冬は脂が乗って魚が美味しい季節だ。手堅くゲットするならば、 船に乗って沖に出よう。乗合船デビューの第一歩を踏み出す手引きをご紹介!
美味しいを釣ろう!船釣りのススメ
写真と文◎編集部
この記事は月刊つり人2022年2月号の記事を再編集しています
冬は脂が乗って魚が美味しい季節だ。手堅くゲットするならば、
船に乗って沖に出よう。乗合船デビューの第一歩を踏み出す手引きをご紹介!
この記事は絶賛発売中の「月刊つり人2022年2月号」に掲載されています
ステップ3 出船いざ実釣!
この日の釣り場は木更津沖。出船して40分ほどで到着した。釣り場に着くと、タナ(魚の泳層)を船長が教えてくれる。この日のタナは底からおよそ2m。アジ釣りは、タナに仕掛けを合わせることが重要だ。
釣り方を教えてくれた、仲乗りの中村忍さん。わからないことがあったら船長や仲乗りさんに聞こう
乗合船には船長のほかに、釣りの補助をしてくれる仲乗りさんが乗っていることが多い。今回仲乗りの中村忍さんに釣り方を教わった。仕掛けは寄せエサを使った2本バリ仕掛け。ビシに寄せエサ(船宿が用意してくれるイワシミンチ)を入れて、付けエサには配られたイソメを付ける。寄せエサで誘い、付けエサで食わせる仕掛けだ。
受付料金には船宿特製の仕掛けが1組付いてくる(写真は2 人分)。船上では仕掛けを200 円で買い足すことができた
穂先を下げてリールのクラッチを切り、イトを出して仕掛けを沈めていく。イトが出なくなったら仕掛けが着底した合図。ゆっくりリールを巻いてイトフケを取る。仕掛けの重みを感じたところでストップ。仕掛けは底に着いて、イトは張っている状態を作る。リールを巻きすぎると、仕掛けが底から浮いてしまい、この後タナを取りづらくなるので要注意。
リールを巻いて仕掛けを底から上げていく。借りたリールはひと巻きで約50cmとのことなので、4回巻いてタナの2m付近に到着だ。仕掛けがタナに到着したらサオ先を20〜30cmほど小さくシャクって止める。寄せエサがぶわっとビシから煙幕を立てながら拡散されていく様子を想像していると「クンクン」というアタリ。アタリが出たら、そのまま少し待ってしっかりと食わせる。アジの口周りはとても柔らかいので、強引に巻き取るのはバラシのもと。静かに一定の速度で巻き上げよう。
取り込みのコツは慌てないこと。海面にビシが上がってきたら、サオを置いてビシをつかむ。ビシをコマセカゴに置いてから、仕掛けを手繰ろう。
アタリが出ないときは、仕掛けがタナに合っていない可能性が考えられる。仕掛けのタナを上げたり下げたりしてタナを探ろう。また、仕掛けは入れっぱなしにせず、絡んでいないか、寄せエサや付けエサはなくなっていないかなど、回収してこまめにチェックすることが釣果につながる。
教えてもらったエサの付け方は2 種類。右は一般的な付け方でエサのタラシを短めに。左はハリスまでこき上げてハリのミミで止める方法。エサが取れづらくなり、手返しがよくなる
寄せエサはビシの6 ~ 7 分目くらいにしておくとよい。目いっぱいに詰め込むと網目に詰まり、寄せエサが拡散しづらくなる
楽しい船釣り
釣り方を教えてもらった編集部員クロハも無事アジをゲット!しかしこの後、船酔いでダウンする
クロハがダウンするなか、次々とアジを釣りあげていく編集部員ナガシマ。社内での呼び名は「釣果製造機」
会社の仲間で乗っていた寺澤さん、ゆうさん、小川さん。普段は海釣り公園で釣りを楽しむ3 人がこの日、船釣りデビューを飾った
この日のサオ頭は東京都の日下さん。軽快にアジを釣っていく。釣果はなんと155 尾!
隣で釣りをした川崎市の山田さん。酔い止めをいただき大変お世話になりました
つり幸
●住所:神奈川県川崎市川崎区池上町9-12
●予約電話:044・266・3189
LTアジの乗合船は周年営業。午前船は6:50出船、12:00頃帰宿。午後船は12:30出船、17:00頃帰宿。料金はどちらも6500円でエサ(アオイソメ)、氷1個、仕掛け1セット付き。毎週木曜定休(祝日の場合は営業)