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North Angler's厳選記事

北海道での釣りを満喫するための専門情報誌『ノースアングラーズ』より、厳選した記事・動画をお届けします!

北海道・渡島エリア 穴撃ちでねらうアイナメ

編集部 2022年2月10日

2月、外気温は常に氷点下。海水温は急激に下がり、アイナメの活性もかなり低くなる。一年を通じて最も釣るのが難しい時期だろう。それでも丁寧に障害物の奥にアプローチし、適切なねらい方をすれば、応えてくれる魚は少なからずいる。この時季にしか得られない感動もある。今回は福島漁港を舞台に冬のアイナメの釣り方を紹介したい。

リポート=石澤卓(七飯町)

 地元アングラーが旬の釣りをリポート。ターゲットの横顔、適合タックル、実績メソッド、そして有望ポイントを紹介していただく。さぁ、早春のフィールドに飛び出し、最高の一尾をゲットしよう!

厳寒期も港へGO

 2月、外気温は常に氷点下。海水温は急激に下がり、アイナメの活性もかなり低くなる。一年を通じて最も釣るのが難しい時期だろう。それでも丁寧に障害物の奥にアプローチし、適切なねらい方をすれば、応えてくれる魚は少ないながらいる。この時季にしか得られない感動もある。今回は福島漁港を舞台に冬のアイナメの釣り方を紹介したい。

タックル&タクティクス

 釣り方は根固めブロック、または被覆ブロックの穴撃ちがメイン。私の愛用ロッドは6フィート11インチ、ミディアムヘビーアクションのバス用ベイト。リールは手返しのよいハイギアタイプ。ラインはフロロカーボン12~14ポンド。


 ワームは2インチ前後の甲殻類系、スティック系(ピンテール)の他、デカい魚にアピールすべく3~3.6インチのシャッド系も用意している。冬は水質が比較的クリアなので、カラーはナチュラル系を多用するが、水深や光量、潮の濁りを見てチャートリュース、またはラメ入りも使う。テキサスリグのシンカーは7~14g。


 穴撃ちの場合、最初はボトムにある根固めブロック、被覆ブロックの上でリフト&フォールし、ブロックの穴を探す。穴に落ちたら小刻みなリフト&フォール、ステイなどのアクションを入れて反応を待つ。シャッド系ワームは横に倒れたときにヒットすることが多い。アタリがなければ次の穴へとテンポよく探る。


 魚がヒットしたらすぐに穴から引きずり出したくなるが、強引すぎるとラインブレイクしたり、潜られて動かなくなったりする。潜られてしまったら、ラインを張らず緩めずの状態でキープ。タイミングを見計らって引っ張り、出てくるようなら急いで巻く。


 穴撃ちで反応がなければ、潮の当たらない消波ブロック、ゴロタ石の隙間などをねらってみたい。冬のアイナメは目の前に落ちてくるエサしか捕食しないことも多々。キャストする場所が重要だ。

フィールド&アドバイス

 オススメのポイントは東防波堤の北側先端付近の港内側。海底のあちこちに根固めブロックや被覆ブロックがあり、それらの穴にはコンディションのよいアイナメが潜んでいる。冬でも50cmクラスの実績がある。


 漁港施設前から右手に進んだ先の船揚場までの旧港区オープンエリアは、沖に築かれている新港区より魚影が濃い。広範囲にキャストし、沈み根や捨て石周りを探りたい。


 東防波堤の南側先端は、ハイシーズンになると船道への遠投でビッグワンがねらえる。冬も元気な魚が入っているかもしれない。ただ、先端は潮が速いことがあり、根掛かりに注意が必要。


 フェリーターミナル付近の岸壁周りは海底のあちこちに捨て石があり、アイナメだけでなくクロソイやホッケも釣れる。

この記事は『North Angler's』2022年3・4月合併号に掲載されているものを再編集して公開しています。

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北海道・渡島エリア ヒットレンジをつかめば連発必至!?ニシンのサビキ釣り

編集部 2022年2月10日

一時は水揚げが激減していたニシン。乱獲、温暖化、環境悪化など、その要因はいくつか挙げられるが、北海道の歴史を彩った魚だけに、海岸で姿を見られない時期はとても寂しかった。しかし近年、関係者による稚魚の放流などにより資源量が復活傾向。今回は函館港のニシン釣りを紹介したい。

リポート=佐々木元史(函館市)

 地元アングラーが旬の釣りをリポート。ターゲットの横顔、適合タックル、実績メソッド、そして有望ポイントを紹介していただく。さぁ、早春のフィールドに飛び出し、最高の一尾をゲットしよう!

