関東でエギングを楽しむなら、定番の伊豆半島。まだ時期としては早いが、今季はどうかようすを探るべくナガシマが西伊豆へ秋イカ調査に出向いた。雨が混じる一日、モンベルの海釣り用レインウエアとスパイクシューズで快適に地磯を巡った顛末をお届けする。

写真と文◎月刊つり人編集部
1946年創刊の雑誌「月刊つり人」を始め、数々の釣りに関するコンテンツを作成してきたつり人社の編集部。
目次
雨の西伊豆へ秋イカ調査。堤防が釣り禁止でも地磯ならエギングできる
関東のアングラーに人気のエギングフィールドのひとつが伊豆半島。今年の秋イカシーズンは期待できるのか気になった編集部ナガシマが向かったのは西伊豆だ。堤防や漁港は釣り禁止となっている場所も多い伊豆半島だが、地磯やゴロタ浜でもエギングは成立する。訪れたのは、HONDA釣り倶楽部での撮影以来、たびたび足を運び、毎年イカを釣っているポイントだ。
車を走らせたこの日は、秋雨前線が活発な9月上旬の中で唯一曇り優勢の日だった。とはいえ向かう道中は雨がフロントガラスを叩いている。それでも今回はモンベルのシーアングラーレインジャケット&レインパンツがあるので天気の心配は無用である。本製品は登山用レインウエアで培ったノウハウを生かし、開発された海釣り用レインウエアで、雨混じりの天候でもレインウエア内がビショビショになるようなストレスもなくランガンできるからだ。
ただし、ご存じの通りアオリイカは真水を嫌う。連日の雨により水潮気味になっているはずだし、時期もまだ早い。快適に釣りを楽しむための装備は万全だが、イカが釣れるかは別問題である。
八木沢港西側のゴロタ浜は北東風が強く、釣れたのはエソ
朝、最初に入ったのは八木沢港西側のゴロタ浜。車から降りると思いのほか強い北東の風が吹きつけていた。3号のエギからスタートしてみる。シャローなのでイカがいればすぐ反応するはずだが、風がラインを煽り、フォール中のエギも流されていく。それでもゴゴンと乱暴なアタリが数回あり、エギをチェックすると布が破れていた。
以前ここではエギにアカハタが食ってきて運よく釣れたことがあったので、期待してワームに替えてみると、1投目の着底前にヒット。しかし、上がってきたのはエソだった。少し移動して堤防が風よけになるポジションでもサオをだしてみたが、操作が快適になっただけで食ってくるのはエソばかり。風と雨に「ここはやめておけ」と言われている気がして、潔く地磯へ移動を決めた。
アカハタ用タックル ロッド:ロックフィッシュ用9フィート10インチHクラス/リール:3000番ハイギア/ライン:PE1号/リーダー:フロロカーボン5号
黒崎の磯でエギと同じサイズのアオリイカの群れを見つける
地磯の候補はいくつかあったが、週末とあって主だったポイントはどこも車が停まっている。南下を続け、空いていたのが黒崎の磯。ここも過去に秋イカの実績があるポイントだ。
磯歩きにはフェルトスパイクシューズが必須
滑りやすい磯を歩くにはスパイクシューズが必須。この日はシーアングラーフェルトスパイクシューズ(モンベル)を履いた。このシューズは、靴ひもを締める手順が少なく簡単なコードロック仕様。同じ仕様のサワークライマーを渓流釣りで愛用しているが、足首のレースカバーで余ったコードを仕舞えるので藪や岩にコードが引っ掛かったりほどける心配がないのがとてもよい。フェルトスパイクのソールはどんな地形でもそつなくグリップしてくれる汎用性の高さが強みだ。ただし、伊豆の地磯は磯までの道のりで森の中を歩くことが多く、落ち葉やぬかるんだ泥では滑りやすいので要注意。
カラーを替えても反応なし。アカハタとの二刀流へ
森の中を通る小道を抜けて磯に降りると、潮色はゴロタ浜よりずっと澄んでいてよさそうに見える。さっそくエギを投げてサラシの払い出しや磯際を探るが、付いてくる影はない。カラーをピンクからグリーンにしても反応は変わらず。
