千葉県／富津出船　フックとヘッドがセパレート！アンチョビドラゴンテンヤ（ジャッカル）でねらうタチウオその1（全2回）

トップウオーターでねらうナマズ釣りは捕食の瞬間が見えてスリリングだ。豪快なバイトに強烈な引きは釣り人を魅了してやまない。そんなナマズ釣りにハマっているのが内藤祐介さん。ホームグラウンドの山梨のフィールドを案内していただいた。

ありそうでなかった！画期的なテンヤでタチウオをねらいます

写真と文◎編集部
こちらの記事は月刊『つり人』2021年9月号に掲載したものをオンライン版として公開しています。

ジャッカルから発売されているタチウオテンヤは、誰もが「なるほど」と思えるヘッドとフックのセパレートタイプ。釣り場や日々の状況に応じた組み合わせも自在にできる。時に気難しい魚を相手にそのユニークさを実感した。

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ありそうでなかった新しいテンヤ。東京湾のタチウオを周年追い掛ける小幡船長（左）も興味津々

●ひらの丸（☎ 0439・87・2183）タチウオ乗合は男性9500 円、女性と18 歳以下6500円。テンヤはエサ付き。追加は出船前に1 パック500 円で販売

https://www.hiranomaru.net/

使いやすく収納もすっきり

　6月下旬、富津「ひらの丸」のタチウオ乗合にやって来たのは、オフショアのルアーゲームを得意にする吉岡進さん。この日はテンヤだが、テンビンのお客さんも含めて船は平日にもかかわらず定員いっぱい。昨秋のテンヤによるドラゴン（120㎝オーバー）フィーバーは、その後もロングランで続いており、今や周年の楽しみになりつつある。小幡哲也船長も「釣り方のバリエーションが増えているのは大きいですが、それにしても東京湾のタチウオ釣りの常識が変わってきたと感じます」と語る。

dragon-tenya (1)-1 多彩なヘッドとハリを組み合わせて状況を打開

　この日、吉岡さんがまず見せてくれたのが、スリムな青いケースだ。「ここにテンヤが入っているんですけど、いくつあると思います？」ということで、12～13本と予想。ところが「33個です（笑）」。実はテンヤのヘッドが計33個、複数の重さとカラーのバリエーションで、まず青いケースに収まっていた。そして一回り小さい赤いケースに、ショートシャンク、オリジナルシャンク、大もの用ワイドゲイプの3タイプのハリとワイヤーがきれいに収納されていた。「これ、ありそうでなかったですよね」という言葉どおり、ヘッドとハリが別体になった、今までにないテンヤだった。

　とはいえ、それだけならすぐには驚かない。だが、試しに1つセットしてみると、交換のしやすさ、ヘッドの収まり、全体のシルエットの形のよさと、セパレートタイプという違和感が全くない。それで手持ちのテンヤの重さ、色、シャンク長などが自在に組み合わせられるのだから、ポテンシャルの高さはすぐに想像できた。さらに「かさばるのが当たり前だったタチウオテンヤが、すっきり収納できるメリットも大きいですよ」と吉岡さん。ハリそのものも平打ち加工され、非常に丈夫でシャープに仕上げられている。

替鈎式アンチョビドラゴンテンヤ

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　ジャッカルの「替鈎式アンチョビドラゴンテンヤ」。ヘッドとハリが別体という新発想。シャンク前部の湾曲部分がヘッドのスリットにぴたりとハマり、付属のシリコンチューブをスライドさせることで完全に固定される（右下）。ハリは平打ち加工され丈夫で鋭く、エサ固定ピンの根本は、万一のオマツリ時もPE ラインが食い込まないようフックとの隙間を溶接で埋めてあるなど細部の使い勝手にもこだわっている。ヘッドは20 号（902 円）、30号（946 円）、40 号（1001円）、50 号（1078 円）、60 号（1188円）の5 種類でカラーは6 色（※価格はそれぞれ税込価格）。商品はそれぞれフック、固定パーツ、エサ巻きワイヤー入り。アイは2つあり、掛かりのよさとシャクリ時の抵抗を減らすファーストアイ（前）とステイ時に水平姿勢をキープするセカンドアイ（後）を選べる

dragon-tenya (13)-1 シリコンチューブで固定するシャンクはこのような構造になっている。シリコンチューブはスリットが入っており前後にスライドさせられる