アクシデントにより絶体絶命のピンチに遭遇し、そこから奇跡的に生還した55名の方々のリアルな体験談を集めた。生死を分けた一瞬の判断を心に刻みたい。
目の前に三途の川 「渡らなかった55人」の生還談
海、山、川で自然を満喫するアウトドアレジャーがブームだ。キャンプ、ハイキング、釣り、海水浴、登山などなど美しい自然は楽しさがいっぱい……であると同時に、実は危険がいっぱいでもある。
わずか数分前まで穏やかな表情で心を癒してくれた自然が牙をむいたとき、人はどんな心情になるのか、その痛みとは、助けを呼ぶには、そしてそんな危険を回避するためには。
本書には生物、自然の脅威、毒、思わぬアクシデントにより絶体絶命のピンチに遭遇し、そこから奇跡的に生還した55名の方々のリアルな体験談を集めた。生死を分けた一瞬の判断を心に刻みたい。
※本書は主に既刊「釣り人のマジで死ぬかと思った体験談1~6」から選りすぐりのエピソードを再録して構成しています。
定価:1,650円(税込)
著者:つり人社書籍編集部 編
出版年度:2023
四六判並製352ページ
目次
危険な生物との死闘編
6 森でサルの群れに囲まれる ◉五十嵐洋
10 川辺でマムシに噛まれる ◉沼野恭久
16 南国のホテルでハブに噛まれる ◉松尾健
20 草むらでブユに局部を刺される ◉赤澤正
25 軒先にぶら下がる巨大な巣からスズメバチが群れで急襲 ◉石津輝幸
30 渓流でスズメバチの群れに刺されまくる ◉春名久雄
37 海岸でイノシシに襲われ、噛まれ、牙で刺される ◉下田直樹
42 川底の泥の中に潜んでいたアカエイに刺される ◉安藤克宏
48 美しいビーチの波打ち際でオニダルマオコゼを踏む ◉仲村渠雄也
53 林道で出会った子連れのツキノワグマに猛スピードで追いかけられる ◉高桑信一
59 ツキノワグマと揉みあいの末、頭ごと齧られ大けが ◉早川輝雄
65 突然目の前に現われた巨大ヒグマと長時間のにらみ合い ◉与作
恐ろしい自然の脅威編
77 磯で雷が落ち全身吹っ飛ばされて失神する ◉大伴渓児
82 磯で雷に打たれて電流が走る ◉浜田忠
88 突然の鉄砲水で増水した川に流される ◉菊池千秋
95 視界ゼロのモヤに包まれ一昼夜漂流する ◉石井昭臣
100 岩盤が崩れて落石が直撃して複雑骨折 ◉石垣尚男
107 大波にさらわれテトラポッドの隙間へ頭から吸い込まれる ◉廣瀬弘幸
112 足場が崩落して大岩もろとも滝壺に! ◉内山顕一
119 真夏の九州で低体温症になり死んでしまいたくなる ◉米山保
食にまつわる危機一髪編
126 毒キノコのツキヨタケにあたる ◉U・T
133 毒キノコのベニテングタケにあたる ◉池田隆信
139 オニカサゴに刺されたのちショウサイフグの毒にもあたる ◉匿名希望
145 釣りたての新鮮なサバを食べてアニサキスに悶絶する ◉匿名希望
148 生きたアニサキスが暴れるよりも怖いアニサキスアレルギー ◉佐藤剛
157 冬の湖上のテントの中でワカサギの天ぷらを食べて一酸化炭素中毒 ◉ぱみこ
160 冬の湖上のテントの中でキムチ鍋を食べて一酸化炭素中毒 ◉佐藤博之
アウトドアでもやっぱり人間が怖い編
167 未明の渓流釣り場で仮眠をしていると殺人犯がやって来た ◉岩田廣隆
172 船長に忘れられて迎えの船が来ず水もない磯に置き去り ◉小路隆志
177 海外のリゾート地でマフィアと対峙する ◉小林龍彦
189 手漕ぎボートで釣りをしていたらノンストップで漁船が激突 ◉丸山剛
194 ボート釣りをしていたら岸から投げ釣りのオモリが頭に直撃 ◉阿部靖広
199 夜の海で入水自殺をする老婆にしがみつかれて船から転落 ◉奥寺正史
206 新車に替えた途端、開くのが当たり前のETCゲートが開かない ◉坂井勇二郎
210 穴の開いたタンクから大量のガソリンが漏れたボートでエンジンに点火 ◉津留崎義孝
思わぬアクシデントで九死に一生編
218 夜の海岸で横波を食らい胸から浸水して逆立ち状態で溺れかける ◉平松慶
224 堤防外向きの消波ブロックから転落して大けが ◉守山毅
230 冬の海に転落して貝とフナムシだらけの壁に4時間以上しがみつく ◉小島潔
236 懸垂下降で宙づりになり滝からの放水が顔面に叩きつける ◉松島秀治
243 安全と思い込んでいた東京湾の釣り船がまさかの沈没 ◉匿名希望
250 滝を登る最中に掴んだ草木が抜けて20m下の岩に叩きつけられる ◉早川輝雄
255 ルアーのハリが指の爪の付け根に貫通したまま大ナマズが大暴れ ◉嶋田仁正
260 全体重を掛けた岩の出っ張りが突如崩れ、後頭部から真っ逆さまに磯へ転落 ◉橋本陽一郎
265 突然のダム放水で増水した川に流される ◉松尾芳則
272 大波に飲まれ真冬の磯から海中に転落して漂流 ◉平井幹二
282 魚が外れた瞬間に釣りバリが目に刺さる ◉塩月政範
291 高さ30mの急斜面から振り向きざまに滑落 ◉下田香津矢
296 波を乗り越えたボートの落差の衝撃で手首を骨折 ◉伊藤博昭
302 元旦の湖でボートから落水して心臓が痙攣 ◉荻野貴生
307 断崖絶壁からの下降中に滑落する ◉小池卓
314 結氷した湖から転落し這い上がれなくなる ◉横山誠
322 クマを撃退するはずの熊スプレーを誤って自分に顔射 ◉田村英俊
328 釣りザオが電線に触れて全身大やけど ◉細堀喜一郎
336 高圧電線にオモリが触れ全身から火花を立てて失神 ◉金井恒晴
342 行先も告げず春の単独渓流釣りで滑落、骨盤骨折で身動きとれず。
激痛・雨・冷え・獣の恐怖に耐えた3日間 ◉ぴちこ