マニュアル感覚”が持ち味
・サイズ:150g、180g

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列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。

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