<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=170559842213036&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">
編集部2022年1月27日

岩手県・盛岡市/岩洞湖の氷上ワカサギ釣り

ワカサギ 全国おすすめ釣り場 岩手

全国おすすめ釣り場ガイド。岩手県・盛岡市で楽しめる「岩洞湖の氷上ワカサギ釣り」をご紹介します。

東北の氷上ワカサギ釣りを牽引する岩洞湖

解説◎道下 裕

この記事は月刊つり人2020年4月号の記事を再編集しています

全国おすすめ釣り場ガイド。岩手県・盛岡市で楽しめる「岩洞湖の氷上ワカサギ釣り」をご紹介します。

道下 裕
昭和39年生まれ。仙台市在住。「次代への釣り文化継承」をライフワークとし、仙台を拠点にフリーマガジン「月刊フィッシング・フリーク」を刊行。近年はスポーツや教育を通じて、子どもたちを取り巻く環境とも向き合っている

「本州一極寒の地」のワカサギ熱

tsuriba-2020-04-02 (1)盛岡市在住の菅原さん。ワカサギ釣りのオフシーズンは、三陸沿海をホームグラウンドに、遊漁船で季節の旬魚を追いかけている

 2020年冬、岩洞湖の(氷上ワカサギ釣りの)解禁が決まった。暖冬が取り沙汰される昨今にあって、ファンが気を揉むのは今や例年のこと。

「やはりワカサギ釣りファンの本命は氷上。岩洞湖では秋口からのドーム船営業で実質的に新シーズンを迎えているわけですが、それでも氷上解禁となるとお客さんの熱の入り方は違います」。以前、上州屋・盛岡上堂店のスタッフから聞いた話だが、解禁直後から一気に活性化する情報発信量を見れば納得だ。

tsuriba-2020-04-02 (2)1988年2月17日、盛岡市藪川で観測された氷点下27.6℃。以来、岩洞湖は「本州一極寒の地」として知られるようになった

「良型、三桁」のねらいどころは「深場」

 解禁から1週間ほど経った平日、盛岡市在住の菅原忠之さんと共に岩洞湖を訪れた。

tsuriba-2020-04-02 (15)

「序盤は悪くないみたいですね。第2ワンドから第4ワンド、レストハウス前、ワラビ平、小石川と有名ポイントはそれなりの釣果を出している。ただ、いまひとつ読めないのは持続性。前日の結果が、必ずしも翌日に持ち越されてはいない印象。群れがスレている、スレていないでは食いが違うんでしょう。その中で比較的安定しているのは水深20m前後の〝深場〟。今日は、このところ実績があるレストハウス前に入ります」と移動中の車内で彼がいう。

 周囲が薄明るくなり始めた頃、現場に到着した私たちは水深20mのスポットを捜していた。岸から徐々に深くなるが、沖に行くほど深いわけでもないらしい。経験値をもとに早々に目的のレンジを探り当てる菅原さん。いくつか候補を絞り、最も魚群探知器の反応がよい場所にテントを張った。

 

tsuriba-2020-04-02 (4)岩洞湖のワカサギファンに人気らしい、コールマンのガソリンランタン。朝方の光量と、そこそこの熱量を1台で確保できるのがよい

 しかし、期待とは裏腹に序盤の食いがパッとしない。過去の印象では、ワカサギは朝イチから時間が経過するとともに釣れなくなり、やがては沈黙するのがお決まりのパターン。ところがこの日は違った。朝イチのラッシュがない代わりに、ポツポツながら日が高くなってもアタリが途切れない。それに時おり入れ食いと多点掛けが絡む。長距離走さながらの展開である。

 完走してみると、菅原さんは150尾ほどの釣果を記録。束釣りは何年か振りの好釣果だという。10㎝前後が多くを占める薄いピンク色をまとった魚体は、例年以上のクオリティーの高さと春先のドーム・ワカサギにまで含みを持たせる仕上がりのよさを感じさせた。

 

tsuriba-2020-04-02 (6)序盤から2尾、3尾の多点掛けで釣果を伸ばす菅原さん。うわさどおり魚のサイズも良好

 

tsuriba-2020-04-02 (8)過去の経験値から菅原さんはベニサシを好んで使う。ただ、昨今の岩洞湖ではアカムシも人気上昇中。今回は併用してみたが、なるほどアリかもしれない

 

tsuriba-2020-04-02 (10)この日、菅原さんは最終的に150尾ほどのワカサギをゲット。岩洞湖での三桁は文字通り「大台」。自ずとテンションが上がる

 

イチオシギア

・ウッド・ペグ(自作)

tsuriba-2020-04-02 (13)

氷上ワカサギ釣りで、意外に頭を悩ませるのがテントの固定。氷の状態によっては付属の金属ペグが効かない、刺さりにくいこともしばしばだ。菅原さんが選択肢の1つとして常備しているのが、自作のウッド・ペグである。あらかじめテント周りにアイスドリルで穴を開け、テント固定用ロープ端を溝に結んだペグを圧入、雪で埋設する方式。ペグの尖ったほうを氷穴の溝に掛け、面取り側をハンマーで打ち込めば固定完了。木の材質は広葉樹のほうが割れにくいという

 

上州屋 盛岡上堂店

tsuriba-2020-04-02 (14)

住所=岩手県盛岡市上堂1-19-56

営業時間=10~20時(休前日は21時まで)

問合先=☎ 019・643・7511

 

tsuriba-2020-04-02 (11)ワカサギ釣りの拠点となる「岩洞湖レストハウス」。テントや釣り具のレンタル、釣り具とエサ・遊漁券販売を早朝から営業。情報発信の場としても機能している

 

交通●東北自動車道・滝沢IC からR4号を経由し、県道16 号を南下。R455 を岩泉方面へ約30 分

 

◆関連記事

最初の1歩をサポート!ワカサギタックルの選び方 その1(全3回)~電動リール、穂先、ライン編~

 

 

 

おすすめ記事

記事検索

  • 検索フィールドが空なので、候補はありません。

月刊つり人 最新号

つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。