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つり人編集部2026年9月19日

【キジハタ(アコウ)のエサ釣り】投げ・ブッコミほか4種の仕掛けと釣り方

釣って楽しく食べて美味しいキジハタ。ロックフィッシュの力強い引きに翻弄される釣り人は多く、ルアーのターゲットとしても人気。ここでは投げ釣りやブッコミ釣りといったエサ釣りでの釣り方を解説する。

著者:山崎憲二

解説◎山崎憲二

様々な魚種を投げ釣りで狙うベテランキャスター。釣り雑誌編集者として40年以上のキャリアをもち、投げ釣り専門誌に携わった経験も。著書に「投げ釣りパーフェクト教書」。

キジハタ(アコウ)釣りの魅力と生態

標準和名キジハタは関西圏ではアコウと呼ばれ夏場の人気ターゲット。市場では冬場のフグ、夏場のアコウと並び称されるほど高級食材として扱われる。刺身はもちろん唐揚げ、煮つけなどどのような料理でも美味しくいただける。しかし、根魚ゆえに漁獲量も限られており、その少ない漁獲量のほとんどが高級料亭に行くため一般の魚屋にはまず出回らない。そんな高級魚のキジハタであるが、釣り人なら自分で釣って食すことが可能だ。難しいターゲットだが、ねらい方次第では充分に手にすることができる。

個人的には食味、釣り味以外にも魅力を感じるのが姿、形が美しいことだ。特にキジハタは釣りあげた時のオレンジの魚体にほれぼれする。精悍な顔つき、名前の由来にもなっている鮮やかなグリーンの目が大好きで、(雄の雉の胸元の羽根が濃い緑色をしていることから名付けられたなど諸説あり)これを見たくてねらっていると言っても過言ではないほどだ。

濃いグリーンの目など美しさも兼ね備えている、オレンジの魚体、カラーページでないためわかりづらいが。ハタ系特有の精悍な顔つきが魅力的
ハタ系特有の精悍な顔つきが魅力的。オレンジの魚体、濃いグリーンの目など美しさも兼ね備えている

瀬戸内海一帯や日本海側の魚影が濃い

キジハタは東北から九州まで広く分布する。温暖系の魚なので海水温が低い冬場は沖の深場で過ごし、水温が上がる6月ごろから産卵のため比較的浅場に寄って来る。浅場と言っても10mから15mとやや深めで、大型ほど深場に生息する。

しかし不思議なのは温暖系の魚でありながら黒潮の影響が受けやすい紀伊半島南部や四国南部には少ないということだ。そのエリアには同じハタ系でもアカハタやオオモンハタのほうが圧倒的に魚影が濃い(両魚種とも10年ほど前からものすごく増えている)。

キジハタは瀬戸内海一帯や日本海側の上越から富山湾、福井から丹後半島の若狭湾一帯、兵庫県北部から島根県の山陰海岸一帯で魚影が濃い。中でも広島や岡山、香川などの海域は魚影が濃く、しかも大型が多いのが特徴。この辺りの沖釣りでは飲ませ釣りやタイラバなどで非常によく釣れ、30~40cmの良型メインに45~50cmの大型まで上がっている。

日本海側の富山湾でもオカッパリで大型が釣れると聞いているが、同じ日本海の若狭湾や山陰海岸でのオカッパリでは数は出るものの30cm前後の中型が多い印象だ。オカッパリでは30cm前後が中型、35~40cmが良型、40~50cmが大型、50cm以上は超大型と認識している。最大60cmまで成長すると言われているが、そのサイズは沖釣りでも超レアと言える。

大阪湾でも昔はよく釣れた身近な魚だったが、1900年代後半から絶滅したと思うほど釣れなくなり、一時は幻の魚とまで言われるほどだった。しかし2010年ごろからの大阪府の稚魚放流によって魚影が回復し、今では比較的身近でもよく釣れるようになってきた。ただ資源保護の観点から28cm以下はリリースするのが推奨されている。同じように稚魚放流を行なっている山口県でも30cm以下はリリースのルールがある。他のエリアでもこれらのサイズを目安に小型はぜひリリースしてほしい。

