出船後、エンジントラブルに見舞われた鈴木選手。移動を制限されてしまったため、プラで見つけていた本湖のプランを捨て、洲の野原や新利根川など会場近くで試合を展開します。
トラブルで移動が制限される中、近場で釣りぬいて4位フィニッシュ
THE WILD CARD霞ヶ浦戦。鈴木選手は、洲の野原や新利根川など会場近くで試合を展開。エンジントラブルによりエリアが制限された中での試合展開になりましたが、3尾3160gを釣り4位フィニッシュでした。
「これでもかというトラブル連発の試合も、何かに試されているようで変に楽しい」
THE WILD CARD鈴木利忠選手のフットステップ
スタート直後、最初のプレーニングでエンジン警告音が鳴る。
「自分のメインパターンはこの時点で全て崩壊しました。近い場所で試合を組み立てます」
6:00
とりあえず洲の野原に戻り、プラクティスで手ごたえのあったバズベイトを投げまくる。しかし、動揺は隠せない。
6:05
もう一度腹を括って、今日できることを頑張る決意。最初からやり直しの気持ちを込めて妙岐の出口から改めてスタート。
6:10
野良ネズミでファーストバイト。残念ながらフックアップせず。そのまま妙岐水道を洲の野原方面に流し続けることに。
ようやくこのあたりで冷静に天気や風など状況把握を気にするように。
「表層のゲームが効きそうで効かないのはなぜだろう?」
6:45
野良ネズミで2度目のバイト。明らかに小さいのでこのパターンではない。
洲の野原に場所を移し、アシの手前をうろついているバスに標準をあわせる。バズベイトやスピナーベイトを交互に使用。
何も無さ過ぎて、昨日までのプラクティスの手ごたえを疑い始める。
7:30
洲の野原南端にある有名なテトラ帯でエビボイルに遭遇。
フローティングカバーが絡んでいるので、ジグを選択。(スライドフォールジグとスタッガークローの組み合わせ)
ボトムでしっかり捉えてファーストフィッシュ。
「ようやくスタートラインに立った気分。絶対あきらめない!新たなゲーム展開を考え直す良いタイミング」
ファーストフィッシュを機にジグのボトムを意識した釣りを展開していく。
洲の野原の南ワンドのシャローに移動後、数回のミスバイト。サイズは小さそうだが、とにかく投げ続けて手がかりを探す。
7:55
30センチにもう少しの惜しいノンキーパー。チャンスをつかむ為、とにかく投げ続ける。
8:20
洲の野原を見切り新利根川へ
「キーパーを選んで釣るのにスピナーベイトがキーになっていた」と鈴木選手は話す。
しっかり5本をねらう戦略に変更。
自信のあった新利根下流部の数か所のストレッチが不発。プラではあれだけ良かったスピナーベイトが全く反応なし。シャロー撃ちに変えるとノンキーパーの餌食に…とは言え新利根川は本当にバスが多い。
新利根川上流部にアイドリングで30分。セブンイレブン前から釣り開始
ジグでフローティングカバーの先端と奥を撃ち分けて進むが、反応あるのはシャローのノンキーパー。
ここで改めてゲームチェンジ。ブレイク付近から下方向へ意識を変える。
レンジを意識して『ベビーシャッドFCライズアップ』を選択。フローティングモデルを選択したのはゴミを少しでも拾わないため。
ブレイクエッジを気にしながら、ボトムを叩かないようなコースを意識。
10:30
更に上流に進み、真珠棚が見えるところに差し掛かったアウトサイドでセカンドフィッシュ。キロオーバーをキャッチ。
ローライトの天気とは裏腹に良いサイズは少し深いところを意識していそう。
シャッド中心の展開でアウトサイドの地形を追い求める。
11:20
ブレイクエッジにシャッドを乗せるとノンキーパーの餌食に。普段の釣りなら楽しめるのに…
11:40
ノンキーパー連発。
12:20
ノンキーパーを釣ったところで更にトラブル…アイドリングでもバッテリーを消耗するのでバッテリー残量がゼロに。アクセサリーのバッテリーで何とかエンジン始動。
エレキのみでも帰れる新利根川下流に向かうが……
もう一つのバッテリーも残量ゼロ…とうとうエンジン使えず。
最後に、サイズが見込める洲の野原の真珠棚に。残された時間をあきらめずに投げ続ける。
「これでもかというトラブル連発の試合も、何かに試されているようで変に楽しい」
13:40
棚の杭を1本1本ジグで撃ち抜きキロアップをキャッチ。
「まだ釣れそうな変な自信が沸く!久しぶりにアドレナリン分泌」
最後の残り時間1秒まで撃ち抜いてタイムアウト。
「全て出し切った脱力感が体にこたえました…」
タックルデータ
●シャッド用
ロッド:フィネスフリップ62(gaptools)
リール:レボ(アブガルシア)
ライン:マシンガンキャスト8Lb(サンライン)
ルアー:ベビーシャッドFC RISEUP(ラッキークラフト)
●ラバージグ用
ロッド:SKAAPS67(バイパーデザイン ※justaceチューン)
リール:レボLTX(アブガルシア)
ライン:FCスナイパーインビジブル14Lb(サンライン)
ルアー:スライドフォールジグ5g+スタッガークロー3.3(共にハイドアップ)
●バズベイト用
ロッド:FASE69(gaptools)
リール:ジリオンTWロングキャストスプール(ダイワ)
ライン:デファイアーアルミ―ロ13lb(サンライン)
ルアー:BLASTBUZZ(KHANBAIT)
●スピナーベイト用
ロッド:FASE69(gaptools)
リール:ジリオンTWロングキャストスプール(ダイワ)
ライン:デファイアーアルミ―ロ13lb(サンライン)
ルアー:チビーブル1/4oz(ボトムアップ)
ボート:トライトンTR196
エンジン:マーキュリーOPTIMAX250
魚探:前後ローランス
魚探架台:デジタルストラクチャーワンオフ物
鈴木 利忠(すずき・としただ)
アメリカトーナメントを準優勝した経歴を持つ、牛久仕込みのシャローマン
●推薦:デジタルストラクチャー
●年齢:49歳
●得意な釣り:シンプルに巻く 撃つ
●8月末~9月の霞ヶ浦でのおすすめルアーや釣り方
ラッキークラフト LC1.5 一定のスピードで巻き続ける 余計な事はなしで!
●主な戦歴
2013 FLWウェスタンシリーズ カルフォルニアデルタ 準優勝
2014 FLWウェスタンシリーズ 総合年間 5位
2013年のFLW(B.A.S.S.と並ぶアメリカの大規模なバスフィッシングトーナメント団体。2019年にMLFに買収されている)で準優勝経験があるベテラン選手。バス釣りをはじめた場所は、日本を代表するマッディーシャロー牛久沼。数々のシャローを経験してきたエキスパートだ。
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