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北海道での釣りを満喫するための専門情報誌『ノースアングラーズ』より、厳選した記事・動画をお届けします!

北海道・支笏湖のブラウントラウト。夏のシケーダ(蝉)パターン解説【フライフィッシング】 後編

編集部 2022年7月15日

シケーダパターンの釣りでは、浮かべたまま待つ「ほっとく派」と、たまにチョンと動かす「誘う派」がいる。浮かべる位置がやはり重要になるが、カケアガリの少し手前という意見が多い。特に水面の虫を捕食するブラウントラウトは、かなり岸際を泳いでいる。「フライが岸に着くまで待つ」という人もいるほどで、実際に岸際で釣れることもある。

シケーダパターンの誘い方

まとめ◎North Angler's

 6~7月は、一年で最も支笏湖がにぎわうシーズン。フライフィッシャーの目当ては、水面に浮いたエゾハルゼミを捕食するトラウトだ。静かな湖面が突然爆発する興奮を味わうと、たとえ数日間アタリもライズもない日が続いても、やっぱり湖岸に立ちたくなる。

この記事は『North Angler's』2022年8月号に掲載したものを再編集しています

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北海道・朱太川の鮎釣り/札幌から近くビギナーも釣りやすい >>

シケーダパターンの誘い方

 シケーダパターンの釣りでは、浮かべたまま待つ「ほっとく派」と、たまにチョンと動かす「誘う派」がいる。どちらも「ワタシハソレデ釣ッタ」という文体で自身の派閥を推すので、おそらく正解はない、というか両方正解なのだろう。何人かに聞いた限りでは、「基本はほっとく派」が多く、「たまにラインメンディングの際などにチョンと誘うくらい」、「飽きたらちょっと動かすけど、通常はひたすら待つ」という意見がよく聞かれた。

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フライを動かすか、それともただ浮かべて待つかは悩むところだが、今回はいずれも浮かべただけでヒットした

「誘う派」の人は、それによって魚が気づいてくれるケースがあるという。

「フライの下を魚が素通りするのが見え、試しに波紋が出る程度に誘ったらフライをくわえた」という話も聞いた。

 実際に浮いているセミを観察すると、翅による波紋が出る程度。そのため誘うにしても、大きく動かす必要はないはずだ。

 ちなみに支笏湖と同じくシケーダパターンの釣りが人気の栃木県・中禅寺湖でも、「ほっとく派」が多いようだ。場合によっては10分、20分待つこともあるという。

 となると浮かべる位置がやはり重要になるが、カケアガリの少し手前という意見が多い。特に水面の虫を捕食するブラウントラウトは、かなり岸際を泳いでいる。「フライが岸に着くまで待つ」という人もいるほどで、実際に岸際で釣れることもある。

 長く待つのにはメリットがあり、その間はラインの着水音や人間が歩く音を消すことができる。たとえばライズがあると、すぐにそこへ投げたくなるが、ラインの着水音で警戒される可能性がある。魚は1ヵ所にいるわけではない。フライが浮いている位置がライズからさほど遠くないなら、泳いでくるのをじっと待ったほうがよいケースも多い。

 また岸近くまでフライが流されてから投げ直すというのは、魚を驚かせないための配慮といえる。もしかしたら魚は浮かべたフライやラインの下にいるかもしれず、ピックアップで驚かせてしまう可能性もある。湖岸ギリギリでピックアップすれば、川でポイントを流し切ってからフライをピックアップするのと同じで、魚に無用なプレッシャーを与えなくてすむ。

トラブルを防ぐリール選択

 支笏湖では、近年シングルハンド・ロッドの人気が高まっている。遠投する必要がなく、ラインが着水するインパクトも減らせるので、6番くらいのロッドを使う人が多いようだ。もちろんより高番手のダブルハンド・ロッドやスイッチロッドでもよいが、6番のシングルハンド・ロッドは掛けた後のやり取りも楽しい。

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尾ビレのきれいな魚体が水面のフライをくわえ、激しくファイトする。支笏湖のハルゼミシーズンは熱い
Photo by Souichiro Ura

 

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Hardy
Ultradisc UDLA 5000
ラインにクセが付きにくいラージアーバー。ハーディー史上最軽量のディスクドラグ・リールだという。微調整が可能なマルチパッド・ドラグシステムで大型の疾走にも対応できる。細いラインの使用を可能にしたエンクロウズ・ラインガードを装備。サイズ展開は3000~10000まであり、写真の5000は4、5、6番ライン対応。カラーはBlack/Orangeのほか、Gun Metal Greenもある

 

 オーバーヘッドで投げられるポイントは限られるので、シングルハンドでもスペイキャストができるラインが便利。もちろんフローティングタイプをチョイスする。

 リーダーやラインは好みでよいが、長く待つ場合はフロータントを塗ったほうがよい。太さは2~3Xが基本。

 支笏湖の魚はパワフルなので、ドラグ性能の優れたリールが欲しい。今回はハーディー『ウルトラディスクUDLA』を使用。このリールを選んだのは、以前に他のリールを使っていて、ヒヤリとした経験があったため。

 昨年9月に54㎝のニジマスを掛けたとき、リールのフレーム本体とスプールのわずかな隙間にランニングラインが入り込み、絡んでしまったことがあった。あわてて外した直後、魚は疾走。もし外すタイミングが遅れていたら、おそらく簡単に切られていただろう。

『ウルトラディスクUDLA』は軽量のラージアーバーで、湖の釣りで使いやすいのだが、〝エンクロウズ・ラインガード〟を装備しているのが大きな特徴。フレーム本体のラインが出る部分が隙間なく閉じられているので、細いランニングラインでもフレームとスプールの隙間から抜け出たりしない。もともとは細いレベルラインを使うニンフの釣りにマッチするように設計されたようだが、同じく細いランニングラインを使う釣りでもトラブルを防いでくれる。またドラグの調整もしやすく、ラインの滑り出しがスムーズ。大型ニジマスが走っても対応しやすい。

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フレーム本体は個性的な形状だが、ラインが出る部分にエンクロウズ・ラインガードが装備され、細いラインがすり抜けないデザインになっている

 ハーディーというと、フライフィッシャーでは知らない人はいないほどの老舗。今年で創業から150周年を迎える。有名なのは『パーフェクト』などのクラシックなモデルだが、近年はラージアーバーのモデルもラインナップされている。

 7月号でも触れたように、セミの季節は6~7月だけではない。湖ではさすがに真夏の釣りは厳しくなるが、秋になっても魚は水面の虫をよく食べている。前述のように今季は気温の上昇が遅れているので、7月もまだチャンスはあるはず。炸裂する水面が見たいなら、湖面にシケーダフライを浮かべてみよう。

 

 

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北海道・支笏湖のブラウントラウト。夏のシケーダ(蝉)パターン解説【フライフィッシング】 前編

編集部 2022年7月15日

6~7月は、一年で最も支笏湖がにぎわうシーズン。フライフィッシャーの目当ては、水面に浮いたエゾハルゼミを捕食するトラウトだ。静かな湖面が突然爆発する興奮を味わうと、たとえ数日間アタリもライズもない日が続いても、やっぱり湖岸に立ちたくなる。

浮かべて待つか、チョンと誘うか?