岡山沖、広島沖の島しょ部はキジハタの魚影が濃く、投げ釣り、ルアー釣りなどオカッパリでも充分ねらうことが可能(釣り場は岡山県の北木島。釣り人は永沢弘雄さん)
岡山沖、広島沖の島しょ部はキジハタの魚影が濃く、投げ釣り、ルアー釣りなどオカッパリでも充分ねらうことが可能(釣り場は岡山県の北木島。釣り人は永沢弘雄さん)

岩礁帯に身を潜めるキジハタの生態

根魚であるキジハタはカサゴなどと同じように岩礁帯や消波ブロック周りや隙間、敷石の際などに潜んでいる。日中でも動かなくはないが、基本的に昼間は岩陰や巣穴などに身を隠しており、夜間になるとエサを求めて動き出す夜行性の魚だ。

海底全体が岩礁帯の所にも生息するが、砂地に沈み根や海藻帯が点在するような所に多くいる。大型ほどそのような環境を好むのか、筆者が仕留めた35cm以上の良型から大型はほとんどがそのような条件のポイントだった。

アイナメもそうだが、夜間や潮止まりなどの食事タイムになるとエサを求めて意外と広範囲を動き回っているようだ。海底がガシガシの岩礁帯では投げ釣りが成立しづらいが、この習性のおかげで投げ釣りでもねらえる。逆に中・小型は岩礁帯に居ついていることが多い。

オレンジの魚体が美しいキジハタ。砂地に沈み根や海藻帯が点在するポイントに多く生息する
投げ釣りやブッコミ釣りだけでなく、探り釣りや電気ウキの流し釣りでもキジハタをねらうことができる。意外と手軽だから安全に気を配れば家族で楽しめる

キジハタが好むエサと使い分け

岩礁帯にいるエビやカニなどの甲殻類をメインにイソメ類などをエサにしている。30cm以上になると小アジやイワシなども食うようになる。生きた小魚を追うということは根魚でありながら動きが敏捷な証拠で、ルアーで釣れるのもうなずける。

この敏捷な動きと、根魚特有のパワーが釣りターゲットとしての魅力でもある。ヒットしてからの引きは強く、もたもたしていると巣穴に逃げ込まれてしまう。頭を岩穴に突っ込んでエラを開くとなかなか出てこず、無理に引っ張ってハリス切れでバラシということも少なくない。アタリがあれば強引気味に引き寄せるのが肝要。

生きエビとアオイソメの使い分け

沖釣りでは生きた小アジやイワシをエサにすることが多いが、防波堤での探り釣りやエビ撒き釣り(ウキ釣り)は淡水産の生きたシラサエビを使用する。特に日中は生きエビが有効。夜に探り釣りをする場合も生きエビがよいが、使い勝手がよいのがアオイソメ。エビはエサ取りに弱いしハリ外れもしやすい。その点アオイソメはハリ持ちがいいから、ウキの流し釣りや探り釣りで手返しが速くできるメリットがある。

投げ釣りの定番エサだが電気ウキの流し釣りなどでも使えるアオイソメ。シラサエビと比べるとエサ持ちがいいから使いやすい
投げ釣りの定番エサだが電気ウキの流し釣りなどでも使えるアオイソメ。シラサエビと比べるとエサ持ちがいいから使いやすい

投げ釣りで実績の高いユムシ

投げ釣りの場合もエサ持ちのよい虫エサを使う。実績ナンバーワンなのは岡山、広島エリアで採れるコウジだが、地域色が強くしかも近年は入手困難なので除外する。コウジに比べると食いは落ちるもののユムシも実績がある。筆者の自己記録である52cmはユムシでキャッチしている。また、70cmのマダイもユムシでキャッチしている。

マダイ、クロダイねらいのエサとして定評のあるユムシはキジハタねらいでも高実績
マダイ、クロダイねらいのエサとして定評のあるユムシはキジハタねらいでも高実績

イワイソメ(マムシ)とのミックス掛けも有効

イワイソメも有効だ。太めのイワイソメをハリに付けてチモトまでたくし上げ、ハリ先にはアオイソメを2~4匹付ける。いわゆるアオ・マムシという付け方で、イワイソメの匂いで寄せ、アオイソメの動きで食わせようという作戦だ。大型には大エサの格言があるようにたっぷりと付ける。