復活

 一時は水揚げが激減していたニシン。乱獲、温暖化、環境悪化など、その要因はいくつか挙げられるが、北海道の歴史を彩った魚だけに、海岸で姿を見られない時期はとても寂しかった。しかし近年、関係者による稚魚の放流などにより資源量が復活傾向。空の雲が落ちたような、海が白一色になる大きな群来もしばしば確認されるようになり、かつてのにぎわいが少しずつ戻ってきているのはうれしい限り。


 我々道南の釣り人も、復活したニシンの恩恵にあずかるようになって久しい。気になる今年の動向だが、幸いにも接岸してくれている。今回は函館港のニシン釣りを紹介したい。

タックル&タクティクス

 函館港ではジグサビキでねらうのが一般的。私は遠投で広く探るべく、ロッドはサクラマスやヒラメねらいで愛用している9フィート前後、ルアーウエイトMAX30~40gのソルトウオーター用を流用。ティップが硬すぎるロッドだと、ニシンの繊細なアタリをフッキングに持ち込みにくい。


 サビキ仕掛けは市販のニシン用9~10号。オモリの代わりにセットするジグは28g程度が無難。これ以上重くすると、テンションフォールでフォールスピードを遅くしてもニシンが追い切れないと感じる。ジグにヒットすることも多々ある。そのときに幸せを感じるのは、ルアーを愛するアングラーの性(笑)。


 キャスト後にルアーが着水したら、カウントダウンしながらボトムに到達するまでテンションフォール。アタリは「グン!」とくる。反応があったカウントを覚えておき、次からはそのレンジを重点的にねらう。状況によりショートジャークを入れ、フォールと組み合わせて誘うのも有効だ。

フィールド&アドバイス

◎港町埠頭
 函館港屈指の人気釣り場。実績ポイントゆえ、ゲートが開いてからではすでに入る場所がないことも。ここは水深が深く、ヒットレンジを探す過程が面白い。また、向かい風のときによい釣りができる傾向にある。


◎北埠頭
 フェリー乗り場右側の角が人気。沖に向かっての遠投が基本だが、ここも岸際まで丁寧に探ると、足もとで釣れる。なお、函館港内のニシンがいる場所には、必ずといってよいほどプレジャーボートがいる。またはトリヤマが立つ。海をよく観察したい。


◎海岸町船溜まり
 アルファベットのFの形をした埠頭で、角の先端部が有望。日中は水深の深い船道にアプローチすることを意識したい。この他、海洋センター前の岸壁も面白い。停泊中の船舶の間からキャストするので、大勢が入れる場所ではないが、水深が深く期待できる。

この記事は『North Angler's』2022年3・4月合併号に掲載されているものを再編集して公開しています。

おすすめ記事

北海道・胆振エリア 噴火湾で良型エゾメバルをねらう

編集部 2022年2月10日

主なフィールド&ターゲットは洞爺湖町の虻田漁港大磯地区、通称「洞爺新港」のエゾメバル。魚影の濃さでいうと胆振エリア屈指。繊細な冬のライトロックをおおいに楽しめる。また、ときおり良型のシマゾイやアイナメもヒットし、ライトゲームで終わらないことがあるのも刺激的。

リポート=北條正史(石狩市)

 地元アングラーが旬の釣りをリポート。ターゲットの横顔、適合タックル、実績メソッド、そして有望ポイントを紹介していただく。さぁ、早春のフィールドに飛び出し、最高の一尾をゲットしよう!

厳寒期は噴火湾

 日本海の近くに住む私だが、冬の日本海はシケやすく、無理して行っても2月頃は沈黙しがち。なので、波風穏やかな噴火湾に行くことが多い。主なフィールド&ターゲットは、洞爺湖町の虻田漁港大磯地区、通称「洞爺新港」のエゾメバルだ。魚影の濃さでいうと胆振エリア屈指。繊細な冬のライトロックをおおいに楽しめる。また、ときおり良型のシマゾイやアイナメもヒットし、ライトゲームで終わらないことがあるのも刺激的。

タックル&タクティクス

 ロッドは6~8フィート、ウルトラライト~ライトアクションのメバル用、またはライトエギング用など。スピニングリールは2000~3000番。ラインはPE0.4~0.8号、ショックリーダーはフロロカーボン6~12ポンド。


 リグはジグヘッドがメインになるが、ダウンショットも効果的。後者なら食いの渋い状況でも食ってくるので、風が強いときでも頼りになる。以前、ライトジグヘッドのデッドスロースイミングで全く反応がないなか、試しにダウンショットリグを投入すると、まさかの入れ掛かり状態になった。しかも、良型ばかり。ダウンショットリグはシンカーが一番下に位置し、簡単にいえばドウヅキ仕掛け。ワームを海底から一定の距離にキープでき、リーダーのテンションをコントロールして細かいアクションを加えられるのが利点だ。


 ワームは3インチ程度のピンテール系、ストレート系、甲殻類系など。匂いと味付きの集魚効果が高いタイプも有効だが、小さい魚のアタリが多くなり、良型ねらいだと効率が悪いかもしれない。シンカーは5~10g。ハリス止メ付きのダウンショットリグ用がベター。リーダーに結びコブを作って止める。


