沖の釣りを得意とする斎藤選手。プラでは浚渫跡の釣りがなかなか機能せず、試合当日はシャローと沖のストラクチャーを半々で見ていくプランを立てました。浚渫跡では7gライトキャロを投入し、キロフィッシュを釣りあげます。
水温低下の園部川でキャッチした貴重なキロアップ
「ニンジャ」でおなじみの千藤卓選手。THE WILD CARD霞ヶ浦戦では、園部川をメインエリアに釣りを組み立てました。12時を過ぎてからバイトラッシュが起き、キロアップのナイスフィッシュをキャッチ。 「水温は22℃で、前日より5℃も下がっていた。時間が経ち、水温にようやく魚が馴染んだタイミングでのバイトラッシュだったのではないか」とウエイイン後のインタビューで話しています。
千藤選手の当日の釣りはコチラ↓↓↓ 大会結果はコチラからどうぞ
「前日よりも水温が5℃下がっていた」
千藤卓ワイルドカードフットステップ
出船前、兄センドウアキラより差し入れのサプリメント
5:35 ランチング
「これから勝負モードのダークサイドなオレに入ります!」
村川選手・江尻選手と談笑。
スタート前のコメント
「すごく冷静です、今は。この中で一番自分が輝いている!背負っているものが違いますからね!がんばりましょう!みんなのために」
5:45 5番フライトでスタート
フルスロットルで本湖を北上。途中、後続のボートの動向を気にしながらも一度もアクセルを緩めることなく最短コースでねらいのスポットを目指す。
6:10 園部川河口到着
6:15川をデッドスローで遡上
「編集部の人来てますね。スタート前に、ここに入れたら優勝できるって言ったから……(笑)」
6:26 スタートフィッシング
上流に向けて流していく
6:27 「こんだけ曇るとカバーが弱くなるかも」
直リグで橋脚、カバーを撃っていく。
野良ネズミ、デスアダーノーシンカーなどをローテーション
6:36 ノーシンカーをセットした竿を手に
「この竿で勝ちたいんです。震災で亡くなった後輩の形見なんですよ。キャストもビシバシに決まるんです」
6:45 「水温が上流にいくほど下がっていきますね。もう2度も下がった……」
6:54 小雨がぱらつく
7:09 「水温が3度下がった…」編集部としばし併走
7:20 スキッピングでカバーの中をさらに丁寧に探る。ノーシンカーをデスアダーからファットイカにチェンジ。4インチグラブのグラビンバズも織り交ぜて川を遡上
センドウ選手、園部川のアシをグラビンバズで引いています!#バサクラワイルドカード2022 pic.twitter.com/mlHzOQT7TR
— Basser編集部 (@Basser_editor) August 25, 2022
7:33 編集部の人に「ごめん、シャッターチャンスがなくて……」
7:36 ミスバイト「アタリがちっちゃいです。ニゴイかもしれないですけど」
7:40 「上流行くほどどんどん水温下がってる。23℃まで落ちました」
7:56 水温低下とローライトコンディションというプラからの状況変化に戸惑いながらも
「ゼロかもしれないけどこのエリアでやり切ります。揃ったら勝てます」
「それにしても何でこんなに水温下がるかな……」
8:08 スピナーベイトにチェンジ「水位が下がってきている……」
橋脚にノーシンカーを落としながら「水温ついに22℃台、訳わかんない……」
8:22「園部川は流域が長いので上流の天気の影響なんかも出やすい。今日はよく流れている。」
8:45 オーバーハング下を攻めながら「これだけの一級スポットで釣れなかったら、いろんなこと考え直したくなりますね……(笑)」
8:48「前日はシャローに鯉やニゴイがいっぱいいたけど、いなくなった。ネガティブな水が入ったのか?でもまだこのエリアに期待したいんです。全部がいなくなるわけは無いです」
8:51 スピナーベイトにチェンジして「流れの真ん中を回遊している奴もいるので」
8:55 岸辺に目をこらして「石の切れ目でした。バスに見えた」
8:58 「バスの好きな竹エリアに来ましたよ。竹が生えてるところは根が張って地盤が固まるし、水中に根が出てるとエビも付きやすいですからね」
9:04 「この水門で釣れなかったらもうないかもしれない・・というくらいのハイポテンシャルなポイントです」
しかしながらノーバイト
9:06 「一昨日見たときは鯉だらけやったけど今日はそれもいない。魚がいなくなる要素って何だろう。」
9:22 空を見上げ「日が出て欲しい」
9:24 さらに上流に進み「プラの時よりも浅くなった。嫌な濁りも出てます……」
9:27 水門の奥にノーシンカーをスキッピングで入れながら
「普通ならこれで一撃なんですけどね。こりゃあかん」
9:32 川を折り返し始める。下りながらスピナーベイトで探る。
9:38 常に岸際を目視でもチェックしながら丁寧にルアーを入れていく。
「子バス発見しました。小さいのがいるということは大きいのも残ってるはず。水温低下や濁りが嫌なら真っ先に小さい個体からいなくなる」
「俄然勇気が湧いてきたからなんか食います」