投げ釣りではオールマイティーに活躍するイワイソメ。単一の使用でもよいが、アオイソメと組み合わせるアオ・マムシならより効果的
投げ釣りではオールマイティーに活躍するイワイソメ。単一の使用でもよいが、アオイソメと組み合わせるアオ・マムシならより効果的

ブッコミ釣りでは活き豆アジが効果的

ブッコミ釣りの場合も夜釣りの時はイワイソメやアオイソメの房掛けなどでねらう。日中に虫エサを使うとベラやフグなどのエサ取りの餌食になるのでやめたほうがよい。

日中は10cmほどの豆アジが有効。投入時にハリが外れないように鼻掛けやあご掛け、背掛けにして軽く投入する。一時期この釣り方にハマったことがあり丹後エリアへよく出向いた。虫エサより型がよいのが魅力で、当たれば30~38cmの良型が多かった。

ただ豆アジの確保に苦労した。現地でサビキ釣りなどで釣れるのが理想なのだが必ず釣れる保証がない。そこでエサ店で購入して持参するのだが、投げ釣り道具一式プラス生かしバケツと荷物が多くなることにつらさを感じて次第にやらなくなった。

もし釣り場で豆アジが釣れたならブッコミ釣りを試してほしい。思わぬ大型キジハタやマゴチ、ヒラメといったうれしい魚が食ってくるかもしれないし青物が釣れることもある。

昼間にブッコミ釣りをするなら生きた豆アジが最高。良型が来る確率が高いのが特徴
昼間にブッコミ釣りをするなら生きた豆アジが最高。良型が来る確率が高いのが特徴

投げ釣りのタックルと釣り方

キジハタのポイントはマダイと重なることが多い。どちらも比較的水深があって根掛かりが多発するような所を好むからだ。そのようなポイントは当然カケアガリもきつく、しかも潮流が速いエリアが多いことから使用する投げ釣りのタックルは本格的なタイプが望ましい。

40~45cmの大型になると引きが強いだけでなく、前述したようにエサを食って違和感を覚えたら巣穴や岩穴に頭を突っ込んでエラを広げる。こうなるとなかなか出てこずにバラシ……なんてことになり兼ねない。そうなる前に強引に引き寄せられる硬調ザオ(30~33号の投げザオ)とパワーのある大型リールが必要。ミチイトはナイロン4~5号かPE3号(チカライトを結ぶ)。根掛かりが多い場合はPE5~6号を通しで使う。

ちなみに大型らしきキジハタが巣穴に逃げ込んだ時は無理やり引っ張らず、ミチイトを緩めて5分から10分ほどそのままにしておく。油断したキジハタが動き出したタイミングで大きくあおってから強引に巻き上げると取り込めることが多い。

仕掛けの投入ポイントと誘い方のコツ

仕掛けもマダイねらいと共通で、L型の誘導テンビン27~30号にハリスはフロロカーボン8~10号、ハリは丸セイゴサーフやユムシコウジの17~18号を使う。ただし、キジハタメインの時(根が荒いポイントなど)は根掛かりを少しでも回避するため仕掛けの全長は80~100cmほどと、やや短めがよい。

投げ釣りでは沖合の砂地と沈み根が入り混じった所に仕掛けを置く。流れがあれば自然と沈み根の近くに仕掛けが落ち着く。流れがなければ仕掛けを引き寄せ、重く感じた所で止める。ただし沈み根が多いポイントで仕掛けを動かし過ぎると根掛かりの原因になるから要注意。かと言ってほったらかしもよくない。15分ほどアタリがなければ仕掛けを動かして誘いをかける。この時ズルズルと引くと根掛かりしやすいので、サオをあおってオモリを跳ね上げる感じで動かす。

マダイねらいのポイントと被ることが多いから、1回の釣行で両方をねらうことができる。瀬戸内の島しょ部ならそれが可能で良型以上が期待できる
マダイねらいのポイントと被ることが多いから、1回の釣行で両方をねらうことができる。瀬戸内の島しょ部ならそれが可能で良型以上が期待できる