まとめ◎North Angler's

 6~7月は、一年で最も支笏湖がにぎわうシーズン。フライフィッシャーの目当ては、水面に浮いたエゾハルゼミを捕食するトラウトだ。静かな湖面が突然爆発する興奮を味わうと、たとえ数日間アタリもライズもない日が続いても、やっぱり湖岸に立ちたくなる。

この記事は『North Angler's』2022年8月号に掲載したものを再編集しています

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80cmを超えるブラウントラウトも可能性あり!

 エゾハルゼミの鳴き声に反応してソワソワしてしまう人は、読者のなかにもたくさんいるだろう。支笏湖をはじめとする湖、場所によっては川でも、セミを捕食する大型トラウトが見られるポイントは多い。その迫力あるシーンを目撃したら、「今、魚が襲い掛かったのが自分のフライだったら……」と思わずにはいられない。

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5月24日の16時頃にヒットした56㎝。体高があり、ヒット後に3度ジャンプしてよくファイトした。カケアガリの上、水深1~1.5mのエリアでシケーダフライをくわえた

 札幌中心部から近い支笏湖は、シケーダ(セミ)パターンの釣りにチャレンジするのにうってつけ。もちろん、この湖で魚をキャッチするのは容易ではない。3日間、ただひたすらシケーダのフライを浮かべただけ、というような話も珍しくはない。それでもまた足が向いてしまうのは、50㎝オーバーはもちろん、80㎝を超える魚が出るかも、という夢があるから。そしてすごしやすい気候になった6月、緑の森に囲まれた湖の風景もまた、大きな魅力といえる。

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シケーダ
フック……がまかつ B10S #4~6
ボディー……ディアヘア・ブラック
ウイング……CDC
ヘッド……ディアヘア・ナチュラル、グリーン
ディアヘアを刈り込んで作ったボディーは、それほどリアルでもないが、フロータントを付けると気泡などによってそれっぽく見えるのかもしれない。ウイングはコック・デ・レオンなどでもよいが、CDCは視認性が高いのがメリット

 2022年の支笏湖は、まだ寒い時期に90㎝オーバーのブラウントラウトが数尾出ている。5月になると景気のいい話が減ったが、セミが鳴く6月への期待は高まっていた。そして迎えたハルゼミシーズン、一時はセミが鳴いていたものの、なかなか気温が上がらない。せっかく釣りに来たものの鳴き声が聞こえず、湖面にも浮いていないということが多かった。

 気象庁によると、6月の支笏湖畔で最高気温が20℃を超えたのは6月17日になってから。1日の平均気温が15℃を超えたのも、同じく17日以降だ(5月には20℃を超えた日が8日間もあったのに……)。去年は6月3日には最高気温20℃を超え、ひと月で20℃以上の日が19日間もあった。気温だけで釣果が決まるわけではないのだが、やはりセミの声が少ないと気分が盛り上がらない。

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支笏湖トンネルより西側のポイントにて。釣り人にとってだけでなく、6月の支笏湖は絶景。ここで釣りができるだけでも充実感がある

 とはいえ、魚は水面に注目しているようで、シケーダパターンでの釣果も増えている。取材では5月24日に56㎝、6月12日に47㎝と52㎝のいずれもブラウントラウトが釣れている。ちなみにこの間、フライフィッシングの取材は3回なので、決して悪くはない。

 ポイントはいずれも88㎞付近。支笏湖トンネルの西側だ。ただし、これは取材時に他エリアに多く人が入っていて、しかたなく選んだだけ。今季は姫鱒橋から94㎞付近まで好釣果が聞こえており、実際に釣り人の車もそのあたりが多い。ちなみに支笏湖から西へ向かう美笛峠は現在通行止めなので要注意。


支笏湖の時合は「10~11時、3~4時が勝負」

 5月24日は最高気温21.7℃で、前日より約2℃高かった。56㎝のブラウントラウトがヒットしたのは16時頃。『NorthAngler’s』2022年7月号に掲載の連載「ザ・支笏湖チャレンジ」に登場した小松和文さんの言葉「10~11時、3~4時が勝負」を証明するようなタイミングだった。水温は気温よりも遅れて変化するので、その頃にようやく魚の活性が上がったのかもしれない。東北東の風で平均風速は0.6m。湖面は穏やかな状況が多かった。

 ヒットしたのは岸から10mほどの近場。ちょうど岩が突き出ていて、そのすぐ沖にカケアガリがあるのだが、魚は岩のすぐ横で出た。

 6月12日は最高気温14.3℃で、前日より5℃以上も低かった。最低気温は8.4℃で前日より2℃下がった厳しい状況。西よりの風で平均風速0.9m。ただし湖面はかなり波があった。ヒットしたのは、47㎝が11時半、52㎝が15時。やはり前出・小松さんの言葉どおりのタイミングだった。

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6月12日の15時頃にヒットした52㎝。フライの近くで何度かライズがあった後、同じ個体かは分からないがヒット。波があったので、魚がフライをくわえ損ねていたのかもしれない
Photo by Souichiro Ura

 

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6月12日11時半にヒットした魚。こちらは水深70㎝ほどの浅場でヒット。岸からの距離は7mほどだった。それでも岸側から泳いできてフライをくわえたので、静かにアプローチしていなかったら釣れなかっただろう
Photo by Souichiro Ura

 セミのフライを浮かべるポイントは、基本的にカケアガリの上がよいといわれる。なんとなく水深のある沖へ投げたくなるが、セミは岸近くで浮いていることも多い。実際、驚くほど近場でライズをすることがあり、静かにしていれば遠投の必要はない。したがってアプローチはできるだけ慎重に行ないたい。

後編「シケーダパターンの誘い方」へ続く……

 

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北海道・朱太川の鮎釣り/札幌から近くビギナーも釣りやすい 後編

編集部 2022年7月15日

北海道で注目度がじわじわと上昇中の鮎友釣り。近年は主要河川で総じて好調をキープ。初心者が挑戦しやすいシーズンが続いたのが追い風となり、ファンが少しずつ増えている。今夏のデビューを考えているなら、おすすめは朱太川だ!

