五ヶ瀬川は宮崎県北部を東流し日向灘に注ぐ。源流部の向坂山は九州脊梁山地の中でも寒冷な土地で、日本最南端のスキー場があるくらいだ。上流部は深く切れこんだV字谷になっており、国の天然記念物に指定されている高千穂峡となる。巨岩怪石を縫う水は太く、文字どおりの急流である。
瀬の底に老獪な大ヤマメ
文◎編集部
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フトコロが深い大石底
五ヶ瀬川は宮崎県北部を東流し日向灘に注ぐ。源流部の向坂山は九州脊梁山地の中でも寒冷な土地で、日本最南端のスキー場があるくらいだ。上流部は深く切れこんだV字谷になっており、国の天然記念物に指定されている高千穂峡となる。巨岩怪石を縫う水は太く、文字どおりの急流である。
大きく曲流しながら、深い淵と荒々しい瀬が連続する川はフトコロが深く魚たちを大きく育てる。大ヤマメの実績釣り場は日之影町カンバの瀬から下流域である。カンバの瀬、滝下、大瀬、鶴の瀬、蔵田、鹿越といわれるポイント。水量も豊富で川幅も広い。大石が織り成す起伏のある川底は複雑な流れである。しっかりと底波をトレースすることが大もの釣りの絶対条件。
好機は水温15~17℃に安定する4月中旬から6月下旬。地元の釣り人は桜が咲く頃を目安にしている。尺ヤマメはもちろん、50cmクラスもあがる。
エサはミミズをメインに釣り場でクロカワムシを採取すると万全だ。サオは7m前後。イトは食い気によっては0.4号まで落とすが、基本は0.6号の通しでよい。
五ヶ瀬川の名釣り場であるカンバの瀬
●管轄漁協:五ヶ瀬川漁協(TEL. 0982・47・2240)
●交通:五ヶ瀬川延岡周辺には宮崎空港または熊本空港からアクセス。どちらも90分程度の距離だが高速利用の宮崎空港からのルートが楽。東九州自動車道・蔵田で下りてアクセス
※この記事は月刊『つり人』2018年4月号に掲載したものを再編集しています。情報は掲載時のものです。解禁日・入漁料等は管轄漁協にご確認ください
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