アタリからの取り込みとドラグ設定

アタリがあった場合、他の魚ならサオ先を下げてミチイトを送り込む作業をする。しっかりと食い込ませるためだ。しかしキジハタは前述のようにもたもたしていると巣穴に逃げ込んでしまう。そうならないように即アワセで一気に巻き上げる。途中のカケアガリもクリアすべくサオ先を高く構えて全力でハンドルを回す。バラさないためにはハリスも太くハリも太軸のタイプを使う。ハリのチモトには夜光玉を入れておく。カサゴやアイナメに効果的だから、同じ根魚であるキジハタにも有効と思って使っている。

前出の52cmを上げた時はサオを護岸に立てかけていた。潮が流れていたのでドラグを締めたまま臨んでいたため、当たった瞬間にサオが飛ばされそうになった。慌ててサオを手にして何とか取り込むことができたが、もし釣り座を離れていたらサオごと持っていかれていたか、ハリス切れでバラしていたかも知れない。その反面、ドラグを緩め過ぎるのも考えもの。食ったキジハタが巣穴に逃げ込みやすいからだ。そこらの兼ね合いが難しい。サオを飛ばされない程度にドラグを緩めておき、アタリがあれば即対応できる態勢を整えておくことが大物ねらいでは重要となる。

置きザオでねらうため、タックルは2~4セットを用意するが、流れが速く根掛かりが多いポイントでは2~3セットに抑えておく。サオ数を増やすと仕掛けの交換や手前マツリなどトラブルが増してかえって効率が悪くなる。またアタリがあった時も素早く対応できない。

投げ釣りで用いるハリはマダイねらいと共通でよい。18号クラスが標準だが大型をねらう時は20号クラスを選択
投げ釣りで用いるハリはマダイねらいと共通でよい。18号クラスが標準だが大型をねらう時は20号クラスを選択

ブッコミ釣りのタックルと釣り方

ブッコミ釣りでは主に防波堤の際や30m沖付近までの敷石の上をねらう。投げ釣り以上に根掛かりしやすいから、一度投入したら無闘に動かさない。

動かす時はアタリがあった時か仕掛けを回収する時だけ。遠投の必要がないので磯ザオや長めのルアーロッドで、リールも3000番から4000番クラスで通用する。ただ投げ釣りと同じで根に入り込まれないよう強引気味に引き寄せるためと、大型が食った時に備えて投げ釣り用タックルを使うのが望ましい。ミチイトもPE4~6号やナイロン6~8号など太めを使う。

ドウヅキ仕掛けと捨てイトの使い分け

ブッコミ釣りはドウヅキ仕掛けでやる。三又サルカンを介してハリスは20cmほどと短くてよい。オモリを結ぶ捨てイトは50cmから1mほどでナイロン、もしくはフロロカーボンの5~8号を根掛かりの具合によって使い分ける。根掛かりの少ないポイントでは5号程度でよいが、根掛かりが多発する所では6~8号にする。根掛かりの多いポイントで5号以下にするとオモリのロスが多くなるから要注意。

また捨てイトを太くする時はミチイトも太くする。でないとやはりオモリのロスが多くなる。ミチイトをPEラインの5~6号にしておくと安心して釣りに集中できる。捨てイトとオモリの結束部は傷がつきやすいから1投ごとにチェックし、少しでも傷があればその部分を切って結び直す。オモリの号数は5~15号で釣りが成立する範囲でなるべく軽くする。そのほうが根掛かりが少なくなる。

ブッコミ釣りやウキ釣りのハリは投げ釣り用より一回り小さめがよい。ただし太軸を選ぶこと
ブッコミ釣りやウキ釣りのハリは投げ釣り用より一回り小さめがよい。ただし太軸を選ぶこと

沖合のカケアガリで大型をねらう方法

35cm以上の大型をねらう時はあえて30m以上沖合のカケアガリ部を探ることもある。手前以上に根掛かりが多く、食わせてからの取り込みにも苦労するが、やってみる価値はある。この場合は特に相手に先手を取らせないよう常にサオ先を注視しておき、アタリがあれば大きく合わせて一気に巻き上げることが肝要。強引に引き寄せるためにも投げ釣り用タックルがおすすめ。ブッコミ釣りも置きザオなのでサオ数はやはり2~3本でやるが、周りに釣り人が多い時はサオ数を減らす。