食事を済ませ「落ち着いてリグりなおします」
10:28 風が吹き始める「これは雨が降るな……。他のエリアで400gくらいの魚取りに行っても意味ないのでここでやりきります」
ネコリグと野良ネズミをローテーション
10:50 「今ボイルしてましたね」
10:55 その少し下流でファーストフィッシュ。ヒットルアーはネコリグ。
1本目 推定300g
「ねらっているサカナはこの5倍のウェイトなんですけどね……。何かが変わったようですがやり切ります」
11:19 ミスバイト
12:01 「空の色が変わってきましたね……」
12:04 カバー下に入れた直リグに、1.5㎏ほどのキャットフィッシュ。「このウェイトのバスが必要なんですよ……」
12:15 2本目、推定1300gをキャッチ。ヒットルアーはファットイカ・ノーシンカー。
「亡き後輩の竿で来ました!コレを待ってた!」
12:27 再開2投目でバイト。が、惜しくもフッキングミス。
「もっと飲み込ませないと駄目だった……」
12:29 対岸に打ち直し、1投目でまたバイト。今度はしっかり送り込むが……
「食ったけど、すぐに放した」
20mほどの同じエリアでバイトが連発。
12:45 100mほど下った後、再び上流へ向けて移動
「さっきのポイントに戻ります。帰着を考えると、やれて、あと10分。さっき3キャストで2バイトあったからね。1500以上をあと2本取ったら勝てるかも!?行けるぞ!!」
12:59 帰着時間を考え本湖へ移動開始。
「やりきりました。いやー、勝てた試合でしたね。ほんの少しかみ合わなかった。みなさんにはリアルタイムで見てもらえてないからアレですけど、最後のバイト連発は燃えましたね。あれを全部とれたら……」
13:35 少し早めに戻ってこれたので、妙岐の杭をノーシンカーで撃つ。
「あと少しやれる。神様は見捨ててない。まだまだ諦めませんよ!」
13:42 洲ノ野原のシャローをジカリグで撃つ。
「最後まで諦めない。5分あれば2匹は釣れる!」
13:50 ストップフィッシング
使用タックル
①高比重ノーシンカー用
●ロッド:6フィート6インチ・Hパワーベイトロッド
●リール:ハイギア・ベイトリール
●ライン:フロロカーボン16lb
●ルアー:ファットイカ、デスアダー6インチ
●フック:オフセットフック#5/0
②5gチェリーリグ用
●ロッド:6フィート10インチ・MHパワーベイトロッド
●リール:ハイギア・ベイトリール
●ライン:フロロカーボン14lb
●ルアー:ダブルモーション+5g・フェロモンチェリー
③5gジカリグ用
●ロッド:7フィート・MHパワーベイトロッド
●リール:ハイギア・ベイトリール
●ライン:フロロカーボン14lb
●ルアー:ブレーバー5.7インチ+5gジカリグ
④1.8gネコリグ用
●ロッド:7フィート3インチ・Mパワーベイトロッド
●リール:ハイギア・ベイトリール
●ライン:フロロカーボン10lb
●ルアー:フラッシュストレート5.8+1.8gネコリグ
●フック:カバーコンタクト・フック#1/0
⑤グラビンバズ&野良ネズミ用
●ロッド:6フィート3インチ・Lパワースピニングロッド
●リール:2500番ハイギア・スピニングリール
●ライン:PE1号
●ルアー:4インチグラブ、野良ネズミ
●フック:オフセットフック#1
千藤 卓(せんどう・たかし)
THE WILD CARDを2度経験している「ニンジャ」
●推薦:North Wave
●年齢:47
●得意な釣り
サイトフィッシングとシャローゲーム。
●8月末~9月の霞ヶ浦でのおすすめルアーや釣り方
朝夕はトップ。 日中はエビのいる場所を意識して、ネコリグやスモラバ、高比重ノーシンカーなどで狙う。 台風や大雨で増水したら、シャローでスピナーベイト。
●主な戦歴
2015 JAPAN B.A.S.S. NATION EASTERN DIVISION 第2戦 桧原湖 3位
2015 JAPAN B.A.S.S. NATION EASTERN/WESTEERN DIVISION 第3戦 芦ノ湖 準優勝
2016 JAPAN B.A.S.S. NATION EASTERN DIVISION 第1戦 新利根川 準優勝
2017 JAPAN B.A.S.S. NATION EASTERN DIVISION 第2戦 山中湖 準優勝
2017 JAPAN B.A.S.S. NATION EASTERN DIVISION 第3戦 桧原湖 優勝
2018 JAPAN B.A.S.S. NATION EASTERN DIVISION 第2戦 野尻湖 準優勝
Basser本誌連載でも人気の「ニンジャ」。これまでTHE WILD CARDに2度出場している。2018年の霞ヶ浦戦では16位と苦戦したが、2019年の七色貯水池戦では5位でフィニッシュ。バサクラ出場の夢を掴むべく3度目のTHE WILD CARDに挑む。
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