夏瀬温泉のそばの駐車場に車を停め、吊り橋を渡って対岸の道を上流に歩き、穏やかな堀内沢に入って3時間もソ行すれば二俣に着く。ただし、これには釣りの時間は含まれない。中流の朝日沢にもイワナはいる。
和賀山塊を代表する渓
写真と文◎高桑信一
この記事の内容
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待ち受ける連爆帯
堀内沢は上流で八龍沢とマンダノ沢に二分するが、釣りの対象はマンダノ沢だ。語源はシナノキの地方名である「マダ」からくる。
夏瀬温泉のそばの駐車場に車を停め、吊り橋を渡って対岸の道を上流に歩き、穏やかな堀内沢に入って3時間もソ行すれば二俣に着く。ただし、これには釣りの時間は含まれない。中流の朝日沢にもイワナはいる。
押しが強い流れに難儀する個所も多い
二俣手前のオイノ沢出合に快適なテント場がある。オイノ沢を少し入ると右岸にマタギ小屋が建っているが、荒れていて使えない。オイノ沢も型は小さいがイワナが棲む。このテント場をベースにして、マンダノ沢を蛇体淵まで釣れば、2泊の釣り旅を満喫できる。
魚止を極めたければ移動の沢旅になる。蛇体淵までのマンダノ沢は連瀑帯で、登攀に苦労する。以前は右岸に高巻き道があったが、近年は捜すのも難しいほど荒れている。その場合は沢通しになるが簡単ではなく、ソ行に専念したい。
蛇体淵でも泊まれるが、上・下天狗沢の出合に小さなテント場がある。そこに泊まれば、魚止の探訪が可能だ。3日目は左の上天狗沢を詰め、小1時間の藪漕ぎの末に羽後朝日岳に立つ。下降のルートは部名垂沢にとる。朝にテント場を発っても、車に着くのは午後の遅い時間になるだろう。
妖艶な雰囲気を醸し出している蛇体淵
上天狗沢を詰め上げて朝日岳に登るのが美しいライン
●管轄漁協:角館漁協(TEL 0187・55・4877)
※この記事は月刊『つり人』2018年4月号に掲載したものを再編集しています。情報は掲載時のものです。解禁日・入漁料等は管轄漁協にご確認ください
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