STEEZが20周年を迎えた。「THE KING OF STEEZ」は節目を祝うファントーナメントだ。使えるタックルはSTEEZシリーズ1本のみ。川村光大郎さんらゲストアングラーも参加した、亀山湖での一日をレポートしよう。

文と写真◎Basser編集部
1986年に日本初のバスフィッシング専門誌として創刊された『Basser』の編集部。バスフィッシングのテクニックだけでなく、日本や本場アメリカのトーナメントシーン、ムーブメントを伝え続けてきた。
目次
- ダイワ「STEEZ」とは
- STEEZブランドの歩み
- 20周年記念のファントーナメント「THE KING OF STEEZ」
- 大会概要
- 亀山湖を制したTOP3のパターン
- 優勝・水口貴公さん:ファイヤーウルフのワッキーリグで52cm
- 準優勝・山谷幸大さん:リアルコントロール61L&ライブサイトでキャッチした45cm
- 3位・若井克巳さん:スペクター&フロッグで41.5cmを含む数釣り
- ゲストアングラー6名の使用タックル&パターン
- 赤羽修弥―スカイレイ68パワーチューンでカバー撃ちも不発
- 川口直人―ハーミットのスイミングでアベレージサイズをキャッチ
- 川村光大郎―ファイヤーウルフでのシャロー攻略で45cmをキャッチ!
- 橋本卓哉―ブラックジャックのカバー・バンク撃ちで数釣り
- 佐々木勝也―ストラトフォートレス68で大型をねらうも……
- 宇佐見素明―グレイゴースト64でミドスト&カバー撃ちで31cm
ダイワ「STEEZ」とは
「STEEZ」という文字をはじめて見たのは2006年のことだった。もとは「STYLE」と「EASE(余裕)」を掛け合わせたもの。スポーツやストリートカルチャーで用いられるスラングで、「自分のスタイルで軽く決める」というようなニュアンスをもつ。黒を基調としてはいるが、なぜか落ち着きは感じさせないギラついたロッドとリールに衝撃を受けた記憶がある。

STEEZブランドの歩み
つい最近のことのように思っていたが、もう20年も経ったとは……。2006年まで、ダイワのバスタックルといえば「TEAM DAIWA」だった。あれほど強いブランドをもちながら、新しい価値観を立ち上げたチャレンジングスピリッツに拍手を送りたい。そして、1988年から2005年までの17年間続いたTEAM DAIWAの年齢をSTEEZはすでに3年も超えている。
20周年記念のファントーナメント「THE KING OF STEEZ」
そんな20年の節目を祝うべく開催したのが「THE KING OF STEEZ」である。日本一のSTEEZ使いを決めたい……ということではなく、参加者が愛着と思い出のこもったSTEEZを交える場を作りたかった。持ち込めるタックルを1セットに限定したのは「STEEZ」の由来に立ち返った結果だ。
参加者は76名。なかにはSTEEZのロッドを46本所有しているという猛者もいた。もちろん最新モデルも持っているなか、大会に連れてきたのは初代のハリアーだった。
「20周年のイベントなので、自分がSTEEZを使いはじめるキッカケになったモデルで参加したかったんです」
STEEZが愛されつつ成人式を迎えたことを実感した言葉だった。

大会概要
開催日:2026年7月5日(日)
場所:亀山湖/「つばきもとボート」&「のむらボート」
レギュレーション:
・使用できるのはロッド、リールともにSTEEZ1本のみ( スピニングはDAIWA製ならばOK)
・リミット1本のビッグフィッシュ勝負
・長寸で競うデジタルウエイイン形式
亀山湖を制したTOP3のパターン
持ち込めるタックルが1セットのみというルールもあり、参加者によって当日の攻略パターンは多種多様だった。見事に表彰台へと登り詰めた上位3名のタックルセッティングを紹介する。
優勝・水口貴公さん:ファイヤーウルフのワッキーリグで52cm
使用ロッドはファイヤーウルフ。キングヴァイパーと迷ったが、よりバーサタイルなほうを選択した。笹川方面に入り、岸ベタではなく4~5mほど離れたオーバーハング周りをフリップギル5inのワッキースタイルでチェック。8時前にきた52cmで勝負が決まった。

準優勝・山谷幸大さん:リアルコントロール61L&ライブサイトでキャッチした45cm
猪ノ川のど真ん中を泳いでいる魚をライブサイトでねらった。メインチャネル沿いの丸太やオダを意識。ロッドはリアルコントロール61L。目の前にルアーを入れるとバイトが出る状況だった。ルアーはクアッドフォーゼのダウンショットリグ。

3位・若井克巳さん:スペクター&フロッグで41.5cmを含む数釣り
プラでフロッグへの反応がよかったため、タニーフロッグをもっとも扱いやすいロッドとしてスペクターを選択した。じいさんワンドとのむらボート周辺の水のいいエリアでジグ&タニーフロッグで複数のバスをキャッチ。

