かつて入川沿いに付けられた森林軌道跡が入川の入り口だ。入川を左下に見ながら約40分歩くと取水堰堤へ辿り着く。巨岩と巨木が織りなす芸術的美渓谷は心を和ませるだけではなく、徐々に釣り人の心を躍らせるのだ。
ネイティブイワナとの邂逅
文◎城野徹
この記事の内容
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森林軌道跡を辿って
かつて入川沿いに付けられた森林軌道跡が入川の入り口だ。入川を左下に見ながら約40分歩くと取水堰堤へ辿り着く。巨岩と巨木が織りなす芸術的美渓谷は心を和ませるだけではなく、徐々に釣り人の心を躍らせるのだ。
赤沢は川幅が狭いので3m ほどのテンカラザオが好適
過去にはこんな大型イワナが釣れている(36cm)
入川の魅力はこのアプローチにあるといっても過言ではない。取水堰堤以遠は水量が復活し躍動する渓谷が延々と続く。もし本流の下流域か金山沢を釣るのであれば、赤沢出合あたりにビバークして、空身で本流か金山沢を目指すのがよいだろう。赤沢を釣るのであれば、白泰沢あたりでビバークするとよい。
また登山道が整備されているので健脚者であれば源流域まで足を延ばすこともできる。かつて源流釣り師の憧れだった柳小屋は20年ほど前に立て替えられ快適な空間を源流マンに提供してくれる。
入川源流域をプチ源流と呼んでいいかどうかは分からないが、この小屋を利用すれば軽量化と同時に時間短縮ができる。一泊での真の沢釣行や股の沢の釣行も可能だろう。ビバーク派ならば股の沢出合の極上テント場で焚き火をして、しみじみと入川源流を釣るのがよいだろう。ネイティブ秩父イワナとの邂逅は、苦労して辿り着いた釣り人の心に深く刻まれるであろう。
森林軌道跡に作られた林道を進み、上流部を目指す
真の沢や股の沢を釣る時のベースになる柳小屋
赤沢や白泰沢へ向かう林道
●管轄漁協:秩父漁協(TEL 0494・22・0460)
※この記事は月刊『つり人』2018年4月号に掲載したものを再編集しています。情報は掲載時のものです。解禁日・入漁料等は管轄漁協にご確認ください
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