THE WILD CARD遠賀川・近藤健太郎選手レポート。ライブ配信のカメラに映った帰着間際フィッシュ

ライブ配信カメラの前で釣った粘りの1尾

遠賀川のすぐそばでルアーショップ「RODMAN」を経営する近藤選手。帰着約30分前、Basser編集部が岸から行なった実況解説中に、カメラの目の前でバスをヒットさせました。今回は近藤選手の当日の試合運びをご紹介します。

7/23（土）THE WILD CARD遠賀川戦RESULT

梶原智寛　　3尾2720g

加木屋守　　3尾2540g

佐々一真　　3尾2060g

青木　唯　　1尾1520g

山下一也　　1尾1020g

近藤健太郎　1尾560g

釘崎誠治　　1尾440g

西堂洋幸　　0尾0g

冨沢真樹　　0尾0g

近藤 健太郎（こんどう・けんたろう）

遠賀川のほとりで「ロッドマン」を営む名物店主

●推薦： ロッドマン

●年齢： 52歳

●得意な釣り： シャッド

●主な戦歴

2021マスターズ河口湖戦　6位

2021バスプロ選手権西日本3位

2022　JB九州第2戦　優勝

●夏から秋にかけて遠賀川で有効なルアー

ドライブクローラー（O.S.P）のネコリグ

「遠賀川に一番近い釣具店」ロッドマンの店主。愛称は「チャーリー近藤」。遠賀川ではガイドサービスを営んだり、オカッパリ大会を主催したりしている。TOP50参戦を夢見てマスターズを転戦する熱血漢。

近藤健太郎選手・当日の試合運び

抽選により１番フライトとなり、目当てのエリアに入れると一安心。 

JB戦でも、フライト１桁台の時は好成績を収めることが多い近藤プロ。

スタート前の話ではプラでは５本のウエイトで７～８㎏ほど釣っているらしく、１㎏の魚はイージーに釣れるとのこと。「ここ数年の遠賀で経験したことがないほど釣れた」という

6:00　

スタートがコールされる。８時までのスロー走行のため、はやる気持ちを抑えながら、スロー走行にて中間大橋より300mほど下流の西側に入る。通称「高圧線下」と呼ばれるこのエリアは目に見える物はないが杭やゴロタが沈むシャローエリアで、フィーディングのバスや居着きのバスが多いエリアだ。

6:15

到着し1投目。O.Ｓ.Ｐのドライブクローラー5.5inの3.1ｇネコリグをベイトフィネスタックルでキャスト。ボトムをシェイクしながら引いてくるアクション（ボトスト）で数投し、今度はチャターを四方八方へキャストし、また元のネコリグに戻す。５分ほど元のネコリグをキャストするが、今度はジャッカルのロングⅯ16インチの５ｇのフリーリグを数投し、今度はO.S.Pのドライブビーバー3.5inの5ｇフリーリグに持ち替え、10分ほどキャストするが、バイトは出なかった。

6：40　

ネコリグに戻し、少しテンポを落としたボトストで、待望のバイトが出るが、フッキングすることなくワームだけがなくなる。その後、今までのリグをローテーション。

7：06　

ここで移動。５分ほどのスロー走行で少し下流の西岸のコンクリートバンクへ。O.S.PのHP3Dワッキー５gのダウンショットをピッチングで撃つもノーバイト。このパターンはロッドマンプロメンバーの徳田氏に教わった釣りだが、自分のパターンではないので気持ちが入らないとのこと。

7：31

ファーストポイントに戻りバイトのあったネコリグをキャスト。数分で見切り、移動。

7：48

JR筑豊本線橋脚に入る。このエリアは夏以外でも定番エリアで、JB戦やチャプター福岡でも上位入賞者が多く出るエリアである。ここでも同じネコリグやフリーリグを橋脚横にタイトに落としボトストで引いてくる。ここは根がかりが多いため少し、引く速度を早くしているとのこと。橋脚の西から３本を今までのリグでテンポよく、かつ丁寧に攻めていくと、約1時間後の８：４０分。西から２本目の橋脚でネコリグにヒット。杭に巻かれないように一気に寄せ、キャッチ。しかし、26cm程のノンキーパー。