北海道の鮎釣りは短めの竿がおすすめ!

まとめ◎North Angler's

 北海道で注目度がじわじわと上昇中の鮎友釣り。近年は主要河川で総じて好調をキープ。初心者が挑戦しやすいシーズンが続いたのが追い風となり、ファンが少しずつ増えている。今夏のデビューを考えているなら、おすすめは朱太川だ!

この記事は『North Angler's』2022年7月号に掲載したものを再編集しています

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北海道の鮎釣りは短めの竿がおすすめ!

 2021年7月中旬、同川でノースアングラーズTVの撮影を行なった。ロケの主役は札幌の成田亜矢可さん。私は指導役として参加。ただ、昨夏の朱太川は遡上が例年より遅く、数も少なめ。解禁当初こそそれなりに竿が並んだが、前評判が低かったこともあり、7月中旬になると釣り人はかなり減っていた。2020年は「100万尾いるのでは」と語られるほどの大豊年。解禁直後に束釣りが連発していたので、そのにぎわいと比較すると寂しい滑り出しとなっていた。鮎釣りは簡単と前述したが、それはあくまでも魚が多いことが前提になるので、成田さんが初心者というのもあり、厳しいロケになることを覚悟していた。

◆この時の番組はこちら!

 ロケ前日、不安いっぱいで川を見にいくと、なんとびっくり、あちこちに鮎がいる! 試しに竿をだしてみると、いいペースで掛かる(笑)。翌日に魚を残しておくべく、すぐに竿を仕舞い、ポイントを数ヵ所見回ることにするが、どこも悪くなさそうな感じ。

 ロケ当日、最初に入ったのはせせらぎ公園。「消防署裏」とも呼ばれる朱太川を代表するようなメジャーポイント。広い駐車スペースのすぐ近くに大きな石のある瀬があり、いかにも釣れそうなロケーション。エントリーしやすいこともあり、釣り人が連日入っているのは確実だが、そんな場所だからこそ初心者が釣っているシーンがあることが大切。気軽に入れ、誰もが知っているようなポイントで釣果を得られたら、視聴者に鮎釣りに対してとっつきやすいポジティブなイメージを持ってもらえるのでは? と思ったわけだ。

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ロケで使用した鮎竿はバリバス『トライキット鮎リバーストーン63』。ビギナーでも扱いやすい短竿で、穂先はソリッドで軟らかめの調子。カラーは4色から選べ、握っているだけで気持ちが明るくなりそうな、ピンクやライムグリーンなどの明るいカラーがある

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せせらぎ公園前は朱太川を代表するメジャーポイント。釣り人が連日入る場所ながら、この瀬ですぐに1尾ヒット! 初心者は流れの緩い場所を好みがちだが、流速のある瀬は追い気の強い野鮎が付きやすく、オトリを底に入れるだけでチャンスがあるので臆せずねらいたい

 

 当日使用した竿はバリバス『トライキット鮎リバーストーン63』。6.3mは鮎竿としてかなり短いが、軽いので女性でも扱いやすいし、朱太川の中流域にはちょうどいい。なお、これは私の持論だが、本州と北海道では竿の長さを選ぶ基準が異なると感じている。本州の川は広い河原があることが多く、川幅に対して長めの竿でも後ろに下がったり、立て竿メインで釣ることで対処できるが、道内は岸際に厚いアシ原や河畔林が広がる河原のない川が大多数。バックスペースがなく、頭上や対岸に樹木の枝がせり出しているポイントが多いので、短めの竿のほうが断然使いやすい。

 仕掛けは竿とセットの完成ナイロン0.2号。仕掛けの全長が竿と同じくらいになるように、天井糸をカットして手尻を調節。オトリ鮎をセットしてから成田さんに竿を渡し、実釣スタート!

 オトリを瀬に入れるよう指示すると、初めてのオトリ操作にやや緊張しているようだったが、わりとスムーズに誘導できている。竿を寝かせる角度、ラインテンションのアドバイスをして反応を待っていると、すぐにガツンときた! 川を下る野鮎に竿が絞り込まれるが、成田さんは1尾目のヒットということもあり、掛かったことに確信を持てず、とまどっているようす。取り込み方を伝えてなかったこともあり、フィニッシュはややグダグダになってしまったが、とりあえず竿を立てて寄せ、どうにか玉網に納まった。釣れたのは18㎝ほどの鮎。シーズン序盤としては悪くないサイズだ。その後は100mほど上流のトロ場に移動して2尾追加。午後は支流の黒松内川に入り、浅いトロ場とチャラ瀬が連続するポイントでプチ入れ掛かりになる一幕もあり、撮影は順調に進行。成田さんはポイントへの送り出し、引き抜きによる取り込み、オトリの交換と一連の流れも自力でできるようになり(指導者が優秀だった!?)、大成功といえる結果でロケは終了した。

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午後は支流の黒松内川で挑戦。写真の浅いトロ場で成田さんはプチ入れ掛かり。5尾ほど掛けて、1尾もバラさず取り込んだ

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終了間際になると引き抜きも上達。ところで、手尻の長さは釣り人の身長、サオの硬さ、魚のサイズ、水深を考慮して調節するのが基本だが、今になってVTRを見返すと、もう少し手尻を短くしたほうが成田さんには引き抜きやすかったように思う。ゴメンナサイ!

