「鮎釣り2022 KING OF KINGS」の見どころは！？つり人社会長・鈴木康友が解説

配信では選手の立ち姿だけでなく、その立ち位置と、竿の角度と、糸の角度と、オトリの位置や姿勢にぜひ注目して見ていただきたいです。

上田弘幸×小澤剛×瀬田匡志×廣岡昭典
「ガチ」すぎる！　アユ釣り対決をYouTubeつり人チャンネルで生中継！

　5月29日（日）開催、鮎釣り競技会で数々のタイトルを手にしてきたトップトーナメンターたちが頂上決戦を繰り広げる「鮎釣り2022　KING OF KINGS」。

特別協賛／オーナーばり、がまかつ、シマノ、グローブライド
協賛／フィッシング遊、プロショップかつき、水谷つり具、フィッシュパス
協力／大内山川漁業協同組合、三重県内水面漁業協同組合連合会

立ち位置、竿の角度、糸の角度、オトリの位置、すべてに注目！

解説◎鈴木康友（つり人社会長）

　今週末の5月29日（日）、トップトーナメンター４人が真剣勝負をする「鮎釣り2022　KING OF KINGS」がYouTubeつり人チャンネルで生中継されます。

　出場するのは上田弘幸さん、小澤剛さん、瀬田匡志さん、廣岡昭典さん。1対1の組み合わせで午前中に２試合、午後に勝者同士の決勝を行ないます。すべての試合で選手ひとりひとりにカメラが密着し、一挙手一投足をライブで配信するという企画です。

　1対1のアユ釣りの試合は、競技エリアを上流と下流に分けて、試合の前半と後半で場所を入れ替えて釣る形式です。この形式の試合は選手同士の駆け引きが非常に面白い見どころになります。

　試合に臨む選手は、相手がどこを釣ったのか、どこにオトリを入れなかったのかなどをお互いによく見ています。普通は追いのいいアユから釣られていきますが、「あの人があそこにオトリを入れたけど釣れなかった」とか「あそこは釣られてしまったな」とか判断をします。

　そこに、時間とともにアユの追い方が変化してきたりという要素が加わりますから選手はそれも計算に入れて試合を進めていきます。その駆け引きが実に面白いのです。

　出場する選手もすごいメンバーが集まってくれました。

　上田さんはボルダリング引きで一世を風靡して、いまや日本一ではないかと言われている選手。

　小澤さんはメーカーが主催する４大アユ釣り競技会のすべてでいちばん高いところに立った唯一の選手です。

　瀬田さんは流れの強い瀬で大もの釣りを得意とする選手で、ダイワ鮎マスターズでは3回の優勝に加え、11年連続で全国大会に出場。

　廣岡さんは渇水の益田川で行なわれたG杯での優勝経験もある選手で、どんな条件でも対応できる泳がせ釣りの名手です。

　今回の会場は三重県・大内山川。それほど大きな川ではなく、大きな石も少ないので、条件的には廣岡さんに有利なのかなという印象。ボルダリング引きのイメージのある上田さんがどんな技術を見せてくれるのかも非常に興味があります。

　ただ、瀬が強いと言われている瀬田さんも実際には那珂川のような小さな石の川でマスターズのチャンピオンになっていますし、小澤さんも長良川の岩盤のところに入っていって釣ったりと、どんな釣り場でも対応してしまう選手たちですから、誰が勝つか本当に予想がつきません。

　トップレベルのひとたちが真剣勝負をするので最高の技術を見せてくれると思います。

　配信では選手の立ち姿だけでなく、その立ち位置と、竿の角度と、糸の角度と、オトリの位置や姿勢にぜひ注目して見ていただきたいです。

　廣岡さんたちの泳がせ釣りも、ただオトリを泳がせているだけではなくて、竿の角度や糸をどう扱ったらオトリがどう動くのか、ぜんぶねらってやっていることなので、そういうことを総合的に見ていくと非常に参考になると思います。

　オトリを扱う手つきや、そのときの糸の張り具合など、ものすごく細かいところまでぜひ見てください。一般の人とは全く違うので、目から鱗が落ちますよ。

　私も興味津々で配信を見たいと思います。