早出川の源流は、本流の割岩沢と、ほぼ同じ水量の今早出沢に二分される。定番のアプローチは一ノ岐越えで、今早出沢の中流に降りる。そのため、そこを起点に今早出沢のガンガラシバナまで往復するか、あるいは下流に下って本流割岩沢に入り、滝の後退現象といわれる奇観「ジッピ」まで釣り上るかの選択をしなくてはならない。
絶景ガンガラシバナが待つ
写真と文◎高桑信一
この記事の内容
◆関連動画
無垢なイワナが躍動
早出川の源流は、本流の割岩沢と、ほぼ同じ水量の今早出沢に二分される。定番のアプローチは一ノ岐越えで、今早出沢の中流に降りる。そのため、そこを起点に今早出沢のガンガラシバナまで往復するか、あるいは下流に下って本流割岩沢に入り、滝の後退現象といわれる奇観「ジッピ」まで釣り上るかの選択をしなくてはならない。
一ノ岐越えは荒廃していて、道を捜すのは不可能に近い。下部は巻き道が使えるが、以降は積極的に水線を遡りたい。滝場を越えて平坦になると、左に小沢が入るので、これを伝うとロープが現われ、急登の末に尾根に出る。下りは道が使えて、苦労せずに今早出沢に降りられる。出合の左上の台地にテント場がある。
今早出沢を釣るのなら、ここが起点になる。翌日は軽装で源流に向かうが、特に難しくはなく、横滝を巻けば、壮大な岩壁を割って落ちる「ガンガラシバナの大滝」は近い。
本流は二重滝、坊主ヘツリを経て二俣の今出に出てから割岩沢に入り、泳ぎの連続で夕沢に着くと出合の対岸の台地に素敵なテント場がある。たっぷり1日の行程だ。
2日目は釣り三昧になるが、瓢箪淵を越えてジッピが見られれば御の字というところだろう。
圧巻のガンガラシバナ
●管轄漁協:阿賀野川漁連(TEL 0254・99・5105)
※この記事は月刊『つり人』2018年4月号に掲載したものを再編集しています。情報は掲載時のものです。解禁日・入漁料等は管轄漁協にご確認ください
渓流のポイントガイドブックの決定版
『「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場』
令和版が発売になりました!!
・首都圏「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
・岐阜・愛知「いい川」渓流アマゴ・イワナ釣り場
・岩手・秋田「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
・山形・新潟「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
・栃木・群馬「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場
・長野「いい川」渓流ヤマメ・イワナ釣り場