下見でハミ跡を探すべし

 2021年の朱太川は前評判が低く、開幕当初の状況もイマイチだったが、尻上がりに調子は上向いた。8月上旬に再訪した私は上流部と中流部、有名なポイントで2日間竿をだしたところ、いずれも30尾以上掛かった。数は特筆するほどではなかったが、おそらく例年より人が入ってないのだろう。グッドサイズが多くてかなり楽しめた。

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大豊年だった一昨年のワンカット。私は3mの超短竿で70尾オーバーの釣果を得た日もあった……。今季も大いに期待したい

 天然遡上の河川はシーズン序盤がイマイチでも、季節が進むと好転することがある。開幕の結果だけで見切るのは早計だと実感した。ただ、その逆もしかりで、シーズン開幕前に状況のよい川、ポイントを探しておくことも重要。鮎は川をよく見れば、魚体をギラギラと翻しながら石についた藻類、通称「アカ」を食んでいる姿を確認でき、川の石には鮎がアカを削り取って食べた痕跡である「ハミ跡」が付くことが多い。鮎がいるポイントは石の色を見ても推測できるので、魚影の有無がとても分かりやすい。好ポイントを捜しやすく、「ここにはいる!」と確信をもってねらえることも少なくないので、経験を積むと大きく外すことは減らせる。

 余談だが、関東に住んでいる私の父も鮎釣りが好きで、解禁の1ヵ月くらい前になると「川見」と称して、いくつかの河川の主要ポイントを視察する。昔の自分はそんな父の姿を見て、釣りをせずに川を見るだけで何が楽しいのかと理解できなかったが、そんな私も今では6月中旬~下旬になると川を見にいく(笑)。なぜなら、川見をしておけばシーズン中の貴重な釣行日に、ポイント捜しで無駄にウロウロする時間を減らせ、焦って行動しなくて済むから。シーズンが短く、時間がより貴重な北海道の鮎釣りこそ、好釣果を得たいならこの準備作業は重要だと思う。

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Guide 朱太川鮎友釣り

●管轄漁協:朱太川漁協(℡0136・72・3231)

●備考:オトリ・遊漁券購入は『菅原商会』(℡0136・72・3547/寿都郡黒松内町黒松内202)で。オトリは1尾1,000円

 

◆北海道関連書籍

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友釣りデビューは朱太川で!

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北海道の鮎釣りは混雑知らず。増水も少ない

 道内の鮎解禁日は7月。私は8月末に鮎竿を納竿するのが恒例になっているので、鮎釣りのシーズンはわずか2ヵ月間。納竿直後は「来年の7月まで長いな~」と毎年思うが、次のシーズン開幕までがあまりに遠いと逆に気持ちを切り替えやすく、秋から春までは鮎のことは頭から消してほかの釣りに励むことができる。ただし、それも5月まで。開幕までのカウントダウンが始まると鮎釣り欲は燃え上がり、根魚、ヒラメ、渓流トラウト、カレイの好季なのに、頭のなかは鮎のことを考える時間が増える(笑)。

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2021年の夏、朱太川で行なったノースアングラーズTVのロケでは、成田亜矢可さんが良型の鮎をキャッチ

 鮎は道内の生息地が道南と道央にほぼ限定されるため、友釣りは北海道ではマイナーなジャンルだが、近年は新しく始める方が少しずつ増えている。しかも比較的若い世代。自分の周りを見るだけでも、年に2、3人が鮎釣りにハマっている感じだ。私は現在40代前半で、7、8年前までは鮎釣りをしている同年代に会うことは稀だった。しかし最近は20~30代、自分より若い人も見るようになった。

 これから鮎釣りを始めようか迷っている方は、迷わず今季から挑戦することをすすめる。近年、道内の鮎釣りができる主要河川は総じて好調をキープしており、ビギナーでも1年目から好釣果を得られる可能性が高い。友釣りは難しいというイメージをもっている方もいると思うが、追い気の強い天然魚がたくさんいる道内の河川なら、まったく難しくない。

 鮎釣り人口が増加傾向といっても、道内のフィールドのキャパシティーに対してまだ余裕がある。本州の人気河川と比較するとポイントが空いていて、のびのびと竿を操作できる。また北海道は梅雨がなく、台風が直撃しにくいので、川のコンディションが安定している。増水で釣りにならない状況が本州に比べると格段に少ない。天候についてさらにいうなら、本州は近年ゲリラ豪雨が増えているが、北海道は夕立が滅多に降らないのもいい。これは湿度が低く積乱雲が発生しにくい気候の恩恵だと思うが、長竿を扱う鮎釣りに雷は大敵。空がゴロゴロ鳴りだしたら釣りは即刻中断するしかないので、結構だいじなことだ。

 まとめると、北海道の鮎シーズンはせいぜい2ヵ月半と短くても、シーズン中に竿をだせる時間は確保しやすい。なお、近年は降雨が極端に少なく、シーズンが進むと渇水になっていたが、降雪量が多かった今年は渇水になりにくいと思う。

朱太川の鮎は100%天然魚

 札幌近郊の鮎釣り入門者なら、デビューの場は黒松内の朱太川がおすすめ。理由は札幌市街から約2時間半と近く、町内にオトリ店があり、川の規模も大きすぎず手頃だから。尻別川、後志利別川などの大きい川で釣るとなると、値が張る9m前後の長竿、急瀬に立ち込みやすい鮎タイツがほぼ必須になるが、朱太川中流域ならエントリーモデルの短竿、透湿素材のウエーダーもしくはショートパンツ&ゲーターのライトスタイルでも充分楽しめる。初心者が鮎用品を一式揃えるのは思い切りがいるが、手持ちのウエア類を流用できればハードルはぐっと下がる。

 なお、まったくの初心者だと、足りない物があることに釣り場で初めて気づくケースが往々にしてある。同町オトリ店の『菅原商会』は、友釣り用品の品揃えが道内有数なので安心だ。

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オトリ、遊漁券は黒松町内の『菅原商会』(℡.0136・72・3547)で購入できる。同店は友釣り用品の品揃えも豊富なので、釣り場で足りない物があっても大丈夫

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後志エリアでは貴重なオトリ店。尻別川や後志利別川での釣行時に利用する人も少なくない

 

 こんなに便利な環境でありながら、鮎の魚影はすこぶる濃く、魚のサイズもいい。朱太川漁協は稚魚放流を一切行なわず、産卵床の造成などで資源増殖をめざしていて、釣れる鮎は100%天然魚。最近はSDGsという標語をはじめ、持続可能性という言葉をよく聞くが、まさに持続可能な資源管理にいち早く取り組んでいる。その成果は多くの鮎釣りファンが釣果を通じて実感している。

 道内の鮎解禁日は例年7月。私は8月末に鮎竿を納竿するのが恒例になっているので、鮎釣りのシーズンはわずか2ヵ月間。納竿直後は「来年の7月まで長いな~」と毎年思うが、次のシーズン開幕までがあまりに遠いと逆に気持ちを切り替えやすく、秋から春までは鮎のことは頭から消してほかの釣りに励むことができる。ただし、それも5月まで。開幕までのカウントダウンが始まると鮎釣り欲は燃え上がり、根魚、ヒラメ、渓流トラウト、カレイの好季なのに、頭のなかは鮎のことを考える時間が増える(笑)。