だが目を凝らすと、投げているエギとほぼ同じサイズのイカが数ハイ、群れているのが見えた。ねらうにはあまりに気の毒なサイズだったので、アカハタねらいにシフトしつつ、お手頃サイズが回遊してくるのを待つことにした。西伊豆は、アオリイカをねらえる磯場でアカハタも期待できる場所が多い。二刀流で構えれば、たとえイカが小さくて(いなくて)も手持ち無沙汰にはならないのである。
直リグのシャッドテールでアカハタが10尾近く
PE1号+フロロカーボンリーダー5号のアカハタタックルに持ち替え、直リグにシャッドテールをセット。足もとからドン深の地形なので、磯に沿わせて斜めに投げ、フリーフォールで一気に底まで送り込んでからボトム付近をリフトアンドフォール。するとすぐにゴツッというアタリが来た。すかさず合わせて根に潜られないようグリグリと巻き上げると、浮いてきたのは赤い魚体。抜き上げると30cm弱のアカハタだった。
その後もトレースコースを少し変えるだけで次々バイトがあり、気付けば10尾近くランディング。エギングとハタという地磯二刀流の面目躍如となった。時折思い出したようにエギングタックルに戻してシャクってみたが、エギに興味を示すイカは最後まで現われなかった。
浮島海岸でこの日一番のイカ
15時を回り、夕マヅメまで粘るか迷ったが、気になっていたもう一ヵ所、浮島海岸へ移動。磯が隣接し、湾内はゴロタ浜で穏やかな地形の場所だ。秋イカの雰囲気が濃厚だったが、まだ海水浴シーズンとあって駐車場前の海岸にはSUPを楽しむ先客グループがいた。ダメもとで台風の影響で立ち始めたウネリが当たるほうでサオをだしてみると、この日一番大きいイカが追ってきた。とはいえエギよりひと回り大きい程度の、コロッケサイズ。それでも、季節が進めばここも充分に期待できそうだ。
仔イカとベイトは確認。西伊豆は二刀流の準備を
この日巡ったポイントのほとんどで、仔イカとベイトフィッシュの群れを確認できた。このまま順調に育てば、10月以降は本格的なシーズンインが期待できるのではないだろうか。今回は秋イカ調査ではあったものの、ハタ用タックルを忍ばせておいたおかげで、地磯ランガンは充分に楽しめた。西伊豆でエギングをするなら、二刀流の準備をおすすめしたい。
モンベル シーアングラー レインジャケット&レインパンツ
防波堤、磯、釣り船といったさまざまな海釣りのフィールドで使えるレインウエア。耐久性の高い防水透湿性素材を使用し、暗い時間帯に釣りをする際の安全を考慮して各所に反射素材を配置している。ダブルカフ仕様で、内側はクリマプレン®カフで水の浸入を防ぎ、外側はアルパインカフで手首のフィット感を調整可能。ハンドポケットは膨張式ライフジャケットに干渉しづらい位置に設定されている。寒い季節には内側にウエアを着込めるように、身幅にゆとりのあるシルエットとなっている。
レインパンツは裾のジッパーで脱ぎ履きしやすい
レインパンツも同様の防水透湿性素材を使用し、ウエストは小物類をぶら下げられるループ付き。裾のジッパーを開閉することで長靴も履きやすくなっている。暗い時間帯に行動する際の安全を考慮して、裾には反射素材を配置。こちらも厚手のパンツを着込めるように、身幅にゆとりのあるシルエット。
素材・重量・価格
・素材:ドライテック2レイヤー。表地は70デニール・ナイロン・タフタ(ポルカテックス®加工)
・重量:レインジャケット326g、レインパンツ204g
・カラー:ジャケットはネイビー、レッド、レインパンツはネイビーのみ
・サイズ:XS、S、M、L、XL(男女兼用)
・価格:レインジャケット1万9800円(税込)、レインパンツ9600円(税込)
※このページは『つり人 2026年11月号』に掲載した記事を再編集したものです。



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