近藤氏「JB戦ならキーパーやけど…」（北九州弁）と笑う。まだ、魚を持っていないが、余裕があるようなので少し質問すると、近藤氏は「数日プラをやったが、どの日も10時まではなぜだか、ほぼ釣れない。日が高くなると水通しの良いエリアなどに差してくるのではないか」とのことだった。

8：59

中間大橋下へ移動。ここでは橋脚ではなく沈み物や地形変化をネコリグでサーチ。10分弱で見切り移動。

9：17

もう一度、中流帯のバンクを打つがノーバイトで、すぐに見切りをつけ移動。

9：28

JR鹿児島本線と国道3号線の橋脚に入る。東側の水深1ｍほどのシャローで1バイトあるが、食い込んでくれず。西岸側のシャローをやるもノーバイト。水深のある橋脚は触らず、シャローがらみの橋脚だけを1時間ほどチェックしバイトが出ないため移動。（このエリアでは、ほぼネコリグを使用した）

10：39

本命のファーストポイント「高圧線下」へ戻ってきた。朝と同様にネコリグとフリーリグのどちらもボトストで攻める。

11：09　

会場前の遠賀橋へ。橋脚や地形変化をネコリグで素早くチェック。

11：18

遠賀橋より100ｍほど上流にある笹尾川をドライブビーバー3.5inテキサスリグでのカバー撃ちをするがノーバイト。ここはカバーを撃てる距離が短くすぐに移動を決意する。

11:30

最上流となる新日鉄堰へ。ロングⅯ16inを堰の横にある魚道の中、中段程にキャストし、段を一つずつ流されてきたミミズをイメージし落としていく。遠賀川では一番カレントの効いている場所でも簡単にバイトは出てくれない。そのまま、西岸の堰から水の落ちカレントがあるスポットでドリフトさせるが思うようにバイトは出ない。40分ほどで最上流域より移動。

12：18

筑豊本線のすぐ下流にある竹のバンクが土砂崩れで沈んだ竹と杭、石のハンプ周りをドライブビーバーのフリーリグで探る。10分ほどで橋脚へ移動。

13：15

ネコリグでバイトがあるも杭に巻かれ、痛恨のフックアウト。その後もネコリグで攻め続ける。

13：37

ネコリグで待望のキーパーをキャッチ。しかし、残り時間が少ない。あきらめず最後までキャストを繰り返す。

14：00

終了。

近藤選手は「前日まであれほどイージーに釣れていたのに、バスはどこに行った？」と悔しさをにじませていた。数日前の大雨でパターンが変わるかもと心配するも、前日プラではフックをつけずにバイトだけを取ったが、パターンの変化は感じられなかったそうだ。ただ、前日まで釣れたエリアでは大量のベイトフィッシュがいたとのことだった。当日もベイトフィッシュはいたように感じ質問すると、数が少なっていたとのことで、それが原因かもとのこと。

タックルデータ

3.1ｇネコリグ、5ｇダウンショットリグ用

ロッド：MONOHOSHIZAO　C‐70MML　BF（ロッドマンオリジナル）

リール：ダイワ製

ライン：レッドスプールＢＦＣ　10Lb（ジャッカル）

ルアー：ドライブクローラー5.5in（O.S.P）※ネコリグで使用 / HP3Dワッキー5in（O.S.P）※ダウンショットリグで使用

・5ｇフリーリグ用 その1

ロッド：MONOHOSHIZAO　C-70ⅯH　ソリッド（ロッドマンオリジナル）

リール：ダイワ製

ライン：レッドスプール　10Lb（ジャッカル）

ルアー：ドライブビーバー（O.S.P）

・5ｇフリーリグ用 その2

ロッド：ロッドマンオリジナル　MONOHOSHIZAO　C-66Ⅿ

リール：ダイワ製

ライン：ジャッカル　レッドスプール　１０ｌｂ

ルアー：ジャッカル　ロングⅯ16in（ジャッカル）

・10ｇテキサスリグ用

ロッド　ロッドマンオリジナル　MONOHOSHIZAO　C-70ⅯH　ソリッド（ロッドマンオリジナル）

リール　ダイワ製

ライン　レッドスプール　12Lb（ジャッカル）

ルアー：ドライブビーバー（O.Ｓ.Ｐ）

◆ウエイインのライブ配信をアーカイブでどうぞ↓↓↓※近藤選手のヒットシーンは53分ころから

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『Basser 2022年9月号』

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