 鮎は道内の生息地が道南と道央にほぼ限定されるため、友釣りは北海道ではマイナーなジャンルだが、近年は新しく始める方が少しずつ増えている。しかも比較的若い世代。自分の周りを見るだけでも、年に2、3人が鮎釣りにハマっている感じだ。私は現在40代前半で、7、8年前までは鮎釣りをしている同年代に会うことは稀だった。しかし最近は20~30代、自分より若い人も見るようになった。

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朱太川は入川地が分かりやすいように、漁協が有望なポイント10ヵ所にノボリを立ててくれているので、初心者でも釣り場選びで迷いにくい

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朱太川の鮎は旨い! 私の考察だと、食味がよいのは川の水量が豊富で、上流部はブナ林を縫って流れるから水温が上がりにくく、鮎のエサとなる石のアカが良質な状態でキープされやすいからだと思われる。水量が豊富なのは、黒松内町が周辺では屈指の豪雪地帯だから。春に同町を通って寿都、島牧のサクラマスをねらいに行ったアングラーは多数いると思うが、もれなく積雪量の多さに驚いたはず

 これから鮎釣りを始めようか迷っている方は、迷わず今季から挑戦することをすすめる。近年、道内の鮎釣りができる主要河川は総じて好調をキープしており、ビギナーでも1年目から好釣果を得られる可能性が高い。友釣りは難しいというイメージをもっている方もいると思うが、追い気の強い天然魚がたくさんいる道内の河川なら、まったく難しくない。

 鮎釣り人口が増加傾向といっても、道内のフィールドのキャパシティーに対してまだ余裕がある。本州の人気河川と比較するとポイントが空いていて、のびのびと竿を操作できる。また北海道は梅雨がなく、台風が直撃しにくいので、川のコンディションが安定している。増水で釣りにならない状況が本州に比べると格段に少ない。天候についてさらにいうなら、本州は近年ゲリラ豪雨が増えているが、北海道は夕立が滅多に降らないのもいい。これは湿度が低く積乱雲が発生しにくい気候の恩恵だと思うが、長竿を扱う鮎釣りに雷は大敵。空がゴロゴロ鳴りだしたら釣りは即刻中断するしかないので、結構だいじなことだ。

 まとめると、北海道の鮎シーズンはせいぜい2ヵ月半と短くても、シーズン中に竿をだせる時間は確保しやすい。なお、近年は降雨が極端に少なく、シーズンが進むと渇水になっていたが、降雪量が多かった今年は渇水になりにくいと思う。

後編「北海道の鮎釣りは短めの竿がおすすめ!」へ続く……

 

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Guide 朱太川鮎友釣り

●管轄漁協:朱太川漁協(℡0136・72・3231)

●備考:オトリ・遊漁券購入は『菅原商会』(℡0136・72・3547/寿都郡黒松内町黒松内202)で。オトリは1尾1,000円

 

◆北海道関連書籍

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『NorthAngler's』2022年8月号、好評発売中!!

編集部 2022年7月11日

セミルアーで出た支笏湖98㎝ブラウントラウトをはじめ、ニジマス、ヤマメ、オショロコマ、海サクラ、そして然別湖のミヤベイワナなど、トラウト情報満載! その他ショアからのロックフィッシュや、船からねらう根ボッケ、そして人気が高まりつつあるアユ釣りなども紹介。短い夏を満喫したいアングラーのための1冊です!


【特集】川も湖も海も! 初夏のトラウトは多彩

つり人オンライン=まとめ

セミルアーで出た支笏湖98㎝ブラウントラウトをはじめ、ニジマス、ヤマメ、オショロコマ、海サクラ、そして然別湖のミヤベイワナなど、トラウト情報満載です! 

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コンテンツ

FEATURE

012 【特集】川も湖も海も! 初夏のトラウトは多彩
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014 セミルアーに出た!
支笏湖ブラウン98
CS-002-North2208

016 渓流の流儀
直アップ、ど真ん中勝負

021 明るいのに反射光99%カット
イブニングのアングラーを救うSMITH偏光グラス

024 Fly Fishing Basics
盛夏のビッグドライ

028 浮かべて待つか、チョンと誘うか?
支笏湖 シケーダパターンの夏、到来。

033 貫通力の差を実感
フッ素コートフックの威力

037 好釣果を叩き出すアングラーに密着!
ザ・支笏湖チャレンジ

042 昨年は7月1~2週目がピーク
十勝の海サクラ事情
CS-003-North2208

046 世界的な希少魚
然別湖のミヤベイワナを追う
CS-004-North2208

050 ヤマメ&オショロコマ
UL渓魚とスピナーの関係

SPECIAL

052 いーとーまきの沖釣り入門
第28回「余市・根ボッケ見参!電動ジギングで沖五目」

074 ええやん北海道!
関西の名手と厚沢部のアユ

076 どの川も魅力いっぱい!
北海道アユ釣り河川ガイド

初夏はロックフィッシュも見逃せない!

057 根魚ねらいの新定番に?
“虫ワーム”なら夏も冬も!

060 室蘭沖堤防 会心の一撃的釣行を支えたのは?
簡潔! ジグヘッドチューン

064 5g以上はNG!?
港のソイ・メバルは0.5gで差がつく
CS-005-North2208

069 ラインの使い分けも重要
ライトリグが本領を発揮するとき

REGULAR

077 今月ここでゲッツ!
  078【空知エリア】タナゴ・マブナ×エサ釣り
  079【檜山エリア】アユ×友釣り
  080【オホーツクエリア】ヤマメ×ルアーフィッシング
  081【十勝エリア】オショロコマ×ルアーフィッシング
  082【根室エリア】オショロコマ×ルアーフィッシング

083 気になるギア おさかな圧縮袋

084 Fish Camp Report #21 北海道のテンカラと親子で楽しむ釣りキャンプ

088 ルアーこの一本 シー.ミッション/DUO×D3スペアヘッド・リュウキ45S

090 フライこの一本 金クマゼミ/アフターヒゲナガ

094 My Best 5 Flies 第20回 真所政史(岩見沢市)

100 今月の釣り予報 7月中旬~8月上旬

102 ニュース海鮮丼 海にまつわる最新事情てんこ盛り!