夜釣りの場合は虫エサ、日中釣りの時は生きた豆アジを使う。生きエビも効果的なのだがエサ持ちが悪く遠投釣りには不向き。チョイ投げなどでは使ってもよい。虫エサの場合はアオ・マムシが有効だが、投げ釣りの時ほど大きく付ける必要はない。またアオイソメの房掛けでも充分に通用する。

夜の防波堤でキジハタをねらう投げ釣りの様子
夜の防波堤でキジハタをねらう投げ釣りの様子

手軽にねらう探り釣り・電気ウキ釣り

置きザオ釣りが苦手という人には探り釣りがおすすめ。3m前後の防波堤ザオにドウヅキ仕掛け、もしくはブラクリ仕掛けを付けて護岸や防波堤の際を探り歩く。オモリを海底まで落としてからゆっくりと上下しながら移動を繰り返す。意外と港内などの手軽で安全なポイントで良型がヒットすることもある。

漁港の荷揚げ場の海底にはこぼれエサを求めてキジハタやカサゴなどが寄っていることがある。夜間で漁師さんが作業していなければ探ってみたい。

電気ウキの流し釣りで手軽にねらう

ウキ釣り派は電気ウキの流し釣りでねらってほしい。この場合に重要なのがウキ下。水深より長くとると根掛かりが多発するし、浅すぎると根魚であるキジハタの食いは悪くなる。付けエサが海底から50cmから80cmぐらい上にある状態が理想。

潮の干満によって水深は変化するので、絶えず調整するようにする。エサはアオイソメの房掛けでよいが、生きエビがあれば期待値が高まる。ポイントが近い場合は生きエビを撒きながら釣るとなお期待できる。

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探り釣りや電気ウキの流し釣りでもキジハタをねらうことができる。意外と手軽だから安全に気を配れば家族で楽しめる

キジハタの時合を見極めるポイント

魚が活発にエサを追う時間帯のことを時合という。多くの魚は朝、夕のマヅメに活発に捕食活動を行なう他、潮の変わり目や潮目が発生した時、反転流が発生した時などに時合が訪れる。カレイのように目の前にエサがあっても時合でなければ食わない魚もいる。マダイなどの回遊魚も潮に影響されることが多い。

根魚にも捕食スイッチがある

では根魚のキジハタはどうなのか。根魚類は岩陰に身を潜めてエサが流れてくるのを待っているイメージが強い。だからエサが目の前に流れてくればいつでも食いつく、と一般的には思われている。確かにその傾向は強い。

しかしカサゴなどでも釣れる時は2~3尾が連続で当たるのに、その後はパタッと釣れなくなる。しばらくするとまた連続で当たる。そのような経験から何かのタイミングで捕食スイッチが入るのではないかと考えている。キジハタやアイナメも同様のことが言える。特に大型は前述したように潮止まりなどにはエサを求めて徘徊する傾向がある。そのようなことから根魚にも時合はあると考えている。

夕マヅメと潮の変化が最大のチャンス

夜行性の強いキジハタは夜間によく当たるが、最も集中したい時間帯が夕マヅメだ。それも日が沈んで完全に暗くなったころに当たるケースが多い。潮止まりと夕マヅメがリンクした時などは最大のチャンスなので、気合を入れて打ち返すこと。ただ、キジハタに関しては、朝マヅメは期待が薄い。また流れていた潮がフッと緩んだり、止まっていた潮が流れ始めるタイミングなども時合になりうるので、絶えず潮の動きには気を配っておくこと。潮目が発生した時もチャンスだ。

夕マヅメの防波堤。キジハタの食いは日が沈んで完全に暗くなったころに当たるケースが多い
夕マヅメの防波堤。キジハタの食いは日が沈んで完全に暗くなったころに当たるケースが多い

※このページは『つり人 2026年7月号』に掲載した記事を再編集したものです。

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