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ダム放水による人災

ダム放水による人災

つり人編集部=写真と文

昨日、岐阜の宮川で釣り客が流され
現在も捜索中だという。
安否が気になるところだが
編集部Sがちょうど昨日、宮川に行っていた。

Sいわく
大雨が降ったがために
ダムを開けて放水をしたというのだ。
ただでさえ大雨で川の水位が上がっているところに
ダム放水をするもんだから
一気に川の水位が上がり
逃げ遅れてしまったのだろう。

昨今、ゲリラ豪雨などのニュースで
氾濫した川の映像が流れ
無知なコメンテーターが
「これでもダムはいらないっていうんですかね。
コンクリートから人へなんて言ってるから
こんなことになってしまうんですよ。
ゲリラ豪雨から身を守るためには
ダムは必要なんです」
としたり顔で言っている。

何をかいわんやである。

日本の多くの川にはすでにダムが造られている。
現在、氾濫している川の大半にもダムがある。
ダムがあるのに、氾濫しているという事実に
なぜ、気付かない?

ダムによる治水には限界がある。
そもそも、現在のダムの多くは
治水と利水の「多目的ダム」である。

が、考えてみてほしい。

治水のためのダムだとしたら
普段は空にしておいたほうがいい。
大雨が降って初めて水が溜まるのが理想的だ。

それに対して、利水用のダムは
普段から水を湛えていたほうがいい。

利水機能と治水機能を兼ね備えるダムは
存在自体が矛盾しているのだ。

そして、今。
大マスコミがなぜか触れないのが
ダム放水による河川の大氾濫である。
宮川にしても
ダム放水をしたという記述は
インターネット上のニュースでは
どこにも認められない。

言いたいことは2点。

ダムによる治水は限界があるということ。
ダムで洪水を防げるのなら
こんな毎日のように各地で川は氾濫しない。

ダム放水による人災のほうが恐ろしいということ。
河川の増水で流域住民や釣り人が流されるのは
ほとんどがダム放水によって鉄砲水のように川の水位が上がってしまうから。

(山根)

2010/7/30

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