ゲストアングラー6名の使用タックル&パターン
今大会には、STEEZ製品の開発にも携わるゲストアングラー6名も参戦した。ここでは、各スタッフの当日の釣果とともに、それぞれが選んだタックルセッティングを紹介しよう。
赤羽修弥―スカイレイ68パワーチューンでカバー撃ちも不発
使用タックル:C68ML+-SV・BFスカイレイ68パワーチューン+STEEZ LIMITED CT SV TW久々の亀山湖だったという赤羽さん。濁りが入っていたのでカバー撃ちをするつもりでスタートし、PE2号を巻いてリーダーレスダウンショットやネコリグで竹などを次々とチェック。川村光大郎さんが上流でデカいのを釣ったと聞いて赤羽さんもドシャローに突っ込んだが残念ながら不発。
「スカイレイシリーズはオールスターも勝たせてもらっていて思い入れがあります。68パワーチューンはカバーゲームが非常に快適にこなせることを再認識した一日でもありました。ダイワと契約して21年になります。今後も開発スタッフやプロスタッフとともにバスフィッシングに真剣に向き合って、ユーザーの期待に応える道具を作っていきたいです」
川口直人―ハーミットのスイミングでアベレージサイズをキャッチ
使用タックル:C64UL-ST・BFハーミット+STEEZ AIR TW
フロロカーボン8Lbを巻いてネコストレート5inのネコリグを投げ続けた。最初はカバーを撃ち何度か掛けたもののバラシが続いた。最終的には十八番のスイミングでバスをキャッチ(30cm)。
「今日は濁っていたのでカバーを触ってみましたが、ハーミットは濃いカバーから無理やりバスを出してくるタイプのサオではない。同時にスイミングとの相性のよさを改めて感じましたね。STEEZは立ち上げのときから関わっている大事なタックル。これからも頑張っていきたいです」
川村光大郎―ファイヤーウルフでのシャロー攻略で45cmをキャッチ!
使用タックル:SC C69M+-STファイヤーウルフ+STEEZ SV TW
前日プラに入った川村さんは医院下のシャローで56cmをキャッチ。雨による濁りに差した魚だった。当日もエレキを上げながらスーパーシャローまで進入し、バンクに草が垂れ下がる砂地に5gジグ+ホッグ系を入れると真っ黒い魚体が飛びついてきた。それが準優勝相当となる45cmだった。
「STEEZは15年以上使っていますけど、とくに感じる進化は強度面ですね。たとえばファイヤーウルフはオカッパリでもボートでも使わない日はないですが、完成版を折ったことは一度もないです。軽さと強さが両立していると感じます」
橋本卓哉―ブラックジャックのカバー・バンク撃ちで数釣り
使用タックル:C68M+-SVブラックジャック+STEEZ LIMITED CT SV TW/SLP WORKS仕様
橋本さんが持ち込んだルアーはデカブラーモのみ!のむらボート~猪ノ川を水を見ながらまわり、目についたカバーやバンクを撃っていった。結果的につばきもとボート周辺のバンクでバスをキャッチ。岸際ではなく1mほど離れたところに落として少し転がすようなイメージで操作するとポロポロと釣れた。最大は36cm。
「デカブラーモのノーシンカーにブラックジャックの組み合わせはパーフェクトでしたね。ハンドリングも最高だし、カバーから抜くパワーも申し分ない。STEEZ CTのシャロースプールはとにかく低弾道キャストが決まる。キャストフィールがいいとバイトが遠くてもずっとストレスなく投げ続けられるんです」
佐々木勝也―ストラトフォートレス68で大型をねらうも……
使用タックル:SC C68H-ST・SBストラトフォートレス68+STEEZ SV LIGHT TW
タックル1セット縛りというレギュレーションに対応して異色のセッティングを組んできたのが佐々木さん。前日まではスピニングでいくつもりだったが……。
「前日に川村さんが50cmアップを釣ったと聞いて火がつきました。それでスピニングはやめました。特大をねらうべく開発中のメガフォーゼをメインルアーに指名。川筋をメインに廻って何度かバイトはありましたがノーフィッシュで終わってしまいました。結局、メガフォーゼだけを投げ続けました。ロッドとリールの組み合わせ次第でSTEEZの幅はさらに広がることを学んだ一日でしたね」
宇佐見素明―グレイゴースト64でミドスト&カバー撃ちで31cm
使用タックル:S64ULグレイゴースト64+エアリティSTLT2500S-XH-QD
自身が開発にかかわったグレイゴースト64を握りしめてスタート。しかし、濁りでミドストは効かず、結果的にカバーを撃って31cmをキャッチ。
「グレイゴースト64は最先端のミドストロッドを目指して作りました。ライブスコープが登場したことで、ミドストは一定のリズムで動かし続けるのではなく、途中でロールさせたり、シェイクのピッチを変えたりといった調整が必要になりました。逃がす、逃がさないの切り替えも大事です。それを一本でこなせるロッドに仕上がっています。STEEZを使い始めて3年が経ちますが、ほかのロッドとの差は圧倒的な感度ですね。『サオってここまでわかるのか』という感動がありました」
※このページは『Basser 2026年8月号』に掲載した記事を再編集したものです。

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