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編集部2019年11月1日

日米のバスを狂わせたエスケープツイン

Basser バス釣り 米国バストーナメント

9名の日本人選手がボーターとしてフル参戦し、大きな注目を集めた2019年B.A.S.S.セントラルオープン。 ここでは、日本人選手が決勝に進出した際のメインルアーを公開。なぜ、そしてどのようにこれらのルアーを使ったかがわかれば、日本のフィールドにも生かせるヒントがあるはずだ。

セントラルオープン・ファイナリストを支えたルアーたち/伊藤巧/第4戦グランドレイク10位入賞

Basser編集部=写真と文

 9名の日本人選手がボーターとしてフル参戦し、大きな注目を集めた2019年B.A.S.S.セントラルオープン。その結果は、全試合で日本人が決勝(競技2日目終了時点の上位12名まで)に進出と、日本のみならずアメリカでも大きなインパクトを残したシーズンとなった。
 ここでは、日本人選手が決勝に進出した際のメインルアーを公開。なぜ、そしてどのようにこれらのルアーを使ったかがわかれば、日本のフィールドにも生かせるヒントがあるはずだ。



エスケープツイン(ノリーズ)+フェロモンチェリー8.8g(グゥーバー)+インフィニ#3/0(リューギ)
伊藤「水中のオダなどを探るのに使いました。本来、フェロモンチェリーにインフィニが装着されたモデルはないのですが、ノリーズプロスタッフの荻野さん(チェリーリグの開発者)が特別に作ってくれました。

 昔利根川でよく使っていた6.5inカットテールの反応がよかったので、それにあやかって利根川でよく釣れるチェリーリグを試すと、これが大当たり。チェリーリグは根掛からないしボトムの感知能力も高いし、着水したところからバーチカルに落ちる。何より回収時のエスケープツインの抵抗感が一番強いんです。それはつまりワーム本体にしっかりと水が当たっていて、ツインのもっとも釣れるアクションを引き出してくれているということなんです。

 ツインの縦パドルの水押しとメリハリの利いたアクションはアメリカのバスをめっちゃ狂わせます。日本では強めのホッグワームという位置づけかもしれませんが、アメリカではかなりフィネスな釣れ釣れワームという感覚です」

フラチャット1/2ozレディーバランス(ともにノリーズ)
 2日目、ジグでカバーを撃っていた伊藤選手には反応がないなか、バックシートのコアングラーがチャターで3連発。「チャター釣れるから、君も使ってみなヨ」とアドバイスされ、納得いかないまま投げると伊藤選手も連発。

伊藤「ルアーの差でここまで違いが出るのかと、反省した試合でもありました。状況的にバスの活性が上がっていたので、フラチャット1/2ozを使用しました。もともと波動が強めのチャターですが、1/2ozモデルはひと回り大きいパワーブレードがついているので、とくにアピールが強いです。ザリガニを意識してボトムで砂煙を立てながら引きました」

コンツアージグ3/8oz(デプス)+エスケープツイン(ノリーズ)
伊藤「カバー撃ちとジグストで使用しました。コンツアージグはカバーも撃てて、ジグストもできて、フックも大きくて……もう完成度高すぎてやばいです! とくにエスケープツインと合わせると、ミドスト時に縦パドルが上下に水を押してかなり釣れます。このアクションは、ツメが分厚くて重さがあり、なおかつボディーがくびれているツインならではです」

6.5inカットテールワーム(ゲーリーインターナショナル)+ヘビーガードタリズマン#2/0(リューギ)+ネイルシンカー2.3~4.4g
伊藤「バスの動きとか差しかたが、ちょうど10年くらい前の利根川に似ているなと感じ、そのときお世話になっていた6.5inカットテールのネコリグを使いました。

 使ったスポットも、利根川の水中堤防にイメージが近い砂の岬。その先端などにドリフト気味に落としていくとバイトが出ました。ただ、ふわふわ感というよりはイメージしたところにしっかり入れることが大事だったので、ネイルシンカーは2.3g。風やカレントがあったら4.4gまで重くしました。アクションは連続シェイクで、止めずに動かし続けることがキーでした」

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伊藤巧のB.A.S.S.挑戦記:第6回 不眠からのエリート昇格! グランドレイク戦の試合展開詳報  



Basser2019年12月号 10月26日発売! 001_335
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 今号では、日本人選手たちが目覚ましい活躍を見せた2019年B.A.S.S.セントラルオープンを振り返り、彼らの戦いぶりや来期への展望などをまとめています。

 すでにB.A.S.S.オープンに出場していた加藤誠司さん、伊豫部健さん、木村建太さん、松下雅幸さんに、今年がルーキーイヤーの伊藤巧さん、青木大介さん、北大祐さん、片岡壮士さん、北嶋一輝さんを加えた9名の日本人参戦は史上最多。それぞれ環境も立場も違う日本選手たちは、何のために海を渡り、そこで何を見て、何を感じたのか。参戦初年度でエリート昇格を果たした伊藤巧さんの躍進の理由や、これから待ち構えている試練、師匠である田辺哲男さんから託された言葉などに迫ります。

 また、クライマックスを迎えた国内の主要トーナメントレポートも充実。JB TOP50では超新星・藤田京弥さん、TBCでは利根川の帝王・沖田護さんの最終戦に編集スタッフが密着取材。彼らの圧倒的な強さの秘密や、年間タイトル獲得に至る激戦の模様をお届けします。










2019/11/01

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