 使い方はシンプル。シンカーが着底したらチョンチョンと軽くシェイク、またはボトムノックするだけ。アタリは千差万別だが、「グイン」とひったくるように手もとに明確に伝わってくることが少なくない。

フィールド&アドバイス

 南防波堤の港内側は足もとから底に捨て石が入り、根魚の好ポイントになっている。人気は足場の高い先端部から西防波堤正面辺りまで。とはいえ、マリーナ正面の中間部より手前側でも釣果は得られる。


 軽くキャストし、リールを少し巻くと底に引っ掛かる感触があるはず。それが捨て石。手前で反応がなければ船道に向かって遠投し、広範囲を探りたい。また、バイトを察知しやすいよう、アクションを入れた後はラインに軽くテンションを掛けてアタリを待つとよいだろう。なお、不意の大ものに備え、玉網は必ず用意したい。

この記事は『North Angler's』2022年3・4月合併号に掲載されているものを再編集して公開しています。

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北海道・後志エリア ワームでねらうクロソイ

編集部 2022年2月10日

ソイ類は低水温に比較的強く、いろいろなアプローチで攻略できるため冬にねらうターゲットとしてはうってつけ。リグの種類、シンカーウエイト、ワームカラーなど、少しの違いで釣果に差が出る。引き出しを増やすチャンスだ。ウデを磨く時季ととらえ、積極的にチャレンジしたい。

リポート=菊地正彦(札幌市)

 地元アングラーが旬の釣りをリポート。ターゲットの横顔、適合タックル、実績メソッド、そして有望ポイントを紹介していただく。さぁ、早春のフィールドに飛び出し、最高の一尾をゲットしよう!

冬の積丹で研鑽

 例年より寒さが厳しいと感じる今冬は、海岸から足が遠のいているロックフィッシャーが多いのではないだろうか? 冬もロックフィッシングは楽しめるとはいえ、アイナメは総じて活性が低く厳しい釣りになる……。


 そこで今回は、美国漁港のソイ釣りを紹介したい。同港は西寄りの風に強く、冬でも港内は波穏やかで、ロッドを振れる日が多い。近年は大型のソイ類が釣れにくくなってきているが、同地は今でも根魚の魚影が濃い。


 ソイ類は低水温に比較的強く、いろいろなアプローチで攻略できる。冬にねらうターゲットとしてはうってつけ。リグの種類、シンカーウエイト、ワームカラーなど、少しの違いで釣果に差が出る。引き出しを増やすチャンスだ。ウデを磨く時季ととらえ、積極的にチャレンジしたい。

タックル&タクティクス

 軽めのリグをメインに使うため、ライトなスピニングタックルがマッチする。ロッドは6~7フィート、ウルトラライト~ライトアクションのロックフィッシュ専用、またはバスロッド。リールは2000~2500番。ラインはフロロカーボン3~5ポンドが標準。私は4ポンドをメインにしている。


 ワームは1.8~3.8インチのホッグ系、ピンテール系、虫系など。カラーはチャートリュース、レッド、グロウ系。アングラーの多い場所ではブラックも有効だ。


 最近のロックフィッシングシーンでは、ワームを使うときのリグはジグヘッド、テキサス(ビフテキ含む)が主流。スプリットショットリグを使うアングラーをめっきり見なくなったが、もちろん現在も通用する。ガン玉とフックのみのシンプルなリグだが、魚がスレ気味の釣り場で有効な場面がある。ここでは、スプリットショットリグを中心に基本メソッドを解説したい。


 ガン玉は1~5g。底を感じ取れる範囲で、なるべく軽くするのがベター。打った位置からズレにくく、着脱容易なゴム貼りタイプがおすすめ。私はフックから10~30cm離れた位置に打つことが多い。誘い方は多種あるが、リフト&フォール、大きなカーブフォール、中層のスイミングがメイン。これらに反応がない場合はトゥイッチを入れることもある。

フィールド&アドバイス

 おすすめのポイントは、北防波堤基部の船揚場南側から延びている突堤。先端周辺はケーソンなどが砂に被らずにしっかり残り、魚が付いていることが多い。1投ごとにキャスト方向を少し変え、広範囲を探りたい。潮の流れ方によって好不調はあるとはいえ、常夜灯があるのでビギナーも楽しめる。


 先行者がいたら、北防波堤に行ってみたい。岸壁上に消波ブロックがあり、先端までは行けないが、ブロック手前辺りの海底にケーソンが沈んでいる。

この記事は『North Angler's』2022年3・4月合併号に掲載されているものを再編集して公開しています。

おすすめ記事

北海道・上川エリア 最寒地なら春も楽しめる!朱鞠内湖の氷上ワカサギ釣り

編集部 2022年2月10日

2月は氷上ワカサギ釣りもいよいよ中盤戦。釣り場によっては2月末日を営業最終日に定めているところもある。今回紹介する朱鞠内湖の解禁期間は4月10日まで。寒さのピークが過ぎた3月以降なら、いくぶん暖かく身体にやさしいだろう。

リポート=小林亮(札幌市)

 地元アングラーが旬の釣りをリポート。ターゲットの横顔、適合タックル、実績メソッド、そして有望ポイントを紹介していただく。さぁ、早春のフィールドに飛び出し、最高の一尾をゲットしよう!

3月に照準

 年明けから早くもひと月。今号が店頭に並ぶ頃は、氷上釣りもいよいよ中盤戦。釣り場によっては、2月末日を営業最終日に定めているところもある。2月はできるだけ氷上に出ようと思っているワカサギフリークも多いのではないだろうか。

 今回は朱鞠内湖のワカサギ釣りを紹介したい。幌加内町は氷点下41.2℃を記録した“日本最寒の地”として知られ、氷の厚い同湖の解禁期間は4月10日まで。寒さのピークを過ぎた3月以降なら、いくぶん暖かく身体にやさしいだろう。

タックル&タクティクス

 ワカサギ釣りの醍醐味といえば、やはり数釣り。釣果を重視するなら電動リールの二刀流スタイルが一番だ。少し前までの私は、ダブルタスクの二刀流は忙しすぎると感じて敬遠していた。しかし、いざ挑戦してみるとフォール中の手持ちぶさたな時間がないことで、より釣りに没頭できるのが分かった。また、未熟な逆手の動作をレベルアップしていくのも面白い。


 穂先は21~34㎝、オモリ負荷0.5~12gの扁平タイプがベター。長さは穴の位置が身体から近いのが好みなら短め、その逆なら長めがよいだろう。また、長い穂先は全長の長い仕掛けでもさばきやすくなる。ミチイトはPE0.08~0.2号。私は0.1号以下の極細ラインも試しているが、小さいワカサギには全く問題ない。


 仕掛けはキツネタイプの0.5~1.5号、4~6本バリ。ハリのチモトに浮力玉が付いているものを愛用している。エサのアクションがよくなり、最小限の誘いで釣れる他、ハリを指で保持しやすく、エサ交換の手返しを早くできるのがメリット。オモリは4~6g。エサは白サシ、紅サシなど。


 シーズン後半は減水していて、水深4~6mのポイントで釣果が上がる。タナは底近くが無難だが、表層で釣れることも少なくない。中層は範囲が広いので魚探がないと絞りにくく、私の場合、底も表層もイマイチなときしかねらわない。

フィールド&アドバイス

 冬季の遊漁エリア内には20ヵ所のステーションがあり、ポイントは豊富。おすすめは、スノーモービルの送迎利用ならニ股沢。漁協管理棟の前浜から徒歩で向かうなら正面にあるアイランド。


 とはいえ、各自の行きたいポイントに向かうのが一番。そのほうがマンネリ化せず、釣果がふるわなくてもよい経験になるはず。外したくないときは漁協スタッフに最近の釣果を聞き、好調なステーションに案内してもらうとよいだろう。

この記事は『North Angler's』2022年3・4月合併号に掲載されているものを再編集して公開しています。

おすすめ記事

『NorthAngler's』2022年3・4月合併号、好評発売中!!

編集部 2022年2月8日

今号の特集は「船釣りも大人気! サクラマスジギング」。釣り方の基本と各エリアの概況をお伝えし、話題のタックルにもスポットを当てた。防寒対策を万全にして、船上から開花宣言!


【特集】船釣りも大人気! サクラマスジギング

つり人オンライン=まとめ

 近年、海岸でサクラマスをねらうアングラーは増える一方ですが、同じく人気が高まっているのが、遊漁船に乗って楽しむサクラマスのジギング。今号の特集では、そのおすすめタックルやテクニック、各海域での釣行レポートを掲載します。
その他、冬の洞爺湖解禁日に出た77cm&61cmニジマスのヒットパターンや、しのつ湖や勇払ハート沼のワカサギアイスフィッシング、海アメ、海サクラに人気のロングミノーの歴史、フライでねらう川のアメマス、ワームでねらう“カレイング”など、幅広いジャンルの記事をお届け。冬の寒さに負けずにフィールドに出たい方は、ぜひ参考にしてください。


4910073570224

定価:1,100円(税込)
出版年度:2022
A4変型判116ページ


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コンテンツ

FEATURE

012 【特集】船釣りも大人気!
サクラマスジギング
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014 入門者必読
メソッド&タックル考
CS-002-North2203-4

018 積丹で大輪を
【後志】目指すは4kg超のイタマス!
022 今がハイシーズン!
【胆振】2月は釣果アップに期待
026 世界遺産で早くも開花!
注目エリア・羅臼のサクラマスジギング
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SPECIAL

033 こうすればもっと釣れる!
『しのつ湖 ワカサギ講習』
036 今シーズン、小渓流で試したい45mmの小粒ミノー!
「追ったけど食わなかったアイツ」との向き合い方
050 キャッチ&リリースを考える
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056 本誌で振り返る
ロングミノーの歴史と現在
067 2021洞爺湖解禁日
77&61ニジマスのヒットパターン
072 Fly Fishing Basics
真冬のアメマス リバーフィッシング
078 ワームで釣れるのは大型!
“カレイング”のすすめ
086 胆振の新しい氷上フィールド!
勇払ハート沼

088 北海道を襲った赤潮ショック
サケ、ウニなど大量死で漁業者悲鳴
090 カラフトマス、サケは暗い話題続出
釣りと魚のこの一年(上)

REGULAR

038 Fish Camp Report #17 マス釣りキャンパーのテント遍歴
042 ルアーこの一本 ハルカ145S×サバイバー・ジュニア
044 フライこの一本 UVバガー×ポーラーフォックスゾンカー
046 My Best 5 Flies 第17回 伊藤伸浩
CS-004-North2203-4

061 今月ここでゲッツ!
  062【上川エリア】ワカサギ×氷上釣り
  063【後志エリア】ソイ×ルアーフィッシング
  064【胆振エリア】エゾメバル×ルアーフィッシング
  065【渡島エリア】ニシン×サビキ釣り
  066【渡島エリア】アイナメ×ルアーフィッシング
084 今月の釣り予報 2月中旬~4月上旬
094 ヒグマ110番 第十九話 大正美瑛村連続人喰い熊事件1
096 釣り人のための自然環境学 第18回 イトウを増やすキーワード

OTHER

076 Special Presents
102 NA釣り倶楽部
106 North Angler’s Pickup !
111 バックナンバー
112 From Staff
113 アンケート




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ミノー&ジグミノーの北海道海サクラマス釣り。 第3回(全3回)

編集部 2022年1月8日

ところで、先ほどルアーのカラー選択について「シーズンの最初と最後は派手な色」と述べたけれど、これは1日のうちの最初と最後、つまり朝マヅメと夕マヅメでも同じことが言え、1シーズンの中でも1日の釣りの中でも「最初と最後は派手な色」というのが僕の持論。明らかに食い気満々のハシリの魚や、遡上モードに近い古い魚、そしてマヅメ時の魚には、昔から派手な色ばかりでいい思いをしているのだ。

カラー選びは「最初と最後は派手な色」

文と写真=福士知之

 全体的にサイズが小型化していると言われる日本海側エリアの海サクラマス釣りで、納得の1尾を手にしている釣り人たちはどんな釣りをしているのだろうか? 2021春の磯場とゴロタ浜で、心に残る「型もの」を釣りあげた福士知之さんに実績の釣りを解説してもらおう。

 

カラーの選び方と基本のタックル&ライン

 ところで、先ほどルアーのカラー選択について「シーズンの最初と最後は派手な色」と述べたけれど、これは1日のうちの最初と最後、つまり朝マヅメと夕マヅメでも同じことが言え、1シーズンの中でも1日の釣りの中でも「最初と最後は派手な色」というのが僕の持論。明らかに食い気満々のハシリの魚や、遡上モードに近い古い魚、そしてマヅメ時の魚には、昔から派手な色ばかりでいい思いをしているのだ。

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シーズンおよび1日の始めと終わりはアピール系。海が暗く見える時はシルバーベースのナチュラル系を使ってみたい。

 

 なので、「最初と最後」にはピンクや赤系を基本とし、それに加えて水が悪い時やウネリがある時には、さらに派手な艶消しピンクやオレンジを結ぶようにしている。ナチュラル系はそれらで反応が悪い時が出番だ。それと、感覚の話でうまく表現できないのだけれど、海サクラマス釣りをしていて「海の色が黒く見える」状況に出くわし時もナチュラル系に実績がある。なかでも小魚を意識したシルバーベースのナチュラル系カラーをよく使っている。

 ロッドについては各々の体型や体力にもよるはずだが、日本海の海サクラマス釣りでは10ft前後のレングスで、キャスト時にルアーウエイト40gまでを背負えるものがおすすめ。リールは4000番台で、PEライン1~1.2号を150~200m巻く。リーダーはナイロンかフロロカーボンのいずれかを、状況に応じてPRノットで1mほど付けることが多い。

来るべき新シーズンも楽しく釣るために

 冒頭でも少し触れたが、この2年は日本海でも太平洋でもポイントを問わず過去最高とも言える釣り人が海サクラマスをねらいに足を運んでいて、それにともない深夜からのポイントの場所取りや駐車場を巡って、釣り場付近の地元住民や漁師とのトラブルが増えている。さらに、とても1人分の余裕がない狭いスペースに割り込んでキャストを始めてしまうなど、釣り人同士のトラブルも目立ち始めた。こうなると、釣りのテクニック以前の問題だ。

 いずれのトラブルもまずは挨拶を交わして、それからしっかり相手との会話の中で確認をしておけばいいだけの話。駐車場所など、もともとダメと決まっているものはダメなのだし、それを守ることは当然として、釣り人同士のいざこざについては、ちょっとした会話で回避できるケースがほとんどではないだろうか。魚を釣りたい気持ちは分かるけれど、みんながもう少し余裕のある釣り人であってほしいなあと思っている。

 


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おすすめ記事

ミノー&ジグミノーの北海道海サクラマス釣り。 第2回(全3回)

編集部 2022年1月8日

サーフやゴロタ浜をメインとする僕の海サクラマス釣りは、ジグミノーが主力。それ以外で使うのは、向かい風が強く吹きつけている時や、魚が遠い時に出番となる飛距離をかせぐためのメタルジグくらいだ。ただ、今回の釣行初日のようにポイントが磯場だったり、明らかに魚が近いと判断できるようなら、アピール度が高く最も低速で巻けるミノーを結ぶ使い分けをしている。

型ものねらいで活躍するジグミノー&ロングミノー

文と写真=福士知之

 全体的にサイズが小型化していると言われる日本海側エリアの海サクラマス釣りで、納得の1尾を手にしている釣り人たちはどんな釣りをしているのだろうか? 2021春の磯場とゴロタ浜で、心に残る「型もの」を釣りあげた福士知之さんに実績の釣りを解説してもらおう。

フルベイトで釣りあげた3.5kg

 

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自ら設計したフルベイトで釣りあげた3.5kgのビッグワン。岸近くで停滞している魚をイメージしてヒットに導いた。

 2日目は波が穏やかになったので、朝イチは通いなれたゴロタ浜を選択。ここではジグミノーのフルベイトを結び、あっさり2尾キャッチできたものの、どちらも50cmに満たない小型だった。

 こういう状況では同じ場所で粘っても小型がそろってしまうことが多いため、移動を考えていたところに仲間から「知り合いの釣り人がサーフで型ものばかりを釣っている」との連絡が。そこで、2時間ほど車を走らせて一気に移動し、そのサーフに到着すると釣り人が見事な魚を見せてくれた。

 気持ちを新たに、人のいない穏やかなサーフに4人で並ぶ。と、開始早々に仲間の1人が3kgに迫る見事な1尾をランスで釣りあげた。どうやら魚たちは狭い範囲を回遊していて、とりわけ飛び根のまわりを出入りしているようだ。ただ、その後は跳ねる魚はたまに目に入るものの、誰もヒットするまでにはいたらない。さて、どうしたものか……。

 なかなか食わない状況の中、僕は休憩中に先ほど友人が釣った魚を思い出していた。海サクラマスとしてはウロコがしっかりしていたし、背中もベージュがかっていたようだ。それらの特徴から、ここにいる魚たちは岸寄りして数日経った古い群れだと判断。晴天の日中ということもあり、ナチュラル系カラーのジグミノーを結んでいたけれど、「シーズンの最初と最後は派手な色」という持論からピンクに結び替えてみると、5~6投目にかなり沖目でヒットした。手応えから相手のサイズが推測できたので、慎重にランディング。3.5kgある見事な体躯の海サクラマスだった。

大海原で活躍するジグミノー

 サーフやゴロタ浜ではジグミノーがメイン。どこにいるかわからない魚を大海原に探るサーチベイトとして、ジグミノーは最も理にかなったルアーだと思う

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ミノーにしてもジグミノーにしても、タダ巻きが福士さんのベースとなる戦術。シンプルな釣りに徹することで手返しがよくなり、キャスト数をかせげるメリットも大きい。

 サーフやゴロタ浜をメインとする僕の海サクラマス釣りは、ジグミノーが主力。それ以外で使うのは、向かい風が強く吹きつけている時や、魚が遠い時に出番となる飛距離をかせぐためのメタルジグくらいだ。ただ、今回の釣行初日のようにポイントが磯場だったり、明らかに魚が近いと判断できるようなら、アピール度が高く最も低速で巻けるミノーを結ぶ使い分けをしている。

 ジグミノーを重用しているのは、ヘビーウエイトなメタルジグほど飛びはしないとしても、一般的なメタルジグに肉薄する飛距離をかせげるうえ、なおかつメタルジグの半分の速度までリトリーブスピードを落として探れるためだ。それに、ミノーほどではないにせよボディーに充分なボリュームがあるし、そしてまたメトロノームのような規則的なアクションによっても、水中で高い存在感を発揮してくれるところもいい。

 どこにいるか分からない魚を大海原に探るサーチベイトとして、ジグミノーは最も理にかなったルアーだと思う。あと、「これくらい飛んで、この巻き速度で振り幅はこれくらいがイイ……」という、ジグミノーの設計にちょっと自信があることも、ほとんどの状況で迷うことなくラインに結ぶ理由になっている。

型ものねらいで活躍するジグミノー&ロングミノー

na-sakura03
左上)フルベイト。福士さんがハンドメイドしていた福女子のプラスチックルアー版として誕生したジグミノーがこのフルベイト。投げて巻くだけで釣れるふらふらアクションが特徴だ。

右上)悪条件下でもぶっ飛んでくるフローティングミノーのダリア125があれば、逆風もなんのその。スローに引ける浮力と水噛みのよさも魅力。

中)春の磯場で活躍したタイドミノーランス140S。状況を問わず泳ぎ切る安定したウォブンロールで魚を誘える。もちろん、トップクラスの飛距離も大きなアドバンテージだ。

下)こちらはタイドミノーランス120S。プレッシャーなどを考慮してサイズダウンしたい状況で頼りになる。

 

TACKLE
Rod D3 カスタムルアーズ・ブラキストンBKT-SW100 H、BKT-SW10 0 MH
Reel シマノ・ステラSW4000
HG、ダイワ・イグジストLT 4000 CXH
Line バリバス・マックスパワーPE X8 1~1.2号&バリバス・スーパートラウトアドバンス・エクストリームショックリーダー20 lb(サーフ)、バリバス・スーパートラウトアドバンス・ビッグトラウトショックリーダー20 lb(磯)

 

 


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ミノー&ジグミノーの北海道海サクラマス釣り。 第1回(全3回)

編集部 2022年1月8日

全体的にサイズが小型化していると言われる日本海側エリアの海サクラマス釣りで、納得の1尾を手にしている釣り人たちはどんな釣りをしているのだろうか? 2021春の磯場とゴロタ浜で、心に残る「型もの」を釣りあげた福士知之さんに実績の釣りを解説してもらおう。

海の「型もの」を追う。

文と写真=福士知之

 全体的にサイズが小型化していると言われる日本海側エリアの海サクラマス釣りで、納得の1尾を手にしている釣り人たちはどんな釣りをしているのだろうか? 2021春の磯場とゴロタ浜で、心に残る「型もの」を釣りあげた福士知之さんに実績の釣りを解説してもらおう。

2020年冬から2021年春にかけての釣況

 春の海サクラマスシーズンの中でも初期はコロナのまん延防止対策期間から外れていたこともあって、日本海エリアは過去最高と思える釣り人の多さだったと思う。僕もそのうちの1人だったのだけれど、どこに行っても人、人、人。ただ、昨年とは違って救いだったのは、車両ナンバーを原因とするトラブルをそれほど耳にしなかったことだ。

 肝心の釣果のほうはというと、僕の感覚では魚の数自体は多いものの、50cmに満たない小型サイズが半数以上を占めていた印象。残りの5割のうち2kg台のレギュラーサイズが3割、2割が3kgを超える大型だった感じ。近年はサイズが小型に偏る傾向が強いように思う。

 せたな町以北の日本海側ではエサとなるオオナゴやカタクチイワシが決して豊富とは言えない状況で、シーズン中盤に入る頃には大量のアミエビが発生し、それに付く魚が多かったと感じる。こういうサクラマスがアミエビをエサにしている年は比較的大型が釣れにくく、いずれにせよ数は釣れても「型もの」といえるサイズに出会えない釣り人が多かったのではないだろうか。

 対照的だったのは道央圏の太平洋側で、こちらはエサとなるイワシが豊富で、それが理由と思うのだが素晴らしい魚体のサクラマスが多かったと聞く。日本海側でたまに見られる3.5kgといった大型はまれだったとはいえ、胴長は短いもののパンパンに太った魚が目立ったようだ。

 それと、2021シーズンの海サクラマス釣りであらためて気になったのは、その釣期の短かさだ。以前は日本海側にしても太平洋側にしても、釣果に増減の波はありつつもシーズン中はダラダラと釣れ続くものだったけれど、ここ10年ほどは「ガッと来て、パッと終わる」というパターンが常態化している。

 これは昔から秋サケによく見られた傾向なのだが、どうも海サクラマスもそれに似てきているようだ。海洋環境の変化やサケマスの増殖・放流の方法など、いろいろな要因があるのだろうと想像するけれど、長くサケマスの釣りに親しんできた者の1人としてはちょっと気持ちが悪いというか、なんとも嫌な感じがしている。

型ものがロッドを絞った2021年4月の釣行

 2021年4月初旬、2日間の日程で日本海へと出かけた。初日は全体的に風が強く波が高い状況だったので、釣りができる場所は風裏になっているわずかなエリアのみ。個人的には広々と解放的なサーフやゴロタ浜の釣りのほうが好みなのだけれど、そんなポイント選択の余地がなかったこともあり、友人の意見で磯場で釣りをすることになった。

 

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初日は60cmアップのアメマスも登場。この後、一気にウネリが高くなり撤退を決めた。

 そこは足もとから深くなっている大きなワンド地形の磯場で、こういうポイントでは遠投よりも足もとまできっちりルアーを泳がせることが大切だ。なぜかというと、特に磯場では足もと付近を回遊する魚が多いから。遠投するよりも近距離を手返しよくルアーを泳がせていたほうが、結果的にヒット率が高まると思う。

 それと、磯場のような魚が近い状況ではルアーにボリュームがあるほど有利になるので、ここでも迷うことなくミノーを選択。すると、同じくミノーを投げていた友人にすぐにヒットし、ポイントに魚が入っていることが分かった。

 ただ、点在する飛び根の影響でルアーを広角に打ち込めない狭い磯場での「あるある」なのだが、立ち位置が悪いため魚にかすっていない時間がしばし続いた。そこで、釣った友人が場所を開けてくれ、交代で入った僕が今度は数投でヒット。譲り合いができる仲間とのチームワークを活かし、みんなが気落ちよく釣りができた。

初日のヒットルアー「ランス」の特徴

 リーリング速度でアクションの幅を変えることもあるけれど、ミノーはスローなタダ巻きが基本。実際のところそれがヒットの9割方を占める

 磯場の釣りで使用したミノーはタイドミノーランス140S。タイドミノーシリーズならではの飛距離は言わずもがな、そのうえで特徴的なのは、波質を選ばずにヌルヌルとしたアクションで低速から高速まで破綻せずに泳ぎ切ってくれることだ。風の影響で海面が波立っている時でも、足の長いウネリでもランス140Sは泳ぎが常に安定している。

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魚が岸際近くを回遊している時はボリューミーなミノーがいい。タイドミノーランス140Sにヒットした型ものだ。

 使い方はスローリトリーブのタダ巻き。海サクラマスの釣りはよほど状況が悪くない限り、着水時に出たラインスラックを回収した後は、「トンッ」とロッドをあおってリップに水を噛ませて、体勢を整えたうえでシンプルにリーリングするだけで充分だと思っている。リーリング速度でアクションの幅を変えることもあるけれど、ランスに限らずミノーに関しては僕の場合はすべてスローなタダ巻きが基本。実際のところそれがヒットの9割方を占めている。

 今回もこの釣り方を繰り返し、僕と友人はさらにアメマスを追加。この時点でウネリの周期が早くなってきたので終了となった。釣りができたのは正味2~3時間だったものの、特に磯場の釣りは見切るタイミングを早めに決断できたほうがいい。車に戻って帰り支度を完了する頃には、先ほど乗っていた磯にも波がかぶり始めていた。

 

 


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2022新春・今年はどうなる? 北海道の釣り編『NorthAngler’s』編集長が語る

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たとえば2022年も猛暑&少雨が続いた場合、私たちは釣行についてより慎重に考える必要が出てくるかもしれない。魚が生き残りやすいリリースの方法を知ることも、未来のために必要なことだ。


読者の皆様が自然を読み、魚を釣る助けになりたい

『NorthAngler’s』編集長マノ=文

 

 2021年は、自然の読みにくさと力を痛感した年だった。猛暑と渇水により多くの魚が死んでしまった夏。そして秋には北海道沿岸で赤潮が発生。漁業の被害は80億円を超えた。コロナ禍により、自由に釣りに行けない人も多かっただろう。ヒグマの被害も多く、渓流に入るのをためらったアングラーもいたはずだ。

 もともと釣りは自然相手の遊びで、私たちは気まぐれな自然に翻弄されるのに慣れている。とはいえ、上記のような事態は誰も予想できなかった。そして今後も、私たちの想定を超えることを、自然は次々と提示してくるだろう。

 だからこそ、『North Angler’s』は読者により正確な情報を届けていきたい。もちろんそれは主に魚を釣るための情報だが、それだけではない。安全な釣行のため、そして北海道の自然を守るためにも、ともに学んでいく必要があるからだ。

 たとえば2022年も猛暑&少雨が続いた場合、私たちは釣行についてより慎重に考える必要が出てくるかもしれない。魚が生き残りやすいリリースの方法を知ることも、未来のために必要なことだ。

 近年は、釣り人のマナーについてニュースで報じられることが多い。残念ながら立入禁止となった釣り場もある。昨年9月号では釣りのルールやマナーについて記事を掲載したが、今後も継続して周知をすすめたい。

 2022年がどのような年になるか、誰も分からない。だからこそ、読者の皆様が自然を読み、魚を釣る助けになれば、編集部としてこれ以上の喜びはない。

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