106 愛車で安眠♪ ランドクルーザー100

108 ヒグマ110番 第二十三話 北千島のヒグマ事件2

110 釣り人のための自然環境学 第22回 『全国サクラマスサミット2022』レポート 後編

OTHER

092 Special Presents

116 NA釣り倶楽部

120 North Angler’s Pickup !

127 バックナンバー

128 From Staff

129 アンケート



おすすめ記事

『NorthAngler's』2022年7月号、好評発売中!!

編集部 2022年6月8日

北海道の釣りが最もアツくなる季節、6月。海も川も湖も盛期といえるが、なかでも人気が高いのはトラウト類。今号は『今、行かないと! 鱒釣りベストシーズン』と題し、初夏に楽しめるルアー&フライフィッシングのタックル、テクニックを紹介。その他、まだまだ釣れるサクラマスや根魚、人気上昇中のアユ釣りなども網羅しています!


【特集】今、行かないと! 鱒釣りベストシーズン

つり人オンライン=まとめ

北海道が最もアツくなる季節、6月。海も川も湖も盛期といえるが、なかでも人気が高いのはトラウト類。今号では『今、行かないと! 鱒釣りベストシーズン』と題し、ルアー&フライフィッシングのタックル、テクニックを紹介。

屈斜路湖で出た86㎝アメマスの釣行記や、旬を迎えたセミパターンのルアーフィッシング、さらにはドライフライの釣りなどを掲載しています。

その他、まだまだ釣れるサクラマスについてや、こちらも好機となるロックフィッシュ、道南で人気が高まりつつあるアユ釣りなども網羅。道内の釣りをとことん楽しみたいなら必携の一冊です!

4910073570224

定価:1,430円(税込)
出版年度:2022
A4変型判132ページ


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コンテンツ

FEATURE

016 今、行かないと!
【特集】鱒釣りベストシーズン
CS-001-North2207

018 好釣果を叩き出すアングラーに密着!
ザ・支笏湖チャレンジ

024 春蝉が鳴いていなくても
セミルアーの有効期間は長い!

030 Cicada Catalog
蝉疑似餌図鑑
CS-002-North2207

032 屈斜路湖で記録魚
アメマス86㎝!
CS-003-North2207

036 汎用+αでシーズンをカバー
尻別ヤマメのフライ選び

040 Fly Fishing Basics
渓流ドライフライ

SPECIAL

044 アユビギナーにイチオシ
友釣りデビューは朱太川で!
CS-004-North2207

047 60は夢じゃない!
小樽・巨大ソイの釣り方
CS-005-North2207

052 ロックフィッシュデビュー前に学ぶこと
ソフトルアーのエトセトラ

055 FISHING×FAMILY
釣り場の親子をパパラッチ!

058 船ルアー愛実らせます!
第17回 ライトジギングで鮃五目

106 ルアーでアユを釣る
“アユイング”をやってみよう!

まだ釣れる!海サクラ&海アメ

063 【道央日本海編】
ベイトボールと鱒

067 【道北オホーツク海&日本海編】
岡さんのサクラ放浪記 令和版

072 【道東オホーツク海編】
広いサーフで咲かせる秘訣

REGULAR

077 今月ここでゲッツ!
  078【留萌エリア】アイナメ×ルアーフィッシング
  079【石狩エリア】ヒラメ×ルアーフィッシング
  080【後志エリア】アイナメ×ルアーフィッシング
  081【胆振エリア】クロソイ・シマソイ×ルアーフィッシング
  082【檜山・渡島エリア】ヒラメ×ルアーフィッシング

083 気になるギア Posh & Shoe-Pon

084 Fish Camp Report #20 初夏のマッチング・ザ・ハッチ

088 ルアーこの一本 月虫55沈×ピュア

090 フライこの一本 ノーネーム×Nスペシャル

094 My Best 5 Flies 第19回 青木暁伸(北見市)

100 今月の釣り予報 6月中旬~7月上旬

102 ニュース海鮮丼 海にまつわる最新事情てんこ盛り!

108 ヒグマ110番 第二十二話 北千島のヒグマ事件1

110 釣り人のための自然環境学 第21回 『全国サクラマスサミット2022』レポート 前編

OTHER

092 Special Presents

116 NA釣り倶楽部

119 North Angler’s Pickup !

127 バックナンバー

128 From Staff

129 アンケート


おすすめ記事

131cmのイトウ!? トラウト王国北海道のポテンシャルおそるべし!

編集部 2022年5月18日

ヒグマを飲み込んだというアイヌの昔話があるほど、数々の伝説があるイトウ。もちろんそこまでの巨大魚はいないはずですが、実際に131cmのイトウがいたというのは、アングラーにとって夢のある話です。


131cmの巨大イトウがいた!

North Angler's編集部=まとめ

北海道の湿原河川で撮影されたとある写真が、ちょっとした話題になっています。

死後数日経っていたようですが、なんと131cmという巨大イトウの死体が見つかったのです。ヒグマを飲み込んだイトウがいたというアイヌの昔話があるほど、数々の伝説があるイトウ。もちろんそこまでの巨大魚はいないはずですが、実際に131cmのイトウがいたというのは、アングラーにとって夢のある話です。

131cmのイトウの死体。このクラスの魚がほかにもいる可能性は高いのでは……

札幌からほど近い支笏湖でも、今季は90cmクラスのブラウントラウトがあがっています。また『North Angler’s』2022年5月号でも紹介したように、74㎝のサクラマスも釣られています。そして6月に解禁を迎える洞爺湖も、体高のある砲弾のようなニジマスがアングラーを魅了しています。

北海道は釣り人の間でよく「トラウト王国」といわれるほど、大型魚の実績があります。札幌のような大都市から日帰り圏内でもそんな魚がキャッチできる可能性があるというのは、世界的に見ても貴重なフィールドだといえるでしょう。

そんな支笏湖や洞爺湖で釣りをしたいという人におすすめしたいのが、両湖の釣り場情報を網羅した『支笏湖・洞爺湖 大明解MAP』。ポイントの詳細はもちろん、主要エリアの空撮写真によって湖底のようすも分かり、魚が付く障害物やカケアガリの位置もはっきり分かります。

これからハルゼミは鳴き始めると、トラウトたちは湖面に落ちたセミを捕食します。セミを模したルアーやフライに襲い掛かる魚が見られ、エキサイティングな釣りが楽しめる支笏湖&洞爺湖へ、ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか?

sakura
『North Angler’s』2022年5月号に掲載された74cmのサクラマス。海サクラのような迫力ある魚体が、札幌から1時間ほどの湖で悠々と泳いでいるのは、アングラーにとって恵まれた環境といえるでしょう

【支笏湖チャレンジ】難攻不落の人気レイクで好釣果を叩き出すアングラーに密着!

