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編集部2022年1月8日

ミノー&ジグミノーの北海道海サクラマス釣り。 第2回(全3回)

北海道 魚種別釣りガイド NorthAnglers サクラマス

サーフやゴロタ浜をメインとする僕の海サクラマス釣りは、ジグミノーが主力。それ以外で使うのは、向かい風が強く吹きつけている時や、魚が遠い時に出番となる飛距離をかせぐためのメタルジグくらいだ。ただ、今回の釣行初日のようにポイントが磯場だったり、明らかに魚が近いと判断できるようなら、アピール度が高く最も低速で巻けるミノーを結ぶ使い分けをしている。

型ものねらいで活躍するジグミノー&ロングミノー

文と写真=福士知之

 全体的にサイズが小型化していると言われる日本海側エリアの海サクラマス釣りで、納得の1尾を手にしている釣り人たちはどんな釣りをしているのだろうか? 2021春の磯場とゴロタ浜で、心に残る「型もの」を釣りあげた福士知之さんに実績の釣りを解説してもらおう。

フルベイトで釣りあげた3.5kg

 

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自ら設計したフルベイトで釣りあげた3.5kgのビッグワン。岸近くで停滞している魚をイメージしてヒットに導いた。

 2日目は波が穏やかになったので、朝イチは通いなれたゴロタ浜を選択。ここではジグミノーのフルベイトを結び、あっさり2尾キャッチできたものの、どちらも50cmに満たない小型だった。

 こういう状況では同じ場所で粘っても小型がそろってしまうことが多いため、移動を考えていたところに仲間から「知り合いの釣り人がサーフで型ものばかりを釣っている」との連絡が。そこで、2時間ほど車を走らせて一気に移動し、そのサーフに到着すると釣り人が見事な魚を見せてくれた。

 気持ちを新たに、人のいない穏やかなサーフに4人で並ぶ。と、開始早々に仲間の1人が3kgに迫る見事な1尾をランスで釣りあげた。どうやら魚たちは狭い範囲を回遊していて、とりわけ飛び根のまわりを出入りしているようだ。ただ、その後は跳ねる魚はたまに目に入るものの、誰もヒットするまでにはいたらない。さて、どうしたものか……。

 なかなか食わない状況の中、僕は休憩中に先ほど友人が釣った魚を思い出していた。海サクラマスとしてはウロコがしっかりしていたし、背中もベージュがかっていたようだ。それらの特徴から、ここにいる魚たちは岸寄りして数日経った古い群れだと判断。晴天の日中ということもあり、ナチュラル系カラーのジグミノーを結んでいたけれど、「シーズンの最初と最後は派手な色」という持論からピンクに結び替えてみると、5~6投目にかなり沖目でヒットした。手応えから相手のサイズが推測できたので、慎重にランディング。3.5kgある見事な体躯の海サクラマスだった。

大海原で活躍するジグミノー

 サーフやゴロタ浜ではジグミノーがメイン。どこにいるかわからない魚を大海原に探るサーチベイトとして、ジグミノーは最も理にかなったルアーだと思う

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ミノーにしてもジグミノーにしても、タダ巻きが福士さんのベースとなる戦術。シンプルな釣りに徹することで手返しがよくなり、キャスト数をかせげるメリットも大きい。

 サーフやゴロタ浜をメインとする僕の海サクラマス釣りは、ジグミノーが主力。それ以外で使うのは、向かい風が強く吹きつけている時や、魚が遠い時に出番となる飛距離をかせぐためのメタルジグくらいだ。ただ、今回の釣行初日のようにポイントが磯場だったり、明らかに魚が近いと判断できるようなら、アピール度が高く最も低速で巻けるミノーを結ぶ使い分けをしている。

 ジグミノーを重用しているのは、ヘビーウエイトなメタルジグほど飛びはしないとしても、一般的なメタルジグに肉薄する飛距離をかせげるうえ、なおかつメタルジグの半分の速度までリトリーブスピードを落として探れるためだ。それに、ミノーほどではないにせよボディーに充分なボリュームがあるし、そしてまたメトロノームのような規則的なアクションによっても、水中で高い存在感を発揮してくれるところもいい。

 どこにいるか分からない魚を大海原に探るサーチベイトとして、ジグミノーは最も理にかなったルアーだと思う。あと、「これくらい飛んで、この巻き速度で振り幅はこれくらいがイイ……」という、ジグミノーの設計にちょっと自信があることも、ほとんどの状況で迷うことなくラインに結ぶ理由になっている。

型ものねらいで活躍するジグミノー&ロングミノー

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左上)フルベイト。福士さんがハンドメイドしていた福女子のプラスチックルアー版として誕生したジグミノーがこのフルベイト。投げて巻くだけで釣れるふらふらアクションが特徴だ。

右上)悪条件下でもぶっ飛んでくるフローティングミノーのダリア125があれば、逆風もなんのその。スローに引ける浮力と水噛みのよさも魅力。

中)春の磯場で活躍したタイドミノーランス140S。状況を問わず泳ぎ切る安定したウォブンロールで魚を誘える。もちろん、トップクラスの飛距離も大きなアドバンテージだ。

下)こちらはタイドミノーランス120S。プレッシャーなどを考慮してサイズダウンしたい状況で頼りになる。

 

TACKLE
Rod D3 カスタムルアーズ・ブラキストンBKT-SW100 H、BKT-SW10 0 MH
Reel シマノ・ステラSW4000
HG、ダイワ・イグジストLT 4000 CXH
Line バリバス・マックスパワーPE X8 1~1.2号&バリバス・スーパートラウトアドバンス・エクストリームショックリーダー20 lb(サーフ)、バリバス・スーパートラウトアドバンス・ビッグトラウトショックリーダー20 lb(磯)

 

 


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