ヴァンフックの『チューンドパーチ』シリーズは幅広いラインナップが魅力だが、そのなかから自分に合った一本を選ぶにはどうすればよいのだろうか。『ランカーズクシロ』スタッフの佐々木大さんと『クマタニトラスト』の熊谷隆志さんによる対談で見えてきた、海サクラフックの理想形を紹介
ヴァンフックの『チューンドパーチ』シリーズは幅広いラインナップが魅力だが、そのなかから自分に合った一本を選ぶにはどうすればよいのだろうか。『ランカーズクシロ』スタッフの佐々木大さんと『クマタニトラスト』の熊谷隆志さんによる対談で見えてきた、海サクラフックの理想形を紹介
フックに求める要素
お二人がフック選びで重視することは何ですか?
熊谷 一番は強度面です。たとえば60cmを超えるサクラマスを掛けたとしても、フックが弱ければ太刀打ちできませんよね。かといって太すぎても刺さりがよくない……。その点ヴァンフックの『チューンドパーチ』は硬さ、線径ともに適度で使いやすいと感じています。
佐々木 私は刺さりやすさと〝ホールド感〞を重視します。ホールド感とは要するに、掛かったあとに外れにくい(バレにくい)フック形状であること。『チューンドパーチ』はハリ先に極端なネムリがないので、初期掛かりのよさはいうまでもありません。一方で、ホールド感については疑問視する方もいらっしゃるでしょう。そこをカバーするのがテーパーの長さです。ハリ先とバーブの距離が近いとフトコロの面積が広がり、アソビが生まれるため魚が暴れた勢いで抜けやすくなってしまいます。しかし『チューンドパーチ』はその逆なので、比較的バレにくいと思います。
熊谷 テーパーが長くゲイプ幅の広い形状は私も気に入っています。佐々木さんがおっしゃるように、初期掛かりのよさに貢献するので。それと、これは強度にかかわる部分ですが、『チューンドパーチ』は前作の『パーチフック(PH -28)』よりかなりブラッシュアップされています。素材自体が強くなっていて、もともとアジバリが抱えていた「曲がりやすい」、「折れやすい」などといったマイナスイメージを克服している印象です。
チューンドパーチ
●サイズ:#3S、#SS、#S、#M、#L、#LL
●カラー:フッ素ブラック、ソルティーゴールド
●入り数:10~16本
●価格:550円
チューンドパーチ ダブルアシスト
●サイズ:#SS、#S、#M
●カラー:フッ素ブラック、ソルティー
ゴールド
●入り数:2本
●価格:605円
チューンドパーチ シングルアシスト
●サイズ:#SS、#S、#M、#L
●カラー:フッ素ブラック
●入り数:4本
●価格:605円
※このページは『North Angler’s 2024年5月号』を再編集したものです