おすすめ記事

『NorthAngler's』2022年6月号、好評発売中!!

編集部 2022年5月7日

新緑芽吹く道内の水辺。いよいよ、待ちに待ったトラウトフィッシングの好機がやってきます。そこで、今号は「春満開! 渓と湖で遊ぼう」と題し、川や湖の釣りを特集。ビッグミノーやセミルアー&フライなど、この時期だからこそ試したいメソッドを紹介します。


【特集】春満開! 渓と湖で遊ぼう

つり人オンライン=まとめ

新緑芽吹く道内の水辺。いよいよ、待ちに待ったトラウトフィッシングの好機がやってきます。

そこで、今号は「春満開! 渓と湖で遊ぼう」と題し、川や湖の釣りを特集。ビッグミノーやセミルアー&フライなど、この時期だからこそ試したいメソッドを紹介します。

海の釣りでは、型ものの釣果情報が多く聞かれる今季のサクラマスや、これから盛期を迎えるロックフィッシュなどをレポート。 春の釣りをもっと楽しむための1冊です!


4910073570224

定価:1,430円(税込)
出版年度:2022
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コンテンツ

FEATURE

018 【特集】春満開! 渓と湖で遊ぼう
CS-001-North2206

020 春こそ効果的
ビッグミノーで釣りたい!
CS-002-North2206

026 100㎜以上、186㎜以下
BIG MINNOW COLLECTION 25

028 Fly Fishing Basics
晩春のマッチング・ザ・ハッチ

032 小渓で大鱒を釣る!
アプローチ&タックル考
CS-003-North2206

036 チャンスに近づき、手にするためのキーワード
シケーダで納得の1尾

040 間もなくシーズン本番!
蝉時雨とセミルアー

043 難所のあいつ、どうねらう?
テクニカルフラットを制する60㎜

046 好釣果を叩き出すアングラーに密着!
支笏湖チャレンジ

SPECIAL 海サクラ前線北上中↑

051 今季は「出ればデカい!」
ヘビー級イタマスをねらえ
CS-004-North2206

054 海サクラ
釣り場のアングラーをパパラッチ!

067 函館港が熱かった!
港のサクラはどう誘う?

072 適材適所でトラブルへの備えも万全
二刀流サクラはいかが?

057 鹿部~八雲をラン&ガン
港を軽快に楽しむ“バスロッド”という選択

062 いーとーまきの沖釣り入門
第27回「苫小牧・スーパーソウハチを釣りたい!」

102 海にまつわる最新事情てんこ盛り!
ニュース海鮮丼

REGULAR

077 今月ここでゲッツ!
  078【後志エリア】サクラマス×ルアーフィッシング
  079【後志エリア】アイナメ×ルアーフィッシング
  080【渡島エリア】カレイ×投げ釣り
  081【渡島エリア】アイナメ×ルアーフィッシング
  082【オホーツクエリア】アメマス・サクラマス×ルアーフィッシング

083 気になるギア シルバークリーク AIR TW ストリームカスタム

084 Fish Camp Report #19 スウェーデントーチと春のアメマス釣りキャンプ

088 ルアーこの一本 岡ジグLT-30×シグレ

090 フライこの一本 タタリン×ブルーレオン

094 My Best 5 Flies 第18回 渡辺啓之
CS-005-North2206

100 今月の釣り予報 5月中旬~6月上旬

106 愛車で安眠♪ ハイエース バン

108 ヒグマ110番 第二十一話 大正美瑛村連続人喰い熊事件3

110 釣り人のための自然環境学 第20回 スコップを持った釣り人たち

OTHER

092 Special Presents

116 NA釣り倶楽部

120 North Angler’s Pickup !

127 バックナンバー

128 From Staff

129 アンケート



おすすめ記事

『NorthAngler's』2022年5月号、好評発売中!!

編集部 2022年4月8日

今号から『North Angler’s』はリニューアル!ボリュームUPして、今まで以上に旬の情報をたっぷり詰め込んでお届けします。さらにリニューアル特別付録として、小冊子『海サクラ&海アメ Perfect GUIDE BOOK』を追加。春の北海道を満喫したいなら、ぜひご一読を!


【特集】春の湖を釣る!

つり人オンライン=まとめ

 今号から『North Angler’s』はリニューアル! ボリュームUPして、今まで以上に旬の情報をたっぷり詰め込んでお届けします。さらにリニューアル特別付録として、小冊子『海サクラ&海アメ Perfect GUIDE BOOK』を追加。サクラマス・アメマスを釣ってみたいという初心者はもちろん、ステップアップしたい中級者にも読んでほしい付録です。
 そして特集は『春の湖を釣る!』。今季好調が伝えられる支笏湖で出た74㎝サクラマスのレポートや、穴場が多いダム湖の攻略法、名手の湖フライパターンなどを紹介しています。
その他、まさに盛期を迎えるサクラマスジギング、カレイの投げ釣り、美味しいクリガニの釣り方などを掲載。春の北海道を満喫したいなら、ぜひご一読を!


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定価:1,430円(税込)
出版年度:2022
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FEATURE

018 人気レイク攻略法から有効ルアー&フライまで
【特集】春の湖を釣る!
CS-001-NorthAnglers2205

020 海サクラもびっくり!?
支笏湖で巨桜 74㎝!
CS-002-NorthAnglers2205

024 好釣果を叩き出すアングラーに密着!
支笏湖チャレンジ

030 春は岸際を見逃さない
ダム湖 解氷期からの攻略法
CS-003-NorthAnglers2205

036 My Best 23 Flies
番外編 名手たちの湖フライ
CS-004-NorthAnglers2205

042 ダブルハンド・ロッド 日本の最適解とは
『JTH-RD』登場


SPECIAL

046 【サクラマスジギング①】4㎏アップの大型に会いたい! 積丹半島は今こそ最盛期
CS-005-NorthAnglers2205

051 【サクラマスジギング②】フィナーレを飾る海域!? 野付~別海沖は5月に開幕
056 サクラマスにも相性抜群!! 大阪生まれのメタルジグ
058 港でワンチャン、ねらってみない? 「ジグサビキ」でホッケ1時間勝負!
060 印刷製本の舞台裏 『一生幸せになれる料理147 お魚イラストレシピ大百科』ができるまで。
062 流域で変わるルアーとメソッド 川のアメマスをどう誘う?
067 アタリがよく分かりエサを離しにくい! ベイトタックルで楽しむクリガニゲーム
072 カレイのベストシーズン到来! 三者三様 投げ釣りフリークの戦略
088 開発者が語る新型トラウトミノー 『もののふ』活用術。
090 掛け心地のためには妥協なし。 シマノが目指した偏光グラスの最高峰
102 サクラマス河口規制が強化 クロマグロ資源管理は遊漁でも 釣りと魚のこの一年(下)

REGULAR

077 今月ここでゲッツ!
078【後志エリア】ホッケ×ルアーフィッシング
079【胆振エリア】シマゾイ×ルアーフィッシング
080【檜山エリア】サクラマス×ルアーフィッシング
081【渡島エリア】サクラマス×オフショアジギング
082【渡島エリア】サクラマス×ルアーフィッシング
083 気になるギア Crochet CT/FC
084 Fish Camp Report #18 ハイブリッドキャンプで春の川アメマス探索
092 ルアーこの一本 クルセイダー 激アツ×ザブラシステムミノー139F
094 フライこの一本 Blind Emotion×サケ稚魚
100 今月の釣り予報 4月中旬~5月上旬
110 ヒグマ110番 第二十話 大正美瑛村連続人喰い熊事件2
112 釣り人のための自然環境学 第19回 土砂を流すことで救われる小さな命

OTHER

096 Special Presents
118 NA釣り倶楽部
122 North Anglerʼs Pickup !
127 バックナンバー
128 From Staff
129 アンケート

特別付録
海サクラ&海アメ Perfect GUIDE BOOK
CS-006-NorthAnglers2205


おすすめ記事

『サクラマス釣り北海道』好評発売中!!

編集部 2022年2月17日

『サクラマス釣り北海道』では、全道の海サクラの名所を紹介しながらエキスパートの釣り方や装備を解説。また、研究機関の協力を得てサクラマスの生態や資源状況をレポート。さらにサクラマス釣りに適したタックルやギア、美味しい食べ方なども掲載。道内だけでなく、北の大地に憧れる道外のアングラーにも手に取ってほしい一冊です。


岸で、沖で、ルアーでねらう! 北海道のサクラマス釣り

つり人オンライン=まとめ

 北海道でも屈指の人気ターゲット、サクラマス。いわゆる「海サクラ」の釣りは十数年前にブレイクした後、年を追うごとに愛好者が増えています。ここ数年は船からジギングでねらうサクラマス釣りもブームになり、ライセンス制度が実施されている胆振や後志を中心に盛り上がっています。
 これまで3冊刊行したNorth Angler’s COLLECTIONの人気シリーズ『鮭鱒鮃』では、サケ、カラフトマス、サクラマス、アメマス、ヒラメの5魚種を取り上げましたが、近年の注目度の高さから今回はサクラマスに絞って1冊にまとめることにしました。
 本書では、全道の海サクラの名所を紹介しながら、エキスパートの釣り方や装備を解説。また、研究機関の協力を得てサクラマスの生態や資源状況をレポートします。さらにサクラマス釣りに適したタックルやギア、美味しい食べ方なども掲載。海サクラの聖地から発信する本書は道内だけでなく、北の大地に憧れる道外のアングラーにも手に取ってほしい一冊です。
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定価:1,980円(税込)
出版年度:2022
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012  ルール&マナーは厳守! Prologueショアの釣り事情と注意点
017  振興局別に全道一周 海サクラの名所を巡る
018 【後志①】人が少なくても釣れる! ゴロタ場の大遠投
CS-001-sakuramasu-hokkaido

024 【後志②】テスター&船長が語る 積丹のメソッド
032 【後志③】終盤は磯が面白い ロングミノーで一発大もの!
044 【宗谷】最北は釣り応え充分 3つの海域、どこで釣る?
048 【十勝①】近年は7月が熱い! 夏の一大サクラスポット
052 【十勝②】ジャークの伝道者が 夏の十勝を釣る
062 【石狩・留萌】「だーれもいない海」で開花 初夏の日本海は北へ!
064 【留萌】留萌から北は…… 好ポイントだらけ!?
068 【檜山】ラン&ガンは浪漫 六大サーフの釣り方
078 【渡島】変化に富んだ海岸で 夢の大輪を追う
086 【胆振】近場でも大ものが! 広いサーフをどう釣るか
094 【日高】ポテンシャル高き太平洋の雄!
098 【釧路・根室】道東の二大エリアで釣果を得るコツ
102 【オホーツク】近年は60クラスも! 凪こそサクラ日和
106 【宗谷・オホーツク】宗谷岬を越えて南下 道北放浪記

110  人気海域を攻略 船×ジギング
111 【積丹半島】 絶景スポットでイタマスをねらう
CS-005-sakuramasu-hokkaido

115  これから始める人に タックル研究
116 【苫小牧~白老】スタートはここから!深場を釣る醍醐味
118 【函館市恵山】安定して釣れる津軽海峡
119 【網走・北見】ハイシーズンは5~6月

028  人気ロッドをもっと知りたい! EARLY for Surf
CS-002-sakuramasu-hokkaido

036  「ミノー全盛時代に“LANCE”が果たす使命」
040  積丹半島 空撮ポイントガイド
CS-003-sakuramasu-hokkaido

056  推奨アイテムから接続法、便利グッズまで ラインシステム
060  海サクラをねらって獲る コダワリの注目アイテムを詳解
067  人工障害物にも魚は付く  離岸堤に注目!
074  レジェンドに学ぶ 岡さんの遠投スタイル
CS-004-sakuramasu-hokkaido

081  段差フックの作り方
082  ブーム再来! ジグミノーで獲る
092  安全&快適に! Shore Style

109  鱒とうれしいゲストの料理集
120  意外と知られていないサクラマスの素顔
129  河口付近等における さけ・ます採捕禁止区域一覧
130  Epilogue





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つり人 2020年5月号

列島をゆるがすコロナウイルス。けれども、日増しに暖かくなる春の日を、じっと家にこもって過ごすのはやっぱり体によくない。その点、手軽な海の釣りは、風も気持ちよく、大人も子どもも、思い切り深呼吸しながら時間を過ごせる。ウミタナゴ、メジナ、クロダイ、カレイ、アオリイカ、カサゴ……。元気な魚たちが泳ぐフィールドで、がんばろう、ニッポン! そのほか、3名手の渓流解禁レポート、里川で見つかる美味しい道草、みちのくタナゴ旅など旬の釣り満載でお届け。