THE WILD CARD遠賀川戦・佐々一真選手レポート。得意な沖の釣りで全選手中、最多尾数をキャッチ

キーパーサイズに苦戦しながらも、得意な沖の釣りで最多尾数をキャッチ

1尾のバスを釣るのに苦戦が強いられる状況で、ノンキーパーを含め釣ったバスは6尾と、選手の中では最多だった佐々選手。30cmというキーパーサイズに苦戦しながらも、自身の得意なオフショアの釣りを中心に試合を組み立て、3位フィニッシュで大会を終えました。

7/23（土）THE WILD CARD遠賀川戦RESULT

梶原智寛　　3尾2720g

加木屋守　　3尾2540g

佐々一真　　3尾2060g

青木　唯　　1尾1520g

山下一也　　1尾1020g

近藤健太郎　1尾560g

釘崎誠治　　1尾440g

西堂洋幸　　0尾0g

冨沢真樹　　0尾0g

佐々 一真（さっさ・かずま）

TOP50の先頭を快走する九州男児

●推薦：シマノ

●年齢：32歳

●得意な釣り：野良ネズミ

●主な戦歴

2017 TOP50遠賀川 準優勝

2018 TOP50遠賀川 4位

2022 TOP50遠賀川 3位

●夏から秋にかけて遠賀川で有効なルアー

ラトリンサバイブ（シマノ）

　2022年TOP50の年間レースをリード中の九州男児（初戦の遠賀川戦３位、第２戦が２位）。かつて旧吉野川で行なわれたワイルドカードを野良ネズミで制しオールスター初出場を決めている。2019年からのTOP50全７戦中シングルフィニッシュが４回という驚異の安定感を誇る。ライブスコープの手練れとしても知られる。

上流の魚が動き出した大会前日

　試合前の大雨後に、遠賀川でのプラクティスに入った佐々選手。強い濁りが入った中でのプラクティスでしたが、前日でやっと上流部がクリアになりはじめます。

佐々「雨直後のプラは護岸やカバーをねらってバスの反応を得ましたが、ここだ！　と信頼を置き切れる場所は見つけられず。前日プラで上流部の様子を見ると、魚探に魚が映りはじめたので、得意なオフショアの釣りで勝負しようと考えました。上流から水がよくなっていたので、試合当日はまず上流に向かいました」

　佐々選手がメインで使ったのはクリッターホッグ4in（バークレイ）の7ｇフリーリグ。ノンキーパーを含めると、6尾中5尾はフリーリグで釣った魚でした。（もう1尾はネコリグ）

佐々「上流では地形変化をウロウロしているスクールフィッシュを中心にねらいました。魚探に映った魚に対してフリーリグのズル引き、リフト＆フォール、シェイクなどで反応を見ました。ボトム付近を探るイメージです。フリーリグに使ったクリッターホッグは、適度にボリュームがあってバスから発見されやすいルアーだと感じています。サイズ感もよくて、ルアーを見つけたバスが口を使いやすいちょうどいい大きさなんですよね。もともと遠賀川のバスはバルキーホッグ（バークレイ）に特に反応がよいなという印象があって。クリッターホッグはバルキーホッグにシルエットが似ていて、かつ匂いが付いているので、より食わせやすいのではないかと考えました。フリーリグで反応がなければ、サカマタシャッドの1.8ｇジグヘッドをミドストしてバスの目線の上を通したり、ヤミーのネコリグをシューティングで使いました」

上流域で29.5cm、29cmと続けてバスをキャッチしますが、なかなかキーパーサイズを超える魚が釣れません。8時11分、待望のキーパーサイズをキャッチ。その後、サイズアップを図りエリアを変更。中流域に移動します。

佐々「移動した中流域の護岸帯では、バンク寄りの沈み物周りでキーパーを釣ることができました。しかし後が続かず。昼に上流域に戻り、3尾目のキーパーを釣りました。

　JB戦だと25cm以上がキーパーなので今まで感じることはありませんでしたが、この時期の遠賀川には30cmというサイズの境界線みたいなものがあるんだなと感じた試合でした」

THE WILD CARD遠賀川戦・佐々一真選手の試合運び

8番スタート

6:00

上流へ向かう。

フライトのくじをふまえて、「8番はないわ…」

青木唯選手も上流へ。

「曲がるか…」

バッティングを気にしている様子。

その後、青木唯選手か西岸へ向かい安堵した様子。

6:10

上流、新日鐵堰周辺へ入る。

魚探で見つけた気になるであろうポイントを丁寧に探っていく。

「水がだいぶ良くなった。」

7gフリーリグ（クリッターホッグ/7g）をキャスト。

6:21

※ノンキー 29.5cm

「30あるか…29.5…ノンキーです…釣り方はあってるでしょ！」

6:44

「なかなかっすね…」

6:56

ミドストにチェンジ。

（サカマタシャッド/1.8g）

6:57

ネコリグにチェンジ。

（ヤミー/2.2g）

6:59

再びフリーリグ。

（クリッターホッグ/7g）

7:15

ネコリグにチェンジ。

（ヤミー/2.2g）

7:16

※ノンキー 29cm

「かわいいな…くぅ〜」

悔しげな様子。

「30センチの壁ってこんな！？」

ぽろぽろ釣れているのでテンションキープできている様子。

7:33

※ノンキー 未計測

「3本目だけどまたかわいいな…測ってないけどノンキーだ。」

7:46

アタリ！？

7:50

少し下流側（エネオス横）にてフリーリグ（クリッターホッグ/7g）でシューティング。

7:56

すっぽ抜け。

「あっ…」

ネコリグ（ヤミー/2.2g）にチェンジ。

フリーリグ（パワーホッグ/7g）にチェンジ。

7:58

ミドスト（サカマタシャッド/1.8g）にチェンジ。

早速アタリ。すっぽ抜け。

「抜けたっ！！ちっちゃいんかな…」

8:02

ライフスコープを見て、「2匹いたんですけどね…」

8:03

※一尾目 推定500g

「これは30いったか！？…やった！ある！」

フリーリグ（クリッターホッグ/7g）

8:30

最上流東岸を再び釣り上がっていく。

8:51

ミドスト（サカマタシャッド/1.8g）にチェンジ。

→ネコリグ（ヤミー/2.2g）にチェンジ。

8:53

東岸から西岸へ移動。

「暑いっすねー。」

8:57

ミドスト（サカマタシャッド/1.8g）にチェンジ。

9:00

「いったん下ります。」

「中流のハンプや護岸か爆発してるといいな。」

9:08

筑豊本線下流西岸の葦に寄る。

「葦だけやっていこうかな。」

リーダーレスダウンショットにて葦撃ち

（スタッガークロー3.3/5g）

9:31

「移動。」

下流方面へ向かう。

9:39

中間大橋下流側の沖のハンプへ移動。

フリーリグ（クリッターホッグ/7g）で探る。

9:47

移動

9:49

中流域西側の護岸へ移動。

上流から下流に向けて下っていく。

ここでも気になったポイントは護岸際・沖側関係無く、丁寧にキャストして探っていく。

9:53

※2尾目 推定700g

フリーリグ（クリッターホッグ/7g）

「よっしゃ！！」

釣れない時間が続くが凄い集中力。

11:10

「移動します。」

11:14

再び中間大橋の下流側にはいる。

沖のストラクチャーをフリーリグにて狙う。

11:22

「何かが違う…」

11:30

「上流へ移動します。」

「風と同じ方向に向かってるから暑いですね！」

11:46

朝一に入った最上流、新日鐵堰のエリアに入りなおす。

釣り方等も朝一と変わらず、基本フリーリグでの沖のストラクチャーをシューティング。

12:09

※3尾目 推定500g

フリーリグ（クリッターホッグ/7g）

「あと2本ですね！」と言ったら「無理だよ〜」とのこと。

12:42

「食ってた！？ワームの腕無くなってる、食ってたのか？」

13:32

「いないぜ…」

13:35

最上流、西岸へ移動。

13:48

「小移動します。」

徐々に下流側、会場方面へ向かう。

13:52

数十メートル下流側へ移動。

13:54

遠賀橋の橋脚をフリーリグ（クリッターホッグ/7g）で探る。

13:57

「戻ります。」

会場に向かう。

使用タックル

・フリーリグ7g用

ロッド:エクスプライド1610M（シマノ）

リール:メタニウムXG（シマノ）

ライン:フロロカーボン14lb

フック:T・N・Sオフセットナロー 2/0（ハヤブサ）

ルアー：クリッターホッグ（バークレイ）

・ジグヘッド1.8g（ミドスト）用

ロッド:エクスプライド265UL+（シマノ）

リール:ヴァンキッシュ2500SHG（シマノ）

ライン:フロロカーボン5Lb

ルアー：サカマタシャッド5インチ（deps）

・ネコリグ2.2g用

ロッド:エクスプライド263L-S（シマノ）

リール:ヴァンキッシュ2500SHG（シマノ）

ライン:フロロカーボン5Lb

フック:フィネスワッキーガード4番(ハヤブサ)

ルアー：ヤミィ（ジャッカル）

・リーダーレスダウンショット5ｇ用

ロッド:エクスプライド167MH（シマノ）

リール:メタニウムXG（シマノ）

ライン:フロカーボン14Lb

フック:T・N・Sオフセットナロー　1/0（ハヤブサ）

ルアー：スタッガークロー（ハイドアップ）

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