ラインを枝などに掛けてムシルアーを吊るし、水面で止めたり、叩いたりしてバスを誘う「ムシのチョウチン」は、「トーナメントアングラーの秘密技」というイメージが強い。 それは事実ではあるけれど、遊びで使っても興奮できる要素が詰まっているのもまた事実。 バスの反応を目で見ながらいろいろ試せる。バイトの瞬間が見える。何よりよく釣れる。 楽しむための基本を青木大介さんに教わった。後編
ムシは自由だ!この夏、バスの機嫌をうかがう楽しさを味わおう
◎Basser編集部
この記事は『Basser』2017年9月号に掲載したものを再編集しています。
ラインを枝などに掛けてムシルアーを吊るし、水面で止めたり、叩いたりしてバスを誘う「ムシのチョウチン」は、「トーナメントアングラーの秘密技」というイメージが強い。
それは事実ではあるけれど、遊びで使っても興奮できる要素が詰まっているのもまた事実。
バスの反応を目で見ながらいろいろ試せる。バイトの瞬間が見える。何よりよく釣れる。
楽しむための基本を青木大介さんに教わった。
前編 はコチラ→→→青木大介 「ムシのチョウチン」入門・前編
Q オススメのムシワームとフックを教えてください
「青木虫とシェイクシャッド3inムシチューン。オフセットがオススメです」
青木虫とシェイクシャッド3inムシチューンがあれば大丈夫かな。
シェイクシャッドはボディーを半分に切ってそこにラバーを刺す手間が必要だけど、釣れますよ。
フックを付けた状態で青木虫は浮いて、シェイクシャッドは沈む。
チョウチンの場合はシェイクシャッドの出番が多いです。
ロッドとラインワーク次第でボトム~空中まで誘えますから。
ただ、チョウチンの場合でも、ノーアクションで水面に浮かせておかないとバイトが出ないこともある。
そんなときは青木虫の独壇場です。
色は好きなものが一番かと。僕の場合、ルアーの動きを抑えてバスにじっくり見せるときや水中で誘うときはスモークが好きで、水面でシルエットを立たせたいときはグリパンを選びます。
グリパンはナチュラルだけどシルエットが出るのでイイですね。
フックはチョウチンのときはオフセットがオススメ。根掛かりしにくいしフッキング率も高いし、デメリットを感じないです。
シェイクシャッドにはT・N・Sオフセット♯4、青木虫にはD・A・Sオフセット♯4を合わせます。
D・A・Sはナローゲイプでワームに対してタイトにセットできてすり抜けがいいです。
青木虫は中空だからフッキング率にも影響しません。
シェイクシャッド3inを半分にカットしラバーを刺してムシルアー化したもの。JB TOP50弥栄湖戦のウイニングルアーだ。沈むのが特徴
●ラバーの本数
チョウチンの場合は「2本1セットで4ヵ所に差す」のが基本。
「吊るして誘う場合はラバーの動きは大事じゃないです。役割としてはモザイク。
正体をボカしたり、フックの存在感を薄くするためのものです」。
ムシを沈めて水中で誘うときは「1本を4ヵ所」のパターンにする。ラバーの本数が少ないほうがピリピリと動いて魚を誘ってくれるからだ
青木虫。こちらは浮くので水面放置プレーができる
Q PEライン直結で大丈夫?
「大丈夫。バスは意外と気にしていないと最近思います」
ラインに関してはいろいろ試しました。
チョウチンの場合、カバー際に軽いルアーを入れてデカい魚を掛ける釣りなので絶対にPEラインがいいです。
0.6~1号で、0.8号をよく使います。自分はリーダーを使っていません。
結び目がカバーに引っ掛かってトラブルの元だし、結束する時間が惜しい。
それに、バスは意外とPEラインを気にしていないかな、と最近思います。
PEはわかりやすく色がついてるし、ヒトから見ると不安になっちゃうんですけど、意外と嫌われていない気がするんですよ。
チョウチン釣りの場合はラインが空中にあるから大丈夫ですし、ムシルアーをオープンウォーターでフォールさせるときもPE直結で普通に釣れる。
JB TOP50の七色貯水池戦でシェイクシャッドムシチューンのフォールで1尾釣っているんですけど、これも直結でした。
派手な色のPEライン直結でもバスは問題なく食べてくれると青木さん
青木さんのチョウチンタックル
青木さんのチョウチンタックル
ロッド:ファンタジスタDeez FDNS-64L MGS
リール:レボ・ロケット2500S Deezキット
ライン:マイクロPE0.8号
画面左の枝ぶりの奥をムシルアーで撃ってチョウチン釣り。かなりのヘビーカバーも攻略可能だ。「軽いフロッグ」というイメージがしっくりくる
バイトがあれば即アワセ。ラインが枝などに絡んだら無理に外そうとせず